夢魔
MIN:作

■ 第13章 調教5

 コツ…コロコロコロ、コン…コロコロコロ、ポフ…。
 固い金属が、板間に2つ落ち転がる音と、クッションの上に落ちる音がする。
「行きなさい…」
 低く響く澄んだ声が、指示を出した。
「ワンワン、ワンワン」
「ブーブー、ブーブー」
 白いプリプリのお尻を揺らして、犬の尻尾が揺れる。
 健康そうな大きく発達したお尻を揺らして、豚の尻尾が揺れる。
 美紀は白いお尻を振りながら、一番右に落ちたクッションの上の、金属球に這い進む。
 沙希は大きなお尻を揺らして、真ん中に落ちて転がり続ける、金属球に這い進む。
 2人の身体は、汗だくになっている。
 2人の顔は、涙でぐしゃぐしゃに成っている。
 2人はこの調教が始まって30分で、どれだけ自分の考えが甘くて、どれだけ奴隷という立場が、過酷なのかを知った。

 美香はクッションの上に、しゃがみ込むと、金属球をオ○ンコに飲み込む。
(は、はやく…いかなきゃ…また沙希ちゃんに…とられちゃう…)
「ワンワン、ワンワン…」
 美香は鳴き続けながら、お尻を左右に振り一番左側に落ちた、金属球を探す。
 沙希は稔から一番離れてしまった、金属球を取りに行ってしまい、アナルのバイブに攻撃されていた。
(ぐぎぎぎーーっ…はやく…はやくひろわなきゃ…おしりさけちゃう〜…)
 アナルバイブの痛みを堪えながら、沙希はオ○ンコに金属球を咥え込んだ。
「ブーブー、ブーブー…」
 沙希は鳴きながら、稔目がけて這い寄り、その途中で金属球を探し始める。
 しかし、その時稔の鋭い声が、沙希を呼び止めた。
「沙希、こっちに来て下さい…」
 沙希は稔の声に、ビクリと震えると、恐る恐る稔の元に這い進む。
 稔の元に来た沙希は、項垂れながらもブーブーと、鳴き真似を止めない。
 そんな沙希に、稔が鞭を差し出し
「お尻の振りが、有りませんでした。それと、金属球を拾って居る時に、鳴き声も有りませんでした」
 そう言うと沙希にお尻を差し出させ、容赦なく鞭を振り下ろし[伏せ]と命じた。
 沙希は鞭を受け、甘い鳴き声を上げた後、両膝を付いて
「ぶひーーーっ」
 絞め殺される豚のような声を上げ、跳ね上がった。
 3つの敏感な肉の芽に流れた電撃が、体力と気力を奪う。
 横たわりビクビクと痙攣する沙希に、稔が冷たい言葉を投げ掛ける。
「いつまで寝てるんですか? それとも、もう負けを認めるんですか?」
 稔の言葉に沙希は、首を横に振り、フラフラと四つん這いになると、稔に顔を向け
「ぶひー」
 と鳴いた。

 沙希が立ち上がると同時に、美紀がワンワンと、お尻を振りながら戻って来た。
 稔の前で、[チンチン]の姿勢を取ると、稔が手を差し出す。
 美紀は稔の手の場所まで、進んで行くと、金属球をオ○ンコから吐きだした。
 稔の掌の上で、激しい振動を繰り返し、暴れ回る金属球を稔は、沙希の口の中に押し込み
「綺麗にして下さい…役立たず…」
 冷たく言い放ち、美紀に向き直り
「さあ、美紀はここで休んでいなさい…」
 そう言って自分の横を示して、頭を撫でながら優しく導く。
 美紀は稔に優しく導かれながらも、項垂れて居る。
(良かった…沙希ちゃんには悪いけど…あれを直接言われるのは…もう嫌…)
 美香は稔の横で、待ての姿勢を取り、ジッと沙希を見詰めた。
 稔は沙希に目を向けると、スッと沙希の顎の下に手を差し出す。
 沙希は口に入れて、美紀の愛液を拭った金属球を、稔の手の上に1つずつ吐きだした。
「今回は、服従のポーズです」
 稔は金属球を脇に置きながら、沙希に指示を出す。
 沙希は[ブー]と短く答えると、仰向けに寝転がり両手を縮めて顔の左右に置き、足を大きくM字に広げて身体の前面を晒した。
 稔はそんな沙希に向かって、騎乗鞭をユックリ下ろし、身体全体を嬲ると、乳房の上でピタリと止め
「これは何ですか?」
 沙希に対して、静かに質問する。
 沙希は顔を情けなく歪めると、ブルブルと震えた。
 稔の精神攻撃の始まりだった。

 稔の質問に沙希は
「はい…オッパイです…」
 震える小声で、答えた。
「何ですか? 良く聞こえませんでした…もう一度…」
 稔はすかさず、沙希に再度質問する。
「オッパイです」
 沙希は大きな声で、稔に答えた。
 すると稔は、首を左右に振り
「オッパイとは、あくまで人間の身体を、指して言います。これは何ですか?」
 稔は沙希のお腹を、鞭の先でつつきながら、質問した。
 沙希は唇を噛みながら、目に涙を溜める。
「おや? さっきの答えを、もう忘れてしまったようですね…。解りました、もう一度おさらいしましょう」
 稔の言葉に、沙希は情けない顔で、イヤイヤをする。
 しかし、稔はそんな沙希の態度になど、目もくれず足先で、沙希のアナル栓をコツコツ、つつき
「これは何ですか? ここに付いている尻尾は、何の尻尾ですか?」
 再び質問を投げ掛ける。
 沙希はポロポロと涙を流しながら
「ぶ、豚の尻尾です…」
 稔に答える。

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