夢魔
MIN:作

■ 第12章 幕間1

 稔は責め具を分解すると、片付けを始める。
 4人の奴隷は、稔の手伝いを始め、一緒に片付けだした。
 それぞれの手に持った、責め具の部品を稔の指示する場所に、片付ける。
 全ての道具が片付くと、稔は鞄を1つぶら下げ、リビングに向かった。
 リビングに着くと、稔はソファーに座り、美香と美紀を呼びつける。
 2人は稔の足下に這い寄り、正座をした。
 稔は鞄から、黒い革製のショーツを取り出すと
「貴女達は、お仕置きを我慢出来ませんでした。ですから、罰を与えます。これを履いて下さい…」
 無表情で静かにそう言うと、美香と美紀に差し出した。
 美香と美紀はそれを受け取り、マジマジと見詰める。
 ショーツの中には、亀頭部分が銀色に鈍く輝くバイブが有り、クリトリスが当たる部分にも、銀色のキャップが付いていた。
 2人は嫌な予感に襲われ、お互いの顔を見詰め、稔に視線を向ける。
 稔は黙って頷くと
「今貴女達が、考えたとおりの物です。これは、2人に絶頂を味わせない、バイブ付きのショーツです」
 美香と美紀に告げる。

 美香と美紀はシュンと肩を落とすと
「これは、貴女達が絶頂を感じると、罰を与えます。先程と同じく5回我慢する事が出来れば、ロックが外れ解放してくれます。我慢する時間は、5分から10分のランダムで、刺激の強弱もランダムに変わります」
 そのショーツの機能について、稔が説明を始める。
 すると、そこに沙希が口を挟み
「稔様…私にも、そのショーツをお貸し下さい! 私も訓練して、1日でも早く奴隷の役割を果たせるように成りたいんです」
 訓練の道具に、ショーツの貸し出しを訴えた。
 稔は少し考えると
「沙希これは、貴男が思っている物より、ハードですよ…それでも構いませんか?」
 優しく沙希に向かって、問い掛ける。
「はい、構いません。お願いします」
 沙希は稔に即答した。
 稔は頷くと、鞄の中から沙希の分のショーツを取り出し、差し出す。
 沙希はそれを受け取り、稔の説明の輪に加わる。
「刺激は、いつ始まるのかも決まっていません。これもランダムに始まります」
 稔は説明を再開しだした。
「着け方は簡単です。バイブを咥え込んだら、クリップをクリトリスに嵌めて、後ろから伸びているベルトを、前の金具に押し込んで下さい。カチリとロックが掛かれば、後は自動的に作動します」
 稔は説明を終え、3人に着るよう促す。
 3人は立ち上がり、思い思いの格好で、そのショーツを身に着ける。
 ピッタリと股間を覆う、ショーツはカチリと音を立て、ロックされ目覚め始めた。

 3人がショーツを履き終えると、稔はソファーから立ち上がり
「ソロソロお昼ですね、もうこの家には、僕の食事を支えるだけの食料は、残っていないでしょうから、外に行きますか」
 奴隷達に告げる。
 すると、沙希が大声を出した。
「ああ〜っ! 私とおば様と美紀の服が無い! 昨日、お風呂から、車に乗って移動したから…忘れて来ちゃった…」
 沙希の言葉に、稔が頷いて
「そうですね、確か昨日はトラブルで、ここまで移動したんですから…美香、3人の服を持ってきて下さい」
 美香に命じると、美香はおずおずと
「あ、あの…私もこの場所がどこだか、解らないんですが…」
 稔に答える。
「ああ、そうか…美香は気絶していたんですね…。解りました、僕と一緒に家まで行きましょう」
 稔は美香に向かって言うと、自分の制服を取りに行く。
 美香は思わず手に入れた、稔との2人きりの時間に、顔を輝かせる。
 それを見た美紀が、頬を膨らませ不満を顕した。

 しかし、その不満顔が、いきなり驚きの表情に変わる。
 美紀のショーツから、ヴィ〜〜ンと低い振動音が、鳴り始めて美紀に快感を送り込んでいた。
「こ、これ…す、すごい…あひぃ〜…」
 美紀が股間に手を当て、悲鳴を上げる。
「もう作動しましたか…頑張って下さい。美香早く服を着て下さい、行きますよ」
 稔が学生服を身に纏い、リビングに戻ってくると、美紀に告げ、美香を促した。
 美香は稔に促され、慌ててブラウスとスカートを身に纏い、ヒールを手に持つ。
 稔は美香に近付き、首輪を外すと、ポケットに突っ込んだ。
「さあ、行きますよ」
 ニッコリ笑って、美香に告げると、美紀は我慢できずに、絶頂を迎える。
「いや〜〜〜は〜〜ん、ぎひぃーーーーっ!!」
 絶頂を迎えた淫声の後、魂切るような悲鳴を上げ、美紀は涙を流した目を見開き、口を大きく開け舌を出して固まっていた。
 時折、ビクリ、ビクリと震える股間は、小便を漏らしビショビショに成っている。
「今のが、罰です…。子宮からクリトリスとアナルまで突き抜けたでしょ…? 電撃が…」
 稔の声で、美紀の時間が動き出した。
 美紀はガクガクと震え、稔を見詰める。
 その目は、哀願で染まっているが、稔は無視した。
「汚したところは、綺麗にしておいて下さい。やり方は、梓が知っています」
 稔は冷たく言い放つと、美紀に背を向け、美香を連れてリビングを出て行く。
 さっきまで、ウキウキした気持ちだった美香は、打って変わって追いつめられていた。
(ど、どうしましょ…あんなのが、お外にいる時襲って来たら…人前で、お漏らししちゃうかも…)
 美香は怯えながら、稔の後に付いていく。

■つづき

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