夢魔
MIN:作

■ 第15章 奴隷14

 男達の陵辱は、激しさを増す。
 オ○ンコ、アナル、口。
 場所を選ばず放たれた精は、奴隷達の身体を満たした。
 そんな中、1人の青年が
「おい、残さず飲めよ」
 沙希の口の中に、放尿を始める。
「グフ、ゴフゥ…、ングング」
 沙希はむせ返りながらも、喉を鳴らし青年の放つ小便を飲み干す。
 それを、合図のように男達は奴隷の身体に、放尿を始めた。
 弥生のアナルを犯していた巨漢が、放尿すると、美紀の身体に取り付いている、浮浪者と青年が口とアナル同時に放尿する。
 陵辱者達の小便で身体の中まで、汚された奴隷達は、繋ぎ止めていた理性をちぎり取られ、肉欲に沈んでゆく。
(ああぁ〜…わたしは…モノ…ただ、たいえきを…うけいれるだけの…いれもの…)
 弥生は最後に残っていた、自分の意識を摘み取られ、稔の望む境地に至る。
(ください…なんでもします…。だから、わたしを…つかって…)
 弥生の頭の中で、同じ言葉がループし始めた。
 それは、狂気に近い状態だったのかも知れない。
 自分を殺し、身体を捧げ、身に付けた性技を見ず知らずの男達に、駆使するには、そんな状態でなければ、心は保ちはしない。

 美紀は激しくなる陵辱の中で、快楽に反応する意識と、自分達を見守る意識の2つを確立し始める。
(んくふぅ…あふん…んぐ、んぐ…くはぁ〜ん…。どうぞ…おきのすむように…なぶって…ください…)
(この人、さっきは口を試されていた…これで、私の3つの穴を回られたわ…。他の人達もそう、まるで私の身体を調べるように、チ○ポを入れられて行く…。これは、試験? 私達の完成度を測る、稔様の試験なの…)
 快楽に溺れる意識と、冷静に分析する意識。
 その両方を使いながら、美紀は稔の求め、狙いに到達する。
 そんな中、美紀はある事に気が付く、自分を犯していた青年が、3つの穴を使い終わると公園の闇の中に消えて行き、別の男が現れる。
 弥生や沙希に目を向けると、始まった時には居なかった男達が、数人いた。
 美紀達は知らなかった、この公園が普段は、浮浪者達がもっとたむろしている事を。
 今この公園は、キサラ達によって封鎖されている事を。
 公園の外縁に、ポツリポツリと男達が立って、公園に近付こうとする者を、排除する。
 その数は15人。
 今美紀達を犯している者と同数、この男達が、美紀達を誘導して来た男達と入れ替わり、輪姦の環に入る。
 美紀達は都合30人の男達に、使われ、精を受け、放尿されて行く。
[肉袋][肉便器]調教と言う言葉より、試練と言った方がしっくり来るような行為。
 男達はラバースーツから剥き出しになった、乳房やお尻に油性マジックで名前を書き、公園の闇に消えていった。

 キサラの元に弥生に声を掛けた、仁志が近付き
「ママ…この間の、梓と美香にも驚かされましたが、この3人も凄いですね…。特に、弥生の性技は群を抜いています、この間の梓より、テクニックは上でしょうね…」
 真剣な表情で、3人の奴隷を評価する仁志は、キサラの経営する、SMクラブのフロアー長を勤め、数百人に近い奴隷を見ている。
 その、仁志が驚嘆する程の奴隷が、5人も稔に飼われている事に、キサラは微笑で応える。
「本当…稔ちゃんて、ただ者じゃない…、一流の調教師になれるわ…。それにしても、贅沢な話よね…こんな、女の子を他人に預けちゃうなんて…。1人で良いから、お店に呉れないか本気で相談しましょ…」
 冗談とも、本気とも取れる口調で、キサラが呟き時計に目を落とすと、時間は2時15分前になっていた。
 キサラが、手を2つパンパンと叩き合図を送ると、男達は抽出のピッチを上げ、次々に精を放ち、放尿して行く。
 2時5分前になると、男達は奴隷の側から離れ、公園の闇に消えていった。
 公園の中には、グッタリと横たわった3人のラバースーツを着た奴隷と、キサラと仁志と老人の6人だけになる。
 公園の入り口に静かに黒いワンボックスが止まり、スライドドアが開き、稔が姿を現す。
 稔が姿を現すと、先ず美紀がそれに気付き、姿勢を正して正座する。
 それに釣られるように、弥生が起きあがり、沙希が居住まいを正す。
 そんな、奴隷達の姿を見て、仁志は驚嘆の声を上げる。
(今、30人に輪姦されて、身も心もボロボロの筈なのに…稔さんを見て、直ぐに正座するなんて…。どんな風に育てれば、こんな奴隷達が出来るんだ…)
 仁志は、自分より10歳も若い稔に、尊敬の眼差しを向けた。

 稔はキサラの前に来ると、ペコリと頭を下げ
「お手数をお掛けしました。感謝します」
 静かな響く声で、礼を言った。
 キサラは稔にしなだれかかり
「いやん…そんな言い方しないでよ…。私は、稔ちゃんの言う事なら、何でも聞いて上げる…。だから、ね…誰か頂戴…」
 稔に上目遣いで訴える。
「キサラさん…それは駄目です。まだ、計画の途中だし、彼女達の主は、僕では有りません。計画が終わって、彼女達が望めば、僕に文句は有りませんが、今の段階では無理な相談です」
 稔の言葉に、仁志が驚き目を剥く。
(い、今主人じゃないって言った? 主人じゃなくて、どうやったらこんなに、服従するんだ? 一体この男は、何者なんだ…)
 仁志の驚きを余所に、キサラが稔に確約を取ると、奴隷達に目をやり
「きゃ〜! 庵ちゃ〜ん!!!」
 奇声を上げて、庵に飛びつこうとする。
 庵は奴隷達の首輪を外し、スコップで奴隷達の後ろに穴を掘っていた。
 キサラの奇声と気配に、庵はスコップを持ち上げ、キサラに向ける。
「俺に触るな! 世話に成った相手を、傷つけたくは無いんでな…」
 鋭い目を向けながら、キサラの動きを制した。

 キサラは身悶えしながら
「意地悪ね〜…。こんなに、求めてる女を邪険にしないでよ…」
 庵に媚びを含んだ視線で、文句を言う。
 稔に向かって老人が
「今、主人が決まっていないと言ったが、あのピンクの子もそうなのか?」
 ポツリと問い掛けてくる。
「美紀ですか? ええ、まだ決まっていません…それどころか、この間お会いになった、梓も美香もまだ正式に僕の奴隷じゃありませんよ。田口さん」
 田口と呼ばれた老人は、稔の答えに驚き
「なら、儂が主人となる事も可能なのか?」
 稔に再び問い掛ける。
「ええ、彼女達が望めば、僕に異存はありません。ただし、この計画が終わってからの話ですが…」
 稔は田口に答えた。
 田口の目は爛々と輝き始め、ジッと美紀を見詰める。

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