夢魔
MIN:作

■ 第18章 使役9

 金田は抑揚のない声で、梓に静かに問い掛ける。
「どうすれば、そのアナルバイブは外せるんだ?」
 金田の不気味な程、静かな声に梓は狼狽えながら
「はい、”A”と”c”をお押し下さい…そうすれば、一番下の部分が小さく成ります」
 丁寧に伝えた。
 金田は言われた通り、ボタンを操作すると梓のアナルから、ブシュと音を立てて、愛液が噴出する。
 梓は直ぐに眉根に力を入れて、アナルを締め愛液の噴出を止めた。
 今現在、稔の管理する奴隷の中でも、梓にしかできない芸当である。
 通常伸びきったアナルは、意志の力でそこまで自由には動かない。
 真の秘術による賜だが、金田はその凄さは理解できても、それを驚く事を放棄していた。
(どんな訓練をされたか知らんが、これもこいつにとっては、当然なんだろう…)
 金田は梓に命じて、先程と同じポーズを取らせる。
 そして、愛液に濡れ光る梓のお尻を見詰め
(いやらしい尻だ…男を虜にせずにはおかないような、艶と気品を備えてる…。この尻の穴があそこまで拡がるなんて、誰も思わないだろう…)
 梓のアナルに咥え込まれた、バイブの底に手を当てる。
 梓はその感触ににクネクネとお尻を振り、金田を背中越しに見詰め、艶然と微笑む。

 金田は梓の微笑みを無視して、バイブの底を持った手に力を入れ、一気に引き抜く。
 その途端、梓のアナルから大量の、愛液が噴き出し、真後ろにいた金田の白衣を汚す。
 だが、その時金田は吹き出した愛液が、余りにも綺麗な事に気付く。
 白衣に付いた愛液の何処にも茶色いシミが拡がっていない。
(可笑しい? この愛液は、今直腸から出てきた筈だ…。なのに少しも便が混じってない…)
 金田は直ぐさま梓のアナルに、指を3本ねじ込み愛液の噴出を止める。
 梓はアナルに突然侵入してきた、金田の指に驚きながらもそれを受け入れ、媚びを含んだ声を上げた。
「あん…医院長様…まだ出させては、頂けないんですか…」
 しかし、金田は梓のそんな声も、一切無視して噴出を止めたまま、キョロキョロと辺りを見渡し、何処にも便が出ていない事を確認した。
 金田の突然の行動に梓は首を傾げ
「あ、あの…如何致しました?」
 不安そうに、問い掛ける。
 梓の問い掛けに、金田は沈んだままの無表情で
「今アナルから出た愛液に、何処にも便が混じっていない…。何かしてるのか?」
 ボソボソと呟くように問い返した。
「それでしたら、お答えできますわ。昨日の夜に1度、今日は朝から2度直腸洗浄を致しました。ゲストの方に便の混じった汚い物をお見せする訳にはいかないと、ご主人様手ずから念入りに洗って頂きました」
 梓は金田に顔を向けたまま、ニッコリ微笑んでそう告げる。

 梓の答えを聞いた金田は、顔をおもむろに伏せブルブルと震え始めた。
(くくくっ…。何処まで心憎い演出をするんだ…。柳井稔…お前は何処まで俺のことを知っている…)
 金田は梓のアナルに、指を突っ込んだまま、項垂れ稔の底の無さに笑いが込み上げる。
(良いだろう、乗ってやろう…。折角の演出だ、あの少年も納得済みだろ…。いや、これで俺は試されるのかな? 梓を預けても大丈夫かどうか…。これは、その類のプレイだからな…)
 金田は顔を持ち上げると、ジッと梓のお尻を見詰め、不敵な笑みを貼り付けていた。
 梓は金田の笑みを見詰め、ゾクリと背筋に冷たいモノを感じて、顔を青ざめさせる。
「あの〜? 医院長様…どうされたのでしょうか…」
 梓が堪らず金田に問い掛けると、金田はその笑顔のまま、梓の顔を見詰め
「指を抜いてやるから、アナルを締めろ。メス汁をこれ以上、溢すんじゃないぞ」
 冷ややかに命令すると、梓の返事も待たずに指を引き抜いた。
 梓は突然笑い始め、質問に対する返事も返さず、命令する金田に戸惑いながら、アナルに力を入れる。
(ど、どうしたのかしら…医院長の態度が変わったわ…。ううん…雰囲気が変わったのかしら…? でも、間違い無く何かする積もりね…、それも酷い事…。それだけは解るわ…)
 梓は表情を固く引き締め、金田の次の指示を待った。

 金田はそんな硬い表情の梓を1人放置すると、踵を返して浴室を後にする。
 浴室に1人取り残された梓は、聞き耳を立てながら金田の行動が、不安になって行く。
 10分程物音がしなかった、仮眠室に扉の音が締まる音が聞こえると、直ぐに浴室に向かう足音が聞こえ、目の前の扉が開いた。
 浴室に戻って来た金田が手にするモノを見詰め、梓は首を傾げる。
 金田が手に持っていたのは、平べったい円形の透明なガラスボトルに、半分ほど入ったブランデーだった。
 金田はボトルを片手に、梓に近付くと、正座する梓の髪の毛を掴み床に引き倒し、その頭を足で踏みつける。
 梓は突然の乱暴な扱いにも、従順に従い為されるままに姿勢を取った。
 そんな梓を見下ろし、金田は鼻で笑うといきなり、オ○ンコに右手の指を2本突き刺し、力任せに引き上げる。
「んくぅ…」
 梓は余りに乱暴な扱いに、苦痛を噛み殺した声を漏らしながら、膝を伸ばしお尻を高く掲げる。
「頭を中に入れろ」
 金田はこの時初めて声を出し、梓の頭から足をどけ、オ○ンコを更に引き上げながら、頭を蹴って中に入れさせた。
 梓はマングリ返しの形を取り、オ○ンコもアナルも天井に向け、晒される。
 床から見上げた梓の視線は、自分の太股の間から浴室の天井しか見えない。
(医院長…何をするつもり…。まさか…)
 梓が嫌な予感を感じた時、その思った事が現実の物となった。
「高い酒だ…溢すなよ…」
 金田はそう言うと、手に持ったブランデーのボトルの口をアナルにあてがい、押し込んだ。
「ぎひぃ〜〜〜っ!」
 いきなり固いボトルの口をねじ込まれ、梓の口から思わず悲鳴が漏れる。

 マングリ返しの梓のアナルに突き立てられた、ブランデーのボトルに、梓の直腸につまった愛液が流れ込む。
 本来梓のお腹が空なら、垂直に立てられたボトルの中身は、梓の直腸に流れ込むが、今は梓の直腸につまった愛液の圧力の方が強く、ボトルの中に泡を立てながら、逆流していた。
 金田は梓のアナルに突き立てた、透明のボトルの首の部分を根本まで押し込み、梓に命令する。
「そのまま落とすんじゃない、アナルを締めて持っていろ」
 余りに過酷な命令に梓は泣きそうに成るも、歯を食いしばり従った。
 アナルを締めると腹圧が上がり、透明なボトルに愛液が流れ込んで、ボトルの中に泡を立て、ブランデーと混ざり合う。
 金田はそんな、梓の様を正面から見下ろし
「そうだ、よ〜く掻き混ぜて、腹の中に飲み込め…。お前は今からサーバーだ…」
 梓に笑いながら、告げる。
 梓は全てをさらけ出しながら、金田に命じられるまま、アナルの上でグルグルと液体を掻き混ぜ、直腸に納めていった。
(こ、こんな事良く思いつくわ…。でも、これじゃアルコールを直腸で吸収する事になる…。直腸から吸収するアルコールは、普通の吸収より数倍早い…このままじゃ…)
 梓が懸念した通り、その酔いは直ぐに訪れた。
 浴室の天井がグニャリと曲がり、目の前がくらみ始める。
 金田は梓に
「腹の力を抜け…」
 短く命令すると、梓は命令に従い腹圧を下げた。
 すると、ボトルの中身が全て梓の直腸内に納まり、金田はボトルを抜いて、奇妙な形のアナル栓を梓に着けた。

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