夢魔
MIN:作

■ 第13章 調教2

 3人はそれぞれの首輪を取り出すと、自分達で嵌めて、弥生の隣りに正座して並んだ。
 4人は呼吸を合わせ、真に向かって平伏し
「真様、調教をお願いいたします」
 声を揃えて、挨拶をした。
 真は4人を見下ろし頷くと、弥生を呼んで3人の前に出させる。
「良いですか、弥生は貴女達より、僅か3日調教の開始が早かっただけです。ですが、現状ではこれ程の開きが有る事を理解して置いて下さい」
 そう言うと、真はおもむろに弥生の口の中に、指を突っ込んだ。
 弥生は美香達に良く見えるよう、大きく口を開き真の指に舌を絡みつかせる。
 弥生の舌の動きは、美香達の常識を根底から覆すのに、充分だった。
(な、何…上郷先生…どう成ってるの? あの舌の動き…人の舌ってあんなに早く動く物なの?)
 美香が驚愕の目で、見る舌の動きは真の指を中心に、上下に先端が激しく行き来している。
 その舌の動きが、徐々に真の指の先から、付け根に向かってスライドを始めた。
(ひや〜っ…上郷先生…へ、蛇みたいに舌がしなってるぅ〜…)
 美紀が口に手を当て、目を大きく開いて見守ると、今度は舌が真の指を中心に、回転し始める。
 真の指をグルグルと回転して、舐める指を見詰める沙希は、ポカンと口を開けながら、更に覗き込むように注視した。
(え! ええ〜っ! 先ッちょが…指の腹をつついてるよね…回りながら…つついてる…)
 弥生の舌は、複雑に真の指を回りながら、その先端だけが、ツンツンと別の動きで、真の指をつついている。
 弥生の有り得ない舌の動きに、驚愕する3人に真が笑いながら、声を掛けた。
「驚いているようですが、この舌の動きだけなら、梓も習得していますよ。ただ、彼女の場合は唇と連動させると、若干ぎこちなく成るんです」
 真の言葉に、美香達は更に驚きを隠せず
「え〜っ! ママも出来るの〜〜〜っ!」
「嘘〜! あんな動き、誰でも出来るはず無いーーーっ」
「おば様スゴ〜イ! ますます尊敬しちゃう!」
 口々に驚きの言葉を漏らすのだった。

 美香達の驚きに、真は苦笑いをしながら
「あの…君達考え違いをして居るんですが…」
 3人に対して、更に驚く事を、言い出す。
 3人はキョトンとした顔で、真の顔を見詰めると
「今の舌の動きは、初級ですよ…、この後、口の使い方は中級、上級と続きます」
 真の言葉に、3人共顔を引きつらせる。
「弥生…上級の技を覚えた貴女の、奉仕がどんな物か、教えて上げて下さい」
 真が弥生を促すと、弥生は真の指から、名残惜しそうに唇を離して、綺麗に唾液を舐め清め
「はい、真様…。では、美香さんからで、良いかしら?」
 クルリと、正座のまま、姿勢を入れ替え美香に向き直った。
 美香は弥生に向き直られ、少したじろぐ。
 ニッコリ微笑んだ弥生が、スルスルと美香に近付くと、美香に腕を絡めながら、唇を乳房に押しつけた。
「きゃぁ…あ、いやん…あ、あ、あ、ああぁ〜…なに…ひん…きゃふん…あ、あひぃ〜〜〜っ」
 美香の頬が見る見る赤く染まり、驚きの中に恍惚の色が混ざる。
 弥生の唇が、美香の乳房をモノの10秒程愛撫しただけで、美香の乳首はビンビンに固く起立した。
「な、何…今の…凄い…」
 美香は荒い息を吐きながら、愛撫された乳房を抱え込み、弥生に驚愕の視線を向けている。
 その後、弥生は美紀のうなじから耳たぶ、沙希の唇に自分の唇を使うと、スッと真の横に戻って行く。
 3人はその威力を、存分に見せつけられ、言葉も出なくなった。
 真はハアハアと荒い息を吐く3人を見詰めると、パンパンと手を叩き
「これで解りましたね…舌と唇の使い方は、応用がココまで利きます。あと必要なのは、喉の使い方ですがこれは、もう少し調教が進んでからにしましょう」
 明るく真が告げると、3人はビクリと1つ震え、これから始まる過酷な訓練に、早々に不安を感じ始める。

 真と弥生は、小一時間3人に舌の動きを指で教えた。
「う〜ん…基本的な動かし方は、覚えましたが…3人とも、舌の動きが固いですね…」
 真が腕組みをして評価を下す。
 3人はグッタリと項垂れ、全員顎を押さえて、声も上げられないで居る。
(この訓練…顎と首が千切れそう…。でも、動かし方は覚えたわ…後は努力ね…)
(ふぇ〜ん…顎痛いよ〜…喉辛いよ〜…首の筋つりそうだよ〜…)
(くっ…顎が…顎が〜…馬鹿になる〜…)
 3人は目に涙を溜めながらも、何とか動きを覚え込んだ。
 顎と首のマッサージをしていると、玄関からチャイムの音がして、インターホンが鳴る。
『梓です…。参りました』
 梓が深夜勤を終え、弥生の家に現れた。
 弥生が立ち上がり、リビングの入り口の柱に付いている、インターホンを押して
「はーい。開いていますから、リビングまでお越し下さい」
 玄関の梓に答える。
暫くして梓がリビングに入って来た。
 リビングの入り口に着くと、梓は楚々と洋服を脱ぎ、首輪を嵌めると一礼し挨拶を始める。
「真様。今日もこの未熟な身体に、真様の技術をお教え下さいませ」
 梓は深々と、平伏しジッと真の言葉を待った。
「相変わらず、梓の作法は素晴らしいですね。今日も宜しく頑張って下さいね」
 真は梓を褒めて手招きすると、梓は四つん這いで、真の元へ這い寄り平伏する。
「梓にも手伝って貰って、今日は徹底的に舌の使い方を、覚えて貰いましょう」
 真がにこやかに宣言すると、3人はまたガックリと肩を落とし、顎を揉み始めた。
 梓は真に一礼すると、頭を持ち上げクルリと、3人に向き直り、ニッコリと微笑みかける。
 こうして、3人の調教はマンツーマンに変わり、それぞれの成果を上げた。

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