夢魔
MIN:作

■ 第15章 奴隷13

 街灯の下に集められた弥生達は、お互いの無事を確認し、小さく頷き合う。
 男達はお互いに指さし合い
「あんた達も、拾ったの?」
 同じ格好をした、奴隷達を見詰める。
 男達は話し合うと、自分達が連れて来たのとは別の奴隷に取り付き、浮浪者も呼び込んで、それぞれ犯し始めた。
 奴隷1人に5人の男達が群がり、全ての穴を塞ぎ思い思いに抽出を始める。
 弥生の後ろから、巨漢の1人がアナルを貫き、黒服が騎乗位でオ○ンコを抉り、浮浪者が口を塞いで、右手はもう1人の黒服、左手は別の浮浪者のチ○ポを握り、必死に奉仕する。
 様々な手が、様々な刺激を弥生の身体に刻み込む。
 有る者は激しく乳房を揉みしだき、有る者はお尻に平手を打ち付け、有る者は優しく撫でさすり、有る者は強く抓る。
 弥生は全身の穴を犯され、全身を愛撫され、朦朧とする意識の中で、有ることに気が付く。
(このひとたち…うますぎる…。まるで…わたしたちのあつかいを…じゅくちしてるみたい…)
 弥生は与えられる快感が、普通の者が送り込む快感とは、違うことに気付いた。
(このひとたちは…ぜんいん…サディスト…。わたしたちのようなものの…からだをじゅくちしてる…)
 弥生は快感の波の中でそれを感じ、意識を引き戻し答えを導き出す。
(この人達は、稔様が用意されたんだわ…。なら、私のすべき事は1つ…存分に身体を使って頂く事…)
 全てを理解した、弥生は奉仕に熱を入れる。
 男達の反応が、見る見る良くなり、弥生を官能の高みに押し上げた。

 沙希は青年に背後から抱えられ、仰向けの状態でアナルを犯され、屈曲位で浮浪者のチ○ポをオ○ンコに咥え込み、顔を仰け反らせ別の青年に口を捧げて、イラマチオされながら、両手で浮浪者と黒服のチ○ポを擦る。
 身体に刻みつけるような快感に、沙希はアッと言う間に溺れ、我が身を反応のままに行使した。
(くるしい…いたい…きもちいい…もっと…もっと…ください…)
 快感の中で、沙希は自分の身体を蠢かせ、さらなる快感を求める。
(よごして…いじめて…はずかしめて…)
 ドロドロに蕩けた愛液を垂らしながら、そのマゾ性を発揮した。
 沙希は激しくされればされる程、喉の奥で喜悦の声を上げ、身体の反応を高めてゆく。
 やがて沙希の性質を知った男達は、沙希の剥き出しの大きな乳房に、爪を立て、平手を打ち付け、抓り始める。
 脳天に走る痛みが、沙希を更に貪欲な牝に変えて行く。
 キュウキュウとアナルとオ○ンコを締めながら、喜びを男達に知らせた。
 激しく抽出される喉奥を、ブルブルと震わせながら、絶頂の声を上げ、体液をまき散らし意識を混濁させて行く。
 沙希は無意識のうちに、真っ先に稔達の求める物へ達する。
[陵辱者の供物][肉人形][快楽の道具]呼び方は様々だが、意志を持たない感じるだけの物体。
 それに徹する事の出来る、奴隷。
 それが、今回稔の求めるテーマだった。
 沙希は快楽を、被虐を、陵辱を、羞恥を貪り、それに全霊で応える1つの[物]になった。

 美紀は、4人の男に犯されながら、周りに目線を配る。
 意識の2/3は快感に応え、残りの1/3で周りに注意を払う。
(お爺ちゃんが…居ない…。あの雰囲気から言って、絶対にこの場をまとめてる筈…)
 犯されている最中なだけ有って、美紀の視界は極端に狭い。
 その狭い中で、美紀は老人の姿を探した。
 オ○ンコを陵辱していた青年が、美紀の子宮に精を放って交代した時、目の端に老人の姿を捉える。
(い、居たわ…)
 そちらの方に顔を向けるため、巨漢の男のチ○ポを口に含む。
 美紀の視界に、老人と割烹着を着た女性が目に入る。
 老人の横でこの異常な状態を見詰めながら、コロコロと笑う女性。
 美紀はその立ち姿に、ゾクリと妖しい物を感じた。
 その感じた物は、老人が美紀を指さし、その指の差す方に視線を向けた女性の目を見て、確信する。
(ち、違うこの女性だ…この場を仕切っているのは…この人だ…)
 心を根本から締め上げるような、サディストの目。
 今の美紀には、それが理解できた。
 オ○ンコが、アナルが、乳房が、子宮が、一斉に声を上げる。
[従わなければ、いけない人達]と。
 受け止めた視線で、身体全てが納得し、思考を奪われた。
 美紀はこの時、稔の事を心から思っていなければ、この割烹着の女性に、全てを委ねていたかも知れない。
 割烹着の女性はそれ程強い、オーラを纏っていた。

 割烹着の女性は、老人の横で目をギラつかせて、野外輪姦を見詰める。
「ん〜っ…、稔ちゃんて本当に良い子をいっぱい持ってるのね…。ずるいわ…あの子なんて、本当に良い素材よ…」
 黄色いラバースーツを着た、沙希を指さし割烹着を着た女性が身をくねらせた。
「確かに良い反応をする子じゃが、儂は断然あのピンクじゃて…あの子を譲ってくれるなら、駅前のビルを呉れてやっても、お釣りが来るわい」
 老人が美紀を指さし、フォフォフォと高笑いする。
「あら、たーさん…、駅前のビルって、新宿よね? あんな子に入れ上げるなんて、らしくないわね…」
 そう言いながら、美紀の方を見た割烹着の女性は、言葉を飲み込む。
 ジッと暫く見詰めた後、割烹着の女性は、舌なめずりをし
「前言撤回…あの子、良いわ…。あれだけの、責めに有って居ながら、自分を繋ぎ止めてる…。快楽に溺れるだけの、馬鹿な雌とは、毛並みが違うわ…あの子、この間稔ちゃんが連れて来た、梓や美香に匹敵するわ…。ううん…、素材だけで言うと、一番かもね…」
 美紀の事を批評する。
 梓と美香の事を知る、この割烹着の女性は、都内で会員制のSMクラブを経営する、キサラだった。
 キサラに見詰められた、美紀がその視線から逃れるように、浮浪者のチ○ポをしゃぶり始めると
「ほら…あの子、私達に気付いたわ。多分、関係もね…、良い勘してるし、たーさんの言うとおり、頭の回転も速そう…。稔ちゃんウチの店に呉れないかな〜? 私の右腕にしたいわ…」
 キサラが素っ気ない声で漏らす。
 だが、美紀を見詰めるキサラの目は、猛禽類が獲物を見つけたように、炯々と輝いていた。

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