夢魔
MIN:作

■ 第15章 奴隷11

 弥生は駐車場に止められている車の影に隠れ、辺りを見渡している。
(どうしよう…このまま、こんな所に隠れている訳にも行かないわ…。それに、最低10人ノルマを課せられている…)
 弥生は全頭マスクで覆われ、聞き取りにくい耳をそばだて、周りの音に集中した。
(あっ! 人が歩いてくる…この足音、1人…2人…3人…3人組だわ…どうしよう…、このままやり過ごす? でも…。ちょっと、…ちょっとだけ見て、変な人達だったら、やめましょ…)
 弥生が俯いて考え込んだ後、ソーッと車の影から、顔を覗かせると
「ねぇ、お姉さん? ここに書いてる事って、本当?」
 いきなり後ろから声を掛けられた。
「ひっ!」
 思わず悲鳴を上げかけ、口を押さえて後ろを振り返ると、年齢は20代の後半ぐらいの、どこか優しげな風貌の青年が、弥生の真後ろに立っている。
 すると、そこに先程の3人組が現れ
「仁志、どうしたんだ? な、何それ…」
 後ろの青年に、声を掛け弥生を見詰めて、驚きの声を上げる。
「いや、小便から帰って来て、お前達脅かそうと思って、先回りしたら。ここで出くわしたんだ」
 仁志が説明すると、青年の1人が
「で、でも…こんなのちょっと危なくない? 美味しい話には、絶対裏が有るって…」
 臆病風に吹かれて、この場を立ち去る提案をする。
「いやいや、待て待て…このまま、シカトするには余りにも勿体無くない? 見ろよこの身体、すげーぜ…」
 最後の青年が、そう言い4人は、弥生の身体を見下ろし、生唾を飲む。
(この人達は、そんなに乱暴する人には見えない…ここは、ノルマ達成のためにも…)
 弥生は腹を決めると、平伏してお辞儀をする。

 弥生の態度に、戸惑いを見せる4人に、弥生は思いきって足を大きく開いて、オ○ンコを晒した。
「おお〜っ…こいつ、本当に自由にして良いみたいだぜ、だって自分から股を開いたんだからな」
 一番先頭に立っていた青年が、弥生の身体にむしゃぶりつく。
 後はもう、誰も歯止めが効かなかった。
 4人の青年は、弥生の身体を犯し始める。
 最初に弥生に取り付いた男は、駐車場のアスファルトの上に仰向けになり、オ○ンコを使い、仁志と呼ばれた青年は、後ろから抱え込むように、アナルを貫いた。
 残りの2人は、弥生の両手にチ○ポを持たせて、交互に口を犯す。
 青年達は場所を変え、弥生の中に、2発ずつ精を放つと
「ねぇねぇ、これから何処か行くの? 俺達とさ、どっか行って続きしない? そんなマスクなんか外してさ…」
 仁志が弥生に提案するが、弥生は首輪の後ろを指さし、鍵が無いと外せない事を教えた。
「ありゃ…この鍵は、無理だわ…。かなり特殊な鍵みたいだから、無理にやってもぜってー外せねー」
 一番最初に、弥生に取り付いた男が、鍵を覗き込んで言う。
「じゃあさ、主人に直接交渉しようぜ。俺も、この女の顔見たくなった」
 仁志に最初に声を掛けた、青年が言い
「じゃあさ、待ち合わせ場所まで、一緒に行けばいいじゃん」
 臆病風に吹かれていた青年まで、言い出した。
 こうして、4人は弥生をエスコートし、合流先の公園まで、一緒に行く事を決める。
 その4人の言動は、弥生が口を挟む暇を与えず、半ば強引に決めていった、まるで、決められたシナリオの一部のような、滑らかな運び方だった。
 そして、4人は道すがら、弥生の口から、同じ調教を受けている者が、2人居る事も聞き出し、テンションを上げてゆく。

 沙希は、小さな居酒屋が建ち並ぶ、一角に放置された。
(何…こんな所じゃ、隠れるなんて出来ない…)
 沙希は車から降ろされて、呆然と辺りを見渡す。
 店の中からは、客が飲んで話している喧噪が、耳に入ってくる。
(嘘…まだいっぱい人が居るわ…早く身を隠すところを見つけなきゃ)
 辺りをキョロキョロ見渡すと、直ぐ斜め前の居酒屋の扉が、ガラリと開いた。
 沙希は驚いて、直ぐ脇にあるゴミ箱の横にしゃがみ込む。
 居酒屋から出てきたのは、2人の大男だった。
 身長は190p体重は100sを超すだろう巨漢が、2人大声で笑いながら沙希の方に向かって歩いてくる。
 どちらも、肥満体ではなく、鍛え上げた身体なのが、Tシャツからはみ出した腕や、厚い胸板から容易に想像できた。
「がはは! でよ、そいつがな……ん?」
 沙希から見ると、奥にいた方の巨漢が、ゴミ箱の横に踞る沙希に気が付く。
 ジッと目をこらし見詰める、奥の巨漢の視線に気づき、手前の巨漢が沙希の方を向いて
「うわっ!」
 声を上げて、一歩下がった。
 見つかった事を理解した沙希は、その2人の巨漢に、踞った姿勢のまま、ペコリと頭を下げる。
 2人の巨漢は、呆気に取られた顔で、沙希に釣られてペコリと頭を下げ、返事を返した。

 2人の巨漢は、お互いの顔を見合わせると、同時にお互いの頬に手を伸ばして、抓り合う。
「あてててっ! い、痛いぞ? まだ俺酔ってないよな?」
「いちちちち! お、俺も痛え…夢でもねぇ…」
 お互いの意識がしっかりしている事を確認し、沙希に向き直り
「ねぇ、お嬢ちゃん? 何してるの?」
 質問してきた。
(この状態で、この人達から逃げるなんて無理…。うわ〜っ…どうしよう…乱暴にされないかな…でも、ノルマもあるし、稔様の折檻ほど恐い物は無いから…ええい!)
 沙希は腹を決め、プラカードを2人に指し示した。
 2人の巨漢は、沙希のプラカードを見るやいなや
「え! マジ? 本当に良いの?」
「な、何かのプレイ? それとも、ドッキリ?」
 驚きながら、身を乗り出してくる。
 沙希はこくりと頷くと、大きく息を吐き、両方の足を大きく開いて、無毛の恥丘とオ○ンコを晒す。
 2人の巨漢は、沙希を捕まえると、あっという間に抱きかかえ
「ちょ、こ、こっち…こっち来て!」
 言いながら元の居酒屋に戻る。

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