夢魔
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■ 第18章 使役5
金田は稔から渡されていたリモコンを持ち、説明を必死に思い出す。
興奮しきった金田の頭の中には、なかなか操作方法が思い出せない。
梓はそんな金田に対して、操作方法を教えないでいる。
正確に言うと、教える権利が与えられて居なかった。
稔の指示で[操作方法は、試して貰いなさい]と言われていたからだ。
金田は焦りながら、闇雲にボタンを押す。
途端に梓の子宮にまで届く巨大なバイブが、眼を覚まし梓を高みに上げてゆく。
「くふぅ〜…はぁん…あはぁ〜〜〜ん…」
梓は腰をクネクネと振り始め、金田にそのボタンがどの仕掛けを動かすか、仕草で知らせる。
突然の甘い鳴き声と、淫らに揺さ振られる腰が、その仕掛けの動き場所を教えた。
(そ、そうか…ボタンの”V”はヴァギナの”V”か! そうすると、この”A”はさしずめ…)
金田は”A”のボタンを押すと梓は、腰を引き高々とお尻を突き出すと、プルンプルンと激しく振り始める。
(はははっ! やっぱりアナルか…。じゃぁ、この”N”は当然ここだろ…)
金田は躊躇いなく、”N”のボタンを押すと、梓は
「はふぅ〜ん…あん、あ〜ん…」
鼻に掛かった鳴き声を上げ、乳房を持ち上げ、振動する乳首が良く見えるように、金田に差し出す。
金田は梓の痴態を見詰めながら、ボタン一つで快感を送り続ける。
金田は残る13個のボタンの内、8つまでその用途を理解したが、残りの5つが解らなかった。
(ここまで来れば、残りの”C”はクリトリス、”K”は鍵…”1”〜”5”は強さだろうし、赤いボタンは全てのoffスイッチだろう…だが、残りの5つ”U”と”O”それに小文字の”a”〜”c”が解らん)
金田はリモコンを見詰め、”C”と”5”を同時に押した。
すると、梓のクリトリスにいきなり、最大振動が掛かる。
「あひ〜〜〜〜っ!」
梓は高い笛のような声を上げ、ガクガクと全身を振るわせた。
金田はビクビクと痙攣する梓を見詰め、赤いスイッチを押す。
予想通り全ての振動が消え、梓は力無く横たわった。
ハアハアと荒い息を吐く梓を見下ろしながら、金田はどうしても残りの二つのボタンが気に掛かる。
金田は試しに”U”のボタンと、”5”のボタンを同時に押してみた。
すると、梓は無毛の恥丘を押さえ込み、踞ってヒクヒクと背中を痙攣させ、太股を摺り合わせる。
反応は、クリトリスに似ているが、眉根に寄った皺が、快感とは別の刺激が加わっている事を教えた。
(ん? 何だ? あの動きは…まるで、オシッコを我慢している様だぞ? …オシッコ? くくくっ…そうか、あそこか…。あんな所まで、仕込んでいるのか…。解ったぞ、”U”はウルスラ…尿道だ! と言う事は、”O”は…何だ?)
深まる謎に、金田の好奇心は負け、最後のボタンを押してしまう。
金田がボタンを押した瞬間、梓の口から
「あ、ああぁ〜…」
情け無い声が漏れ、梓の股間から、シャァ〜と水音が医院長室に響く。
梓が座り込んでいた赤い絨毯に、水分が拡がり黒々とシミを作る。
梓はこの時ばかりは、情け無い表情を浮かべ、目尻に涙を溜めながら、下唇を噛んで金田を見詰めた。
金田はその視線を、呆然と受け止める。
(ま、まさか…小便を漏らしたのか…。いや、カテーテルが入れられて居るんだ…。”O”はその排出スイッチか…)
羞恥に頬を染める梓に、金田の興奮はピークを迎え、残る3つのボタンを押した。
しかし、残りのボタンは単独では、反応せず何の変化も見られない。
金田は、興ざめしたように眉根に皺を寄せ、首を傾げてリモコンを見る。
”a”〜”c”のボタンは、数字の”1”〜”5”と同じ黄色のボタンに、文字が書かれていた。
(待てよ”V”や”A”の場所のボタンは白地に黒字…。さっきの”1”〜”5”のボタンと同じ表記なら…一緒に押すのか?)
金田はボタンの色の違いに気付き、試しにボタンを組み合わせて、押すと梓の反応が変わる。
さっきはグネグネと動いていた腰が、今度はブルブルと痙攣を始めた。
(そうか、これは別の動きに切り替える、ボタンだったんだ…。凄い機能が収まっている…。こんな物、何処に売って居るんだ…)
金田は感心しながら、リモコンを見詰める。
金田の目の前で、梓は貞操帯とピアスの仕掛けに翻弄され、淫らなダンスを続けた。
梓にとって、この貞操帯とピアスが与える刺激は、稔から与えらた物で、その肉体の反応は、稔が操作した時と何ら変わらない。
誰がスイッチを入れても、稔が付けた奴隷の証として、梓の肉体は激しく反応する。
(ああぁ〜…。ご主人様じゃないと解っていても…。この刺激は変わらないわ…、ご主人様…、梓は今日も奴隷の証で狂ってしまいます〜ぅ…)
眉根に皺を寄せ、必死で絶頂を堪える梓は、全身をピンク色に染め、昂ぶる快感に打ち震える。
金田は目を極限まで開き、荒い息を吐きながら、梓をジッと見詰め
(まるで人形だな…。仕掛けに弄ばれ、リモコンに反応する操り人形…。こいつは、もう人じゃない…何をしても受け入れる、あの小僧のオモチャに成ってしまってる…。そうだろ、梓?)
リモコンの操作一つで、淫卑に身体をくねらせる梓を、侮蔑と興奮の混じった表情で見詰める。
梓はひたすら、内蔵された玩具の快感に狂っている。
金田は梓にフラフラと近づき、髪の毛に手を伸ばして、おもむろに掴み上げ、顔を上げさせる。
興奮で濡れた瞳が、金田を見詰める。
金田は梓の唇に、強引に自分の唇を押し当てた。
梓は何の躊躇いもなく、金田の舌を口腔に受け入れ、舌を絡め唇を使う。
梓のテクニックに翻弄され、その快感に驚く金田。
(なんて、舌の動きだ…こいつは、高校生にSEXマシーンに変えられた…。俺の知っている梓はもう居ない…)
金田は一瞬悲しげな表情を浮かべると、直ぐにサディストの顔に変わり
(なら、思う存分陵辱してやる! 約束の範囲なら、何をしても構わないと、柳井も言った事だ…)
荒々しく髪の毛を掴んで、梓の顔を引き剥がすと、梓が漏らした小便の滲みに顔を押しつけ
「この絨毯は高価な物だ! 汚したところを綺麗にしろ! お前の口で全部啜り上げるんだ」
命令した。
「かしこまりました、医院長様」
梓は自分の小便でビショビショに濡れた絨毯に、顔を押さえつけられたまま、金田に返事をする。
ズッ…チュバ…ピチャ…絨毯に伏した梓の口が、濡れた絨毯に押しつけられ、染み込んだ小便を啜り上げる。
そんな梓を金田は、ジッと見下ろしていた。
金田の顔には色濃い興奮が浮かび、美しい奴隷に行う陵辱を思い浮かべ、サディストの顔になっていた。
小便を啜る梓を見下ろしていた、金田はフッと何か考えついたのか、梓に声を掛ける。
「梓。酒の用意をしろ…」
金田は梓に命じると、執務机に行きコールフォンを手にした。
「事務長か? 今日は来客が有るから、誰もこっちに来させるな…」
金田の言葉に、事務長は
『またか…?、満夫最近多いぞ…、解らんでも無いけど程々にしろ…。みんなには伝えておくよ…』
溜息混じりの呆れた声で、医院長の指示に頷き、電話を切った。
金田は、よくここでSMクラブから呼び出したM女性とプレイをする。
セキュリティは万全で、防音加工もされているため、これ以上ない安心のプレイルームだった。
妻と不仲になってからは、日中でも使うようになっていた。
その事を知るのは、幼なじみで親友の事務長だけが知っている。
金田は、コールフォンに頭をペコリと下げ、応接セットに移動し準備を始めた。
机を少しずらして、一人掛けのソファーをシミの前に置き、カメラを用意してテレビに繋げる。
梓が氷と水とブランデーのボトルを机に置き、水割りを作って机に置く。
梓が水割りを作り終えたのを見計らい、金田は顎をしゃくってシミを示す。
梓がソファーに正面を向く形で、シミの前に正座すると、金田はビデオを調整しリモコンを持って、ソファーに腰を掛けた。
「さあ、始めろ」
梓に命じると、梓は一礼して滲みに顔を伏せた。
金田がソファーに座り、その拡げた足の間に、梓の頭が少し被る様な位置関係だった。
梓が舌を使い始めると、金田は梓の背中の上に、両足を組んで乗せる。
梓は金田の足置きにされながら、自分の漏らした小便を啜り始めた。
「くくくっ、どうだ? この程度じゃ、まだまだお前は満たされないんだろ?」
金田はいやらしい笑みを顔に浮かべると、テレビのリモコンを操作し、ビデオの映像を映し出す。
ビデオの映像は、横からアップで梓の表情を捉えている。
「ほら、テレビに視線を向けろ…。どんな格好か良く分かるぞ」
金田は梓に指示を出しながら、ズームアウトさせてゆく。
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