夢魔
MIN:作

■ 第13章 調教11

 リビングでは、稔の沙希に対する調教が、佳境に入っていた。
 沙希はリビングの真ん中で、四つん這いになり、その沙希の周りには、3本の支柱が立っている。
 三本の支柱から伸びるワイヤーは、沙希の身体の下を通って、鳩尾の辺りで合わさっていた。
 沙希の顔の前には、大きな姿見とテレビが配置され、テレビには沙希の股間が、大きく映し出されている。
 そして、沙希の背中には、黒いゴム製の手袋を嵌めた、稔が座っていた。
 稔の手に嵌められている手袋には、5本の指それぞれ、触感の違う素材が嵌められている。
 親指には固い硬質のプラスチック、人差し指には柔らかなゴムの繊毛、中指にはザラザラとした硬質ゴムのヤスリ、薬指には粒の大きなイボ、小指には小さな吸盤が無数に付いていた。
 鏡に映った沙希の顔は、鼻枷を付けられ醜く変えられ、表情は快楽に蕩けきっているが、目から涙が溢れている。
 今の沙希の役割は[家具]だった。
 オブジェと言っても良いかもしれない、豚を真似た喋る肉の置物。
 そんな沙希を、稔は嬲っている。
 言葉で精神にヤスリを掛け、手指で快楽を刻み込み、体重で服従心を染み込ませる。

 稔の右手は、沙希の下半身に伸び、今はアナルを責めていた。
「ほら沙希…僕の指は今どう成ってる?」
「は、ひ…みのふはま…めふぶはほ…アナフ…はひっへまふ…」
 沙希は稔にアナルを嬲られながら、左手で舌や口腔を弄ばれている。
 稔は沙希の舌を嬲っていた手を止め
「だめですね〜…また失格です…それでは、泣いていただきますね…」
 沙希に優しく語りかけた。
 沙希の顔は情け無く歪み、涙を流しながら
「申し訳ございません…もう一度チャンスを下さい…」
 稔に哀願するが、稔はもう罰の準備に取りかかっている。
「さっきは我慢出来ましたが、今度はどうですかね?」
 稔は沙希の背中に馬乗りになると、両手をスルスルと股間に伸ばし、沙希のオ○ンコとアナルにその手を這わせた。

 刺激の違う10本の指が、沙希の感じる部分を徹底的に蹂躙する。
「あひぃ〜〜っ、ぶたいすの…かんじる…ぜんごの…あなに〜〜っ…稔様の〜ゆび〜…いっぱいはいって〜…いたくて…きもちよくて…ぶた…いす〜…く〜〜〜っこわれそうです〜〜〜」
 沙希はモニターに映る自分の下半身を見ながら、快感を報告した。
「それだけですか?」
 稔の言葉に、沙希は鏡を見ると
「ぶたいすは〜よだれをたらし〜〜っ…あふぅ〜…なさけないかおで…かんじています〜〜〜…いや、イッちゃう…イッちゃう…イッちゃう〜〜〜…」
 自分の顔が、どんな風に感じているかも、報告する。

 報告が終わっても、稔の手の動きは、止まらない。
「ま、まだです〜か〜〜〜っ…な、に…たりない〜〜…の〜〜〜っ」
 沙希の身体が小刻みに震え出すと、それを止められない沙希の顔が、恐怖に引きつる。
 次の瞬間、バシッと弾ける音と共に、沙希の身体に別の震えが走る。
「ぎひーーーーーーーっ」
 頭をのけぞらせ、沙希の身体がビリビリと感電した。
 稔は沙希の上から下りると
「豚の鳴き声が、ありませんでしたね。流石にこの電流だと、失神は免れませんね…」
 失神した沙希にそう言って、柱のスイッチを切る。
 沙希の身体の震えは止まり、グッタリとワイヤーにのし掛かった。
 沙希を降ろそうと、近付いた時、稔の携帯が鳴る。

 2階の客間では、梓の修行が終わりを向かえようとしている。
 真と梓は体面座位の姿勢を取り、激しく交わっていた。
 梓の白い艶の有る身体が、蛇のようにうねり、キラキラと汗を振りまき、真は両目を固く閉じながら、真言を唱える。
 梓の口から、熱い吐息と官能の鳴き声が漏れ、美しい眉根に縦皺が寄り、快感を押さえ込んでいるのが、見て取れた。
「先程は、失敗しましたが、今回は充分に余力が有ります。最後まで意識をしっかり保って下さい…」
 真言を止め、真が梓に言うと
「は、はい…真様…必ず成功させますわ…」
 梓がしっかりとした口調で、真に答える。
「それでは、最後の一割…お渡しします…」
 真がそう言うと、真言を唱え印を変えた。

 その途端に、梓の眉根の皺が深くなり、下唇を噛んで、必死に堪える顔に変わる。
(くぅっ! こ、ここで、さっきは流されてしまった…た、耐えるの…耐えるのよ梓…)
 真が押さえていた、最後の1割分は、快感に対する神経で、梓にとっては快感を感じる、フィルターのような存在だった。
 真の秘術で今まで、感じる事の無かった、感覚を身に付けた梓は、それと共に増える快感を御さなければ成らない。
 今の梓の状態を例えるなら、全く経験のない女性に、タップリと催淫剤を使って、何十年のキャリアを持つ調教師が愛撫する快感を、意志の力で止めようとしているような物だった。
 当然最初から晒されれば、出来るモノでは無い、それを薄め、慣れさせるために、真が1割の感覚を遮断していたのだ。
 それが、解放されたため、梓は敏感になった、自分の感覚神経が感じている、全ての快感を受け止めている。
(こ、これを処理できなければ…何の役にも立たない…。いえ、逆に敏感に成り過ぎて、直ぐにイッてしまう身体に成ってしまうわ…この快感を、押さえつけるのよ! くううっ…)
 梓は必死に感覚をコントロールし、快感を受け止め、押さえ込んでいた。

 やがて、梓の呼吸が落ち着きを取り戻し、下唇を解放する。
(くうっ…はぁ、はぁ、はぁ…どう…収まった…? だ、大丈夫…)
 梓は自分の身体の中に語りかけた。
 ビクリと腰が跳ね、軽く痙攣が走る。
(あうっ…まだ気は抜けないけど…オ○ンコの中は大丈夫…。快感を、制御できてるわ…。や、やったの? 出来たの私?)
 梓の眉根の縦皺が、ユックリ消えて行く。
 いつの間にか、真の真言が止まっていた。
 梓はユックリと瞼を開き、真の顔を見詰める。
 目の前の真の顔は、ニコニコと微笑み、梓を見詰め大きく頷いた。
「素晴らしい…梓、大成功です…。これで、貴女のオ○ンコは、恐らく誰にも真似出来ない、名器に変わりました。梓のオ○ンコは、下半身の随意筋で、掌や指のように動くはずですよ。試してみますか?」
 真は梓にそう言うと、いきなり真言を唱え、自分のチ○ポをフルサイズにする。
「いぎぎぎーーっ…あ、あれ…い、痛く…無い…」
 梓は最初こそ、痛みに襲われたモノの、腹部の力を抜いて、真を受け入れると、あっという間に痛みが消えた。

■つづき

■目次2

■メニュー

■作者別


おすすめの100冊