夢魔
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■ 第13章 調教10

 真は足を崩すと、梓の頬を両手で持ちながら、自分に向けさせると
「良いですか、この修行は私の気を大量に、貴女に預けます。ですが、終わった時にはそれも、元に戻ります…まぁ、修行中に消費する量は、戻りませんがね…本当は今現在、私の身体より疲労が溜まっているのは、梓、貴女の身体の方なんですよ。それが今、そこまで動いているのは、私の気がサポートして居るからなんです。それは、これから次のステップで貴女の身体が、より滑らかに動くために必要だからです。私の事を少しでも心配だと思ったら、少しでも早く随意筋の使い方を、覚えて下さい…そうすると、回数が減って、私は楽になります」
 真は梓の心配を払拭するため、丁寧に説明する。
 梓は真の説明に頷くと
「申し訳御座いません、私の覚えが悪いせいで、真様にご迷惑をお掛けします」
 深々と頭を下げて、心から謝罪した。
「いえいえ、本来は5回が通常ですから、まだまだです…」
 真はニコニコと笑いながら、結跏趺坐を組み直し、準備を整える。
 真の口から真言が響き始めると、真の剛棒がムクムクと頭を持ち上げ始めた。
 真の手がスッと梓の腰に伸びると、梓の身体がビクリと震え、手足がユルユルと動き始める。
 横に成った梓が体勢を入れ替え正座すると、真にお尻を向けてにじり寄り、剛棒をバックからオ○ンコに迎え入れた。
「あふぅ〜〜〜っ」
 梓の膣を限界近くまで広げる、真の剛棒に思わず喘ぎ越えを漏らす梓。
 ズブズブと一挙に奥まで、侵入した真が梓の耳元に
「今回は8割から始めます…感覚が少し残りますが、私の気を感じて、それに合わせて下さい。上手くいくようでしたら、徐々に感覚を戻してゆきます」
 そう囁いて、梓の盆の窪に、印を組んだ手を当てた。
 真が気を充てると、梓の首から上の力がガクっと抜ける。

 真の手が梓の身体から離れて、自分の胸の前で組み合わされる。
 すると、梓の身体がユックリと動き始め、上体を持ち上げた。
 真の組んでいた足が解かれ、身体が梓とは逆に、後ろに倒れてゆく。
 真が完全に横に成ると、梓が真の腹の上で起きあがり、クルリと真に向き直る。
 梓は真の腹の上で、騎乗位の姿勢を取った。
(さっきは全然感じなかったのに、今は自分がどんな姿勢をしているか…分かる。これが、2割の感覚なんですね)
 梓は真が言っていた、[感覚を少し残す]と言う、言葉の意味を理解した。
(頭の中には相変わらず、身体の筋肉の動きが、手に取るように分かる…。この感覚を覚えて、イメージと現実の動きを合わせる…。出来るのかしら…いえ、やるのよ! そうじゃないと、これだけして下さってる、真様に申し訳が立たない…)
 梓は自分の妙にさえ渡る頭の中で、気持ちを固める。
 真の口から低い韻律が上がり始めると、梓の身体が動き始める。
(は、始まったわ…そう、こうやってイメージすると、ここが動くの…そうすると、ここの筋肉が動いて…)
 梓の頭の中には、真の秘術で、自分の身体が動いた際の筋肉の動きや、神経の伝達がイメージとして現れていた。
(こ、こうね…そう、そうなの…そうすると、ここがこうなって…こんな所まで動くの…)
 梓は一心に自分の身体の動きを、イメージとして取り込んでゆく。
 真言を唱える真の顔に、うっすらと笑みが浮かび、汗が少し引く。
(だいぶ解って来ましたね…。では、レベルを上げましょう…)
 真は頭の中で、そう考えながら、秘術を続ける。
 梓の身体は、クネクネとベリーダンサーのように、腰を捻りくねらせていた。
(こう、こうすればここも動くの…。あ、あれ? …何か…気持ちいい? …うん、気のせいじゃない…真様…何かした?)
 真は神経回路の、支配率を変え始める。
 梓は、徐々に増えてゆく、情報量に戸惑いながらも順応し、筋肉と運動の関係を身に付けていく。

 真のしぼんでいた身体が、徐々に元に戻り始めると、梓の身体から艶が消えてゆく。
 その変わりに梓の身体は、汗を流し始め、唇からは微かに淫声が漏れてきた。
「あ〜ん…あふ〜…ん〜ん…ん、ん、ん、あぁ〜ん…」
 梓の口は大きく開いているが、まるでボリュームを絞って居るような、奇妙に小さな声。
(ああ、解る…これ、オ○ンコの中…膣の周りの筋肉…そう…こうすれば、良いのね…こうすればここが締まる…。あ、この動きで、締め付け方が変わるのね…凄い、凄いわ…オ○ンコって…こんなに動く物なの…ああ〜、握る感じ、締める感じ、包む感じ、解る…解るわ…全部解る…)
 梓は自分の器官が、本来持っている能力に驚き、感動した。
 そしてそれらの動きを、貪欲に学習し、自分のモノとして行く。
(おお〜…これは驚きました…。僅か2回で把握と学習が出来るとは、思いませんでした…素晴らしい素質です…)
 真は梓が貪るように、自らの意志で行っている事に、驚きを隠せなかった。
(でわ、もうこれぐらいでも、大丈夫でしょう…)
 真はまた支配率を、変更し始める。
「あふ〜ぅ…あん、は〜っぁ〜…んぁ、あぁ〜〜ん…」
 梓の口から漏れる、声が大きくなり、梓の感覚もまた変わって行く。
(あ〜っ…ん、ん〜〜〜っ…なに…また、きもちよくなった…う、ううん…ちがうわ…真様が…しはいりつを…かえたのね…。でも、これで…よくわかる…わたしが、真様のチ○ポに…ふれてるかんしょく…どうですか、真様…わたしのオ○ンコ…きもちいい…ですか…)
 梓の頬は、赤みを差し快感が、身体を満たしている事を、顕し始めた。
 梓のオ○ンコの愛撫に、真はまたも驚く。
(す、凄いです梓、僅か2回で…しかも、支配率を変えたばかりで、感覚までモノにしましたねソロソロ、終わらせないと情報量が増え過ぎて、脳が対応しきれ無く成りますね…)
 真は真言を唱える声に、力を入れ始める。
(あ、あ、あ、なに…これ…かいかんが…あふれてくる…だめ…な・が・さ・れ・る〜…)
 梓は突然自分を襲った快感に巻き込まれ、絶頂を向かえる。
 その寸前真は、梓の体勢を変え、盆の窪に印を結んだ手を押し当て、気を充てた。
 梓の身体が、絶頂を迎え痙攣して、大量の潮をまき散らし、2回目の秘術が終わる。

 布団に横に成った梓は、真に身体の汗を拭われ、身動ぎする。
「し、真様…凄いんですね…。こんな事が出来るなんて…」
 梓は真の手に、そっと手を重ね、ポツリと呟いた。
「そうです…あれが、人が本来兼ね備えている、機能なんです…。ただ、それを使うには、経験が必要になります。誰でも、練習しないと手足ですら、上手に使えないでしょ…」
 真は微笑みながら、梓に答えると、梓は驚いた顔をして、その後直ぐにクスリと笑い
「真様違いますわ…私が凄いと言ったのは、真様の事です。私みたいな者にでも、こんな風に、使えるようにする事が、出来るのですから…」
 真に尊敬の目を向け、告げる。
 真は直ぐに自分の勘違いに気付き、照れながらボリボリと頭を掻くと
「いやいや、これは私が凄いんじゃなく、梓貴女が凄いんです。…まあ、この秘術を使えるのは、私の門徒でも後2人しか居ませんが、今回成功しそうなのは、全て梓の素質以外の、何ものでもありません」
 真剣な表情で、梓を賛辞した。
 梓は自分にそんな素質が有るなど、微塵も感じて居らず、真の照れ隠しだと考え、クスクスと笑う。
(あ〜あ…梓は私が、誤魔化しか何かで、褒めたと思って居るんですね…。まあ、あの才能は私達ぐらいしか、気付く事も存在も知りませんからね…。稔君に梓が凄かったと、言っておきましょう、それが梓には一番でしょうから…)
 真は梓の笑い方で、梓の考えを見抜くが、これは言い合っても仕方ない事と、納得し話を終えた。
 梓の脳を充分に落ち着け、真は3回目の秘術を始める。
「さぁ、梓ここが正念場です。ここで、最終的に全感覚を預けて、貴女が全て知覚できれば、記録的な速さです」
 真は梓に向かって、手を差し伸べた。
 梓は真の手を取り、ぎこちない動きの身体を、開始の位置まで動かす。
 真が足を組んで真言を唱え3回目の秘術が、開始された。

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