夢魔
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■ 第18章 使役8

 金田はひとしきり笑い終えると、梓の身体を見詰め、その笑みを訝しさに変える。
(ん? 可笑しいぞ…どうしたんだ? 梓の腹…膨らんでないか…)
 貞操帯のシステムを知らない、金田が首を捻ると
「お、おい! 何で、そんなに腹が膨れてるんだ?」
 足の間から梓を解放し、髪の毛を掴んで顔を引き上げ問いつめた。
 顔を上げた梓は、ウットリとした表情を金田に向け欲情に濡れた声で答える。
「は、はい…わたしの…メスじるは…すべて、アナルに…おくられるように…なっております〜っ…。いま、おなかは…メスじるで…はれつしそうです〜っ」
 梓の答えを聞いた金田は、椅子から転げ落ちるように立ち上がると、梓の身体を引き起こし、全身を見た。
 梓のお腹は大量浣腸をされたように、胃袋の下からプックリと膨れ、まるで妊婦のように膨らんでいる。
 梓の惨めな姿を見て、金田は笑わずにいれなかった。
 金田の嘲笑を浴び、梓の子宮が収縮する。
(くふ〜っ…悔しい…、でも、凄く感じる…。屈辱がこんなにも感じられるなんて…ご主人様…これも、梓の調教なんですね…。梓はご主人様が望まれる事なら、何でも致します…)
 梓は与えられる屈辱に身を晒し、更に自ら進んで、その中へ全身を沈め込み、快感を貪る。
「そんなに溜まるまで、興奮したのか! お前は本当にどうしようもない変態だな!」
 金田は梓のお腹を、ピシャピシャと叩き、お腹の張りを確かめる。
 梓は金田の揶揄する態度に心を裂かれながら、愛液を溢れさせ、お腹を膨らませ、さらなる屈辱を待った。
 見る見る妖しい色香を漂わせる梓を見ながら、金田は感心する。
(本当に、ド変態に成りやがった…。あの少年良くここまで仕込めたな…)
 金田はもう、稔を[格下の人間]とは、見ていなかった。
 完全に快楽の虜になっている今の梓と、以前の高慢な態度を取るプライドの高い梓の両方を見ているからである。

 だが、金田はその稔と梓の関係を、ほんの表面しか理解していない。
 今、梓はウットリとした、目線で金田を見ている、しかし、梓には金田の顔など、どうでも良かった。
 梓にとって金田は、屈辱を与える道具。
 梓が真に見詰めているのは、その奥に有る、想像した稔の顔で有り、その目に見詰められオ○ンコを濡らし快感に浸る。
 梓の心情など全く理解していない金田は、その表情を当然のように誤解した。
(フン…誰を相手にしても、よがり狂う女に仕上げるなんて、あの少年…催眠術でも掛けているのか…。いや、確か催眠術じゃこんな風には成らない…自分の望まない事は、絶対にしないはずだ…。だとすれば、こうなるように仕込んだのか)
 金田は梓を鼻で笑いながら、リモコンを操作し、貞操帯の動きを止める。
 貞操帯の動きが止まると、梓の口から[あふぅ〜]と熱い吐息が漏れ、太股がプルプルと痙攣していた。
 金田が貞操帯のリモコンを取り出し、梓の前にしゃがみ込み鍵を外そうとすると、梓が金田に進言する。
「あ、あの…。医院長様…ここでお外しに成られると…あそこより、酷い事になってしまいますが…」
 梓は大分乾いていた、絨毯のシミを指さし、怖ず怖ずと告げた。
 金田はシミを見て梓を見直し
「そうか、そうだな…その腹を見ればお前の言う事も、尤もだ…」
 少し冷静になりながら、梓の言葉に動きを止める。
 梓は恥ずかしそうに頬を染め、こくりと頷き
「私…ご主人様に調教を頂いてから、とても牝汁を出すように成ってしまいまして…」
 モジモジと金田に告白した。
(ほう…こんなに成っても、羞じらいを見せるか…。大胆な時と、恥じらう時のギャップが何とも言えん…、これだけ淫らな身体で、こんな羞恥を示す…例え作り物の羞恥でも、中々そそる…。良い趣味をしているわ…くくくっ)
 金田はニヤリと笑みを浮かべると、稔の調教に頷きながら
「よし…じゃぁ、こっちに来い…。そこならお前がどれだけ、垂らしてもお前の牝汁が残る事はない」
 梓を足で小突き、奥の部屋へ続く扉を開ける。

 医院長室の奥には、仮眠室とバスルームが備えて有った。
 そのまま金田は、梓をバスルームへ連れて行き、中に入れる。
 バスルームは2.5畳タイプのユニットバスで、充分な広さがあった。
 金田は梓を洗い場の真ん中に立たせると、リモコンの鍵を貞操帯に押し当て、ロックを外す。
 中央の金属部分がバネ仕掛けのように開き、大淫唇を露わにする。
 大淫唇に開いた、3っつのピアスホールから、金属棒が飛び出し、梓の身分を語っていた。
 金田は串刺しにされた、大淫唇を無造作に金属棒から外し、貞操帯を股間から離す。
 貞操帯を離した瞬間、梓のオ○ンコからドボッと音を立て、愛液が溢れた。
 一塊に落ちた愛液は、たちまち洗い場の床を濡らす。
 梓が進言していなければ、梓の言った通りになる所だった。
 それ程の量が貞操帯を外した時点で、溢れ落ちたのだ。
 ズルズルと尿道からカテーテルが抜かれて行くと、その感覚に梓が小さく声を上げる。
 複雑な形をした、オ○ンコとアナルのバイブの底が、チラリと覗いていた。

 金田は貞操帯の金属を床に転がすと、初めて見る梓の股間を、食い入るように見詰める。
 無毛の恥丘、クリトリスの根本を貫くバーピアス、クリトリスの包皮はピアスに押さえつけられ、根本でわだかまっていた。
 剥き出しのクリトリスは、小指の先程の大きさで、真っ赤に充血している。
 オ○ンコから覗いている、バイブの底は驚く程大きい。
 金田は手を伸ばして、オ○ンコのバイブの底を握り、一気に引き抜く。
 ドボッ、ビシャと大きな音を立て、粘りけの有る白く濁った愛液が、パックリと開いたオ○ンコから落ちてくる。
 金田はその開ききったオ○ンコに、見入ってしまう。
 大きく口を開けたオ○ンコは、奥の方まで良く見える。
 膣壁がグニグニと収縮し、その大きさが変わって行く様を、取り付かれたように見入っていた。
 梓のオ○ンコが完全に閉ざされてしまうと、自分の手の中にあるバイブを見て、ギクリと顔を引きつらせる。
 梓の中に収まっていたバイブは、直径8p長さ25p程の、極太極長の物だった。
 凶悪極まりないバイブで貫かれ、梓は何も知らない金田に、良いようにいたぶられて居たのだ。
(こんなサイズの物を、梓は納めて、ずっと掻き回されてたのか…。本当の本物だな…。正真正銘のマゾ奴隷だ…)
 金田は改めて、梓を調教した稔を思い浮かべた。
 そこには、また複雑に絡む感情がムクムクと沸き上がる。
 尊敬と嫉妬と渇望、複雑に絡んだ感情は、金田をサディズムへと駆り立てていった。

 金田は梓のお尻をパシリと叩きクルリと回転させ、お尻を突き出すように命じる。
 バスタブの縁に両手をついて、お尻を付きだした梓は、金田に何か言おうとしたが、金田はそんな梓を無視し、アナルバイブの底に手を掛けた。
「あ、い、医院長様。あ、あの…」
 言いかけた梓の声が、途中から悲鳴に変わる。
「ひぎーーーーっ!」
 その悲鳴に、金田が驚き梓を見て、アナルを見詰めて固まった。
 梓のアナルは10p近く拡がり、皺が伸びきってツルツルになっている。
 しかし、そんな状態でも、アナルバイブは出てくる気配を見せない。
(な、何だ…? これ、どうやって入れたんだ…)
 金田は呆然とアナルを見詰めていたが、梓の事前の行動を思い出し
(梓が、何か言いかけてたな…)
 前に回り込んで、梓の顔を覗く。
 梓は両目と口を大きく開き、パクパクと酸欠の金魚のような顔で、力を抜いて痛みを逃がそうとしている。
 金田はユックリと、何か訴えている梓の口に、耳を近づけた。
 梓は絞り出すような小さな掠れ声で[押し込んで下さい]と哀願していた。
 金田は覗き込んだ時と同じくユックリとお尻に回り、真後ろに立つと足を上げて、アナルバイブ底に足を当てるとグイッっと力任せに蹴り込む。

 梓は尾てい骨に衝撃が走る程の力で、無防備なアナルを蹴り込まれ、悲鳴を上げて空の浴槽に頭から逆さまに転ける。
 梓は空の浴槽で、逆立ち状態に成りバタバタと足をばたつかせ、下半身を丸出しにして暴れた。
 金田はそんな梓を、ジッと睨むような視線で見守っている。
 梓は何とか姿勢を整え、浴槽から立ち上がると、急いで浴槽から飛び出し、身を投げ出すように正座して
「申し訳御座いません…、今の私には、膨らんだままのアナルバイブを引き出せる程、拡張が進んでおりません。お許し下さいませ」
 金田の足下にひれ伏し、深々と頭を下げ謝罪した。
 金田はそんな梓を見下ろし
(こいつは、筋金入りの奴隷だ…。何をしても、耐えられなければ全て、こいつに否がある…。そんな風に徹底されているのか…)
 金田は、そんな梓が滑稽で堪らなかった。
 金田は、そんな梓が愛しくて堪らなかった。
 金田は、そんな風に梓が変えられてしまった事が、悔しくて堪らなかった。
 金田が平伏した梓を見下ろす目線は、憐憫に近かった。
 だが、その瞳の奥には隠しきれない、情慾が燃えている。
(お前は、これを望んでいるのか…? なら、俺は思いつく限りをお前にぶつけてやる…)
 金田の暗い情念は、消す事が出来ない程燃え上がり、梓の体と心をその対象にする。
 金田の表情からは笑みが消え、思い詰めたように暗く沈んでいた。

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