夢魔
MIN:作

■ 第15章 奴隷10

 稔は美香の身体の横から、頭を覗き込ませて、美紀の様子を観察した。
(うん、良いでしょう…大分懲りたと見えます)
 稔は頷いて、美香のオ○ンコからチ○ポを引き抜き、口に咥えさせていたバイブを、オ○ンコに入れ直す。
 稔の前に梓が素早く跪き
「失礼いたします」
 一礼して、稔のチ○ポを口に含んで、丁寧に舐め清める。
 美香は直ぐに梓の横に平伏し、ジッと動かず次の指示を待つ。
 梓が稔のチ○ポを丁寧にズボンの中に納めると、稔は沙希と弥生に向かって
「そこのホースを取って下さい。弥生はバスタオルを用意して下さい」
 短く指示を出す。
 稔の命令に素早く2人は反応し、沙希はホースを持って稔の横に、弥生は家の中に走っていった。
 ホースのノズルを沙希から受け取った稔は、美紀に向けるとおもむろに水流をぶつける。
 撒水ノズルの水流はストレートの強い物を選んで居たため、美紀の身体に飛沫を立てて当たった。
 美紀はそんな稔の仕打ちを受け止め、水流のされるままになる。
 粗方の汚れを落とすと、稔は水流を止めた。
 美紀は頭の先から爪先まで、ビショビショに成って、媚びを含んだ目で稔を見詰める。
「梓、檻から出して、そこの廊下の下まで連れて行け」
 稔の命令に梓は従い、美紀を中庭の入口まで連れて行く。
 稔は美紀の足を水で流して、廊下に用意させたバスタオルで、弥生に水気を拭わせた。
 美紀がリビングに入ると、稔は最後の仕上げに取りかかる。

 リビングの3人掛けのソファーに稔が座ると、弥生、沙希、美紀が3人掛けのソファーの前に呼ばれた。
 稔は3人に視線を向けると
「庵…外出させますよ。あれを用意してください」
 庵に目を向けず、有る物を用意するよう指示する。
 庵の顔が一瞬曇り、諦めたような表情で、一人掛けのソファーから立ち上がった。
 庵は道具箱の中から、アタッシュケースを運んでくる。
 3人の前にそのアタッシュケースを横にして置くと、庵は蓋を開けた。
 アタッシュケースの中に、入っていたのは色とりどりの全身タイツのような物だった。
 庵がその一つを取り上げ、拡げてみせる。
 それは、全身を覆うラバースーツだった。
 しかし、所々に穴が開いており、それがどう言う目的に使われるか、一目で分かる。
 そのラバーの覆われていない部分、それは鼻の下から顎、両乳房、そしてお尻と股間が剥き出しになる仕組みだ。
「これは、特殊な加工がされているラバースーツだ…。この素材の違う部分が解るか? ここは、通電性の高い素材で出来ている。外側だけに、電流が流れる仕組みだ。電撃のスイッチは、右手の親指を握り込めば、2秒後に流れる」
 庵の説明した部分には、メッシュのような素材が入っている。
「このスーツの電撃が使えるのは3回…、それで終わりだ。後はどんな目に合うかは知らない」
 庵がそう言うと、弥生達は首を捻りながらも、自分達がとんでもない目に合わせられる事を理解した。
「今から、この服を着て3人には外出をして貰います。外に出たら、誰でも構いません10人以上の精液を搾り取って下さい。電撃は身を守るための手段に、用意させていますが、3回で終わりです。余程の身の危険が無い時以外は、使わないように、使用が多ければ当然その分減点の対象になります。時間は3時間、最低でも10人は相手にして下さい、一番数が少ない方には、特別な調教を用意して上げましょう」
 稔の静かな声の説明は、弥生達を震え上がらせるには充分だった。

 弥生が赤、沙希が黄色、美紀がピンクのそれぞれの色のスーツを着込んだ。
 目の部分には細かい穴が開いており、弥生達からは前が見えるが、外からは目元を見る事は出来ない。
 そのスーツはマスクもピッタリとフィットしており、輪郭と口元から、細部を想像する程度だろうが、整った顔立ちは判断できる。
 両の乳房が絞り出されるように飛び出している姿も、扇情的だ。
 首の部分に、集中するように作られたファスナーを覆い被すように、首輪が嵌められ、鍵で固定される。
「これで、このスーツはこの鍵がない限り、絶対に脱がす事は出来ない。剥き身の乳房や尻は怪我させられるかも知れないが、このスーツは防刃効果も有るから、酷い怪我には成らないだろう」
 庵がそう説明すると、3人は項垂れる。
 庵の説明の後、稔は油性のマジックを3本差し出し
「使って貰った人に、身体の何処にでも良いから、名前を書いて貰いなさい、ニックネームでも、イニシャルでも何でも構いません。その人が判別できる物を、身体に貰って下さい」
 3人に手渡した後、美香に一瞥をくれ
「美香は昨日、3時間で27人に使って貰いました。貴女達は、どれくらい使って貰えますかね…」
 稔の言葉に3人は驚き、梓の横でジッと平伏する美香を見詰めた。
「さぁ、今11時10分前です。今から3人を車で、人通りの多い場所までお送りします、集合場所はそうですね。駅裏の公園で良いでしょう」
 稔が宣言すると、庵は車の鍵を持ち、リビングを後にする。
 3人はもう後戻りも何も出来ない状況に、オロオロとするが、その前を梓と美香が横切った時、それ以上の調教を施された筈の2人に、恥ずかしさを覚えた。
 3人は、意を決して梓達の後を追う。
 1人になった稔はポケットから携帯を取りだし、ダイヤルする。
「もしもし、今から始めます。ええ…、30人程ですか? 後、20は欲しいんですが…はい解りました。有り難う御座います」
 稔は携帯の通話を切ると、ユックリと立ち上がり、リビングを後にした。

 稔が車のワンボックスの駐車場所に来ると、運転席に庵が乗り込み、最後部の席にボンテージの梓と全裸の美香、そしてラバースーツを着た3人が、稔の乗車を待っている。
 稔が梓と美香の間に腰を下ろし、3人がシートを戻して真ん中の席に乗り込んできた。
 スライドドアを閉じると、ワンボックスは、静かに走り始める。
 稔が指示を出す通りに、庵がステアリングを切り、繁華な町を抜けポツリと空洞のような、駐車場が現れた。
「弥生、ここで降りて下さい。真っ直ぐこの道を進めば、落ち合う公園に出ます」
 稔が道を示すと、その先には大通りが横切っている。
 弥生の口元が驚き、大きく開いていたが、稔の差しだした物を見て、項垂れた。
 稔が差しだした物は、大きな首からかけるプラカードで、[どの穴でも、お好きにお使い下さい]と書かれていた。
「声を出して、身元がばれるのと、どちらを選びますか?」
 稔の言葉に、弥生は項垂れたまま、プラカードを受け取り、首からかける。
 弥生を下ろし、沙希、美紀と次々に別の場所に下ろした。
 美紀が車から降ろされた後、美香は心配そうに美紀を見送る。
「美香安心しろ…彼女達に危害が及ぶ事は、絶対無い」
 美香の心配顔に、稔が優しく答えた、美香はその声に驚いた後、照れ笑いを浮かべながら
「お気遣い有り難う御座います…」
 深々と頭を下げ、稔に礼を言った。

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