夢魔
MIN:作

■ 第19章 出張4

 必然岩崎と長橋は、目の前にいる美人女医に心を奪われている。
「ね、ねえ、溝口さん…そろそろ、何か命じた方が良いんじゃないですか?」
「そう、そう…話しは取り敢えず置いといて下さい。あれをお預けされたら、堪りませんよ」
 岩崎と長橋が下卑た笑いを浮かべ、金田達に訴えた。
「おお、解った解った。梓この方達に、ご奉仕しろ。岩崎も長橋も好きな所を使って良いが、股の拘束以外は外さないでくれ」
 金田が梓に命じ、長橋と岩崎に許可を出した。
 金田が綾に手を伸ばし引き寄せると、美沙が溝口の元に擦り寄ってくる。
 2人ともそれぞれに、奉仕を始めるがどうしても、梓が気になって仕方がなかった。
 自分達より10歳は、歳を取っているのに有り得ない程の瑞々しさと、艶めかしい色気を湛える肌、モデルのような引き締まった身体、知的だが恐ろしい程淫蕩な雰囲気を滲ませる視線、そして大輪のバラのような美貌。
 どれを取っても、自分達を遙かに凌駕する存在。
 そんな存在の梓が、自分達以上に奴隷として振る舞い、傅き、奉仕する。
 [年数で言えば、お前達の方が遙かに先輩だから、鍛えてやってくれ]と言われて、参加した旅行でここまで敗北感を覚えるとは思っていなかったのだ。
 全く気持ちの入っていない奉仕を受けていた溝口が
「美沙…ただでさえ下手くそなのに、そんな気のないフェラなら、しないで良いぞ」
 美沙を叱責する。

 美沙は溝口の股間から口を外し、上目遣いで見ながら
「だってぇ〜…あの人が、気になっちゃって…。すいませ〜ん」
 唇を尖らせ、言い訳した後謝罪した。
(まったく…岩崎の甘ちゃんじゃ、この程度の教育が限界なのか…。口答えなんかさせるな!)
 溝口は美沙の態度に、岩崎を睨み付ける。
 だが、岩崎を睨み付けた溝口の視線は、驚愕に見開かれた。
(有り得ない…あの拘束具を付けて、あれは出来ないだろ…)
 梓は床に寝そべる岩崎に跨り腰を振り、長橋のチ○ポをフェラチオしていた。
 岩崎はクリトリスを飾るピアスが着いたまま、股間のベルトを手に持ち、梓の動きに合わせて引っ張っている。
 長橋は梓の頭を抱え込み、イラマチオをしていた。
 梓の身体は、クネクネと動き快感を2人に送り込む。
 2人のサディストは、その技術に驚き、蕩けそうになっている。
 そして、2人はあっと言う間に暴発した。

 呆然と見詰める溝口と美沙。
「美沙…お前は、あれを嵌めて何分保った…」
 溝口がポツリと美沙に問い掛けると
「普通に嵌めてただけで、1時間保たなかったです…。あれを嵌められて、あんな事したら死んじゃいます…」
 美沙は震えながら、溝口に返事を返した。
「そうだよな…普段の半分程の呼吸量しかない上に、あの動きをしたら全身締め上げられる…。苦痛は半端無い筈だ」
 溝口は呟くように言うと、金田を見る。
 金田は綾に[下手くそ]と罵りながら、イラマチオをしていた。
(こいつ、とんでも無い女を手に入れやがった…。あんなのを1回飼っちまうと、絶対後は満足できないぞ…)
 溝口は哀れみに近い目線を金田に向けていた。

 梓は長橋と岩崎にアナルを、オ○ンコを、口を犯され続ける。
 何度も精を浴びる内に、梓の妖艶さは磨き上げられ、それを見詰める奴隷達も引き込まれてゆく。
 金田は綾を連れて、陵辱の輪に入った。
 横臥位で長橋がオ○ンコを貫き、岩崎がアナルにチ○ポを入れ、綾を犯した金田が結合部を梓の口に持ってゆく。
 梓は全身を締め付ける苦しみに耐え、肉芽が引きちぎられる様な痛みに耐え、アナルとオ○ンコを貫かれ、何処の誰とも解らない、奴隷の結合部分に舌を這わせる。
 目の前が暗くなるような苦しみ、頭の天辺まで響く痛み、気が狂いそうになる恥辱に、梓は耐えて奉仕を続けた。
 その凄絶な陵辱を見ながら、美沙は掠れる声で溝口にしがみつき
「溝口様…美沙を…美沙を使ってください…。オ○ンコにおっきいの下さい〜」
 おねだりをし始めた。
 淫卑な雰囲気にあてられ、美沙は発情したのだった。
 そして、溝口自身も雰囲気に飲まれて、美沙を犯し始める。
 極度の興奮の中、奴隷達は何度も絶頂を極め、男達は体力の続く限り犯し続けた。

 男達は力尽き、綾と美沙は快楽の中、失神した。
 梓は荒い息を吐きながら、ヨロヨロと身体を起こすと、背筋を伸ばし正座する。
 溝口は梓の凛とした佇まいを見詰め、溜息を吐いた。
(金田には悪いが、絶対に無理だ…この女を、自分の物にするなんて。普通の男じゃ太刀打ちできない…)
 溝口は美沙から離れると、ソファーに座り煙草をくわえる。
 すると、いつの間にか梓が溝口の横に移動し、手にライターを持って待機していた。
 ギョッとして、梓を見詰める溝口に艶然と微笑みかけると
「火をお点しても宜しいですか」
 鈴の転がるような美しい声で、問い掛けてくる。
 至近距離で梓の瞳に見詰められた溝口は、ゾワリと込み上げる加虐欲に驚く。
(何だ…こいつは…、まるで薬でも飲まされたように、頭を痺れさせる)
 梓の視線に絡め取られ、曖昧に頷き煙草をくわえ直すと、梓が火を付ける。
 溝口の咥えた煙草は、小刻みに揺れ中々火が点かなかった。

 溝口の煙草に火が点いた時、運転席から由美子が声を掛ける。
「ご主人様、予定のサービスエリアが近付きましたが、如何致します?」
 由美子の質問に、溝口が答えるより早く、金田が身を起こし
「止まってくれ」
 短く由美子に告げる。
 由美子は[解りました]と返事を返すと、暫くしてウインカーを左に出した。
 山下由美子(やました ゆみこ)は溝口の経営する病院の看護師である。
 溝口に惹かれ自らマゾとして調教を依頼し、奴隷として主従関係を結んでいた。
 身長168p62sB95W65H93年齢は32歳で27歳から5年間調教を受け、3人の中では最も奴隷として完成している。
 小さな顔の真ん中に、クルクル輝く少し垂れた大きな目が愛らしく、小さな口元とそれなりにバランスが取れた、容貌をしているが、身体とのバランスが少し合わなかった。
 168pと女性には大柄で肉付きの良い豊満な身体の上に、幼女のような幼顔が乗っているのである。
 そんな由美子は、運転をしながら、後ろで繰り広げられる陵辱をルームミラー越しに盗み見て、自分の股間が熱く潤むのを押さえられなくなっていた。
(車を止めたら、シートを拭わなきゃ…嫌だわ、洪水になってる)
 由美子は何も着けていない下半身をチラリと見て、シートに水溜まりを作る愛液に頬を赤らめた。

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