夢魔
MIN:作

■ 第13章 調教1

 日曜日の朝が来た。
 今日から本格的な調教が、始められるために3人の奴隷は、弥生の家に向かう。
「ねぇ…今日から始められる、本格的な調教って…どんなのかな…」
 白い半袖のブラウスに、赤い膝丈のスカートを履いた美紀が、心配そうに口を開く。
「解らないわよ…。そんな事詮索しても、仕方ないでしょ。ご主人様達の指示に従うだけよ」
 薄いピンクの半袖のブラウスに、パステルグリーンのスカートを履いた美香が、淡々と答えを返す。
「え〜…、何かワクワクしてるの、私だけ?」
 薄いブルーの半袖のブラウスに、グレーの膝丈のスカートを履いた沙希が、ウキウキしながら言う。
「それも、どうかと思うけど…。沙希ちゃんって、本当はエッチ大好きでしょ…」
 美香が、半分呆れたように沙希に問い掛けると
「ん〜っ…、多分私が3人の中では、一番アブノーマルだと思います。だって、蝋燭とか鞭とか凄く興味有るんですもん」
 明るくあっけらかんと、微笑みながら美香に答えた。
 美香は沙希の答えに、[はい、はい]と答えながら、美紀に顔を向けると
「沙希ちゃん程じゃないけど、私もドキドキしてるわよ。だって、調教が進めばママにそれだけ、近づけるんだもん」
 自分の心の中を語り
「まぁ、不安と言えば不安だけどね…」
 付け加えて、美紀の不安を和らげる。
「そうね、不安がってばっかりじゃ駄目ね…。ありがとう、お姉ちゃん…」
 美紀はそう言って、美香に抱きつきキュッと抱きしめた。
 日曜日の穏やかな朝の日差しが降り注ぐ中、3人の美少女が、閑静な住宅街を歩きながらする話では、決してない内容だが、3人の思いは真剣そのものだった。

 弥生の家の厳めしい門の潜り戸を通ると、玄関で呼び鈴を鳴らす。
『鍵は開いてるから、どうぞリビングまで来て下さい』
 真の穏やかな声が、インターホンから流れる。
 3人は言われたとおりに、家の中に入りリビングへ向かった。
 リビングに入ると弥生が全裸で、真の足下に寝そべっている。
 3人はその寝そべっている、弥生の身体を見て言葉を失った。
(な、何…上郷先生…す、凄く綺麗…ううん…色っぽい…)
(うわぁ〜…上郷先生、エッチな身体〜…大人の色気…?)
(すっごい! 昨日お婆ちゃんみたいだったのに…どうして一晩で…)
 真の足下に寝そべる弥生は、元々モデル並みのプロポーションを持っていたが、それプラス真の鍛錬で磨き込まれ、セックスアピール満点の肢体に変わっていた。
 肌は艶めかしく張りを持ち、薄く桜色に染まりながらも白さを湛え、官能的な仕草は人をゾクリとさせる。
 3人の視線に気付いた弥生は、おもむろに頭を巡らし、顔の正面を3人に向けた。
 その顔を見た3人は、一様に息を飲んだ。
 弥生の顔は理知的な美貌の奥に、凄艶と呼べる色気を含み、見る者の目線を奪わずにはおれなかった。
 弥生は3人の目線を奪いながら、姿勢を正し正座するとスッと頭を下げて、鈴のような声で挨拶する。
「おはよう御座います。今日も1日ご主人様の目を、共に楽しませましょう」
 弥生の挨拶は、同じ奴隷としての挨拶に過ぎなかったが、3人には自分達とのレベルの差を知るには、充分すぎた。
(上郷先生…3日前までとは…別人だわ…)
(こんなの…卑怯よ…勝てるわけ無い…)
(ふわぁ〜〜〜…やっぱり真様って…宇宙人…)
 3人は全く別の考えに、頭を占領されて、弥生を見詰める。

 呆然とする3人に、真が優しい声で語りかけた。
「どうしました皆さん? 先輩の弥生が挨拶をしたんですよ、返事をして上げて下さい」
 真の言葉に、我に返った3人は、平伏して挨拶を返したが、皆自分の挨拶の稚拙さに、歯噛みをする。
 いつまでも頭を上げない3人に、真が言葉を掛けると、美香はスッと自然に頭を持ち上げ、美紀はモゾモゾと落胆しながら頭を上げ、沙希は弾かれたように頭を持ち上げた。
(ふふふっ…だいぶショックを受けたみたいですね…。まぁ、違いが分かるだけでも、及第点です)
 真はニコニコと微笑みながら、3人を見渡しそれぞれの表情を確認する。
「今日は午前中は、教師は私だけに成ります。ですから、その間貴女達に決定的に足りない、身体の使い方をお教えしますね」
 真は微笑みを絶やさず、3人に告げると、3人は頭を下げて[宜しくお願いします]と主人に挨拶した。
「では、貴女達の正装に着替えて下さい。弥生は私が嵌めてあげましょう」
 真はそう言うと、弥生に首輪をあてがい、金具を止める。
 真の指示を受けた、美香達はブラウスとスカートを脱いだ。
 3人はその二枚を身体から外すだけで、全裸になる。
 今朝、狂から電話が美紀に有り、[3人共、半袖のブラウスと膝丈のスカートで、下着を着けるな]と指示があったのだ。
 真は事情が飲み込めなかったが、誰かの指示が出ていたのだろうと納得したが、その3人の股間を見て驚いた。
「き、君達…それは…どうしたんですか?」
 真の驚きの声に、弥生が3人を振り返ると、息を飲む。
「これですか? 昨日ママに綺麗にして貰いました〜」
 美紀が自分の恥丘が良く見えるように、腰を突き出して晒すと、ツルツルの恥丘を撫でながら、真に答えた。
「私達3人は、稔様の許可を頂いて、昨夜総合病院で、永久脱毛して貰ったんです」
 美香も軽く足を開いて、無毛の恥丘を真に晒す。

 真は3人を見ながら
「昨日梓の処理後を見せて貰いましたが、これは…凄いモノですね…。弥生も触ってご覧なさい」
 身をにじり寄せると、弥生も手招きして、恥丘を撫で始める。
「凄いわ…毛穴のブツブツも、毛根の黒い点なんかも全然無い…スベスベなのね…」
 弥生が美香の恥丘を触りながら、驚きの声を上げた。
「弥生も頼んでみますか? とても、綺麗になると思いますよ?」
 真が弥生に向かって言うと
「嫌ですわ…真様…そんな綺麗になるなんて…。恥ずかしい…」
 弥生は両手で頬を挟み、身をくねらせ真に媚びを売る。
 3人はこの弥生の行動を見て
(あ〜…弥生さんは、真様の伴侶狙いね…)
(へっへ〜ん…ライバル一人減った〜)
(弥生さんって、真様が好きなのね…SEXはピカ一だけど…。でも、変わってるな〜…)
 3人とも納得した。

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