夢魔
MIN:作

■ 第19章 出張20

 金田が見つけたのは、露天風呂の隅にある休憩所だった。
 休憩場には、高さ40p幅90p奥行き50p程の四角い岩が2つ置かれており、その真ん中に高さ100p幅60p程の柱が立っている。
 柱は80p程迄が大きな四角い岩で、上面は水平に加工されており、後の20pはコンクリートの既製品だった。
 コンクリート部分の上面は、30p四方で、粗い仕上げされていてボール状に凹んでいる。
 その中央に、古い公園等で見かける水飲み台と同じ物で、蛇口では無い球状の流出口を持った直立型の飲み口があった。
 恐らくこれを作った者は、その休憩場に座り柱に肘をかけ、目の前に拡がる稜線を見つつ、喉が渇けば飲み口の水で潤す、そんな意図で作られたのだろう。
 だが、それは昔の話、今の飲み口は表面には薄く錆が浮き、[飲まないで下さい]と張り紙がされている。
 金田はそこまで行って紙を引き剥がし、バルブを捻ってみた、すると飲み口からチョロチョロと茶色い水が出て、更に捻ると高さ10p程まで水が出始めた。
 金田は後ろを振り向いて、平伏している梓を呼びつけると、柱の上に上がらせた。
 梓は金田の命じるまま、肘掛けの部分に脚を乗せ、腰を下げさせられる。
「お前もこんな、出張先で何処の誰とも解らん男の、種を宿すのは嫌だろ?」
 金田は梓に問い掛けると、梓はコクリと頷き
「は、はい…それは、嫌です…」
 現実味を帯びた恐怖感に襲われ、金田に答えた。
「まぁ、それも面白いかも知れんが、柳井君にルール違反と言われかねんからな…ここは綺麗にさせてやろう」
 梓のオ○ンコを、落ちていた50p程の長さの細い木の枝で突きながら言った。
 金田の仕草は、まるで子供が道ばたのウンコを棒で突くようだった。
 金田は今の梓を完全に、触れるのも穢らわしい汚物として、扱っている。

 金田が飲み口の、バルブを捻ると腰を下ろした梓のオ○ンコに、申し訳程度に当たった。
 誰が見てもその水量で、オ○ンコの中を洗浄するなど、不可能と思える量だった。
 だが、金田はそれを補う命令を出す。
「おい、こいつをオ○ンコで咥え込め、奥に入れた方が、効果的だと思うぞ? お前の汚らしいオ○ンコの中に水を溜め込んで、一気に吐きだせば、あいつらの子種も、もしかしたら綺麗に出て行ってくれるかも知れん」
 金田は梓に曖昧な言葉を使い[見知らぬ男達を相手にしての妊娠]と言う恐怖を煽った。
 梓は顔面を蒼白にし、飲み口をオ○ンコに納める。
 スチールの冷たく固い感触が膣口に当たり、奥に差し込むと、錆の浮いたざらつきが、膣壁を擦った。
 梓はその行動を、大きく脚を開いて前面を全て晒し、しかも良く見えるように台の上で行っている。
 脚を折り曲げ、しゃがみ込んでいても、乳房の位置は金田の目線より高い。
 それは、その全貌を金田が最も見える位置で、晒しているという事だった。
 梓のオ○ンコが、無機質の飲み口をオ○ンコに咥え込み、膣内に水を満たす。
 その間、梓は水が少しでも流れないようオ○ンコを締め付けズッと耐え、水が溜まると腰を浮かせてオ○ンコを開く。
 オ○ンコの中から、精子が混ざった大量の水が流れ出し、飲み口の下のボール状の部分に流れ落ちる。
 ボール状の部分で、比重の重い精子が、どんよりとわだかまった。
 それを見た梓は、膣内に残る精液を感じ、恐怖感が背筋を走り、飲み口をオ○ンコに差し込む。

 梓はその行動を都合4回行った。
 その間、揶揄する金田の言葉は、梓の心を辛辣に捉える。
「おいおい、お前の腐れオ○ンコで咥え込まれたこの水を飲んだら、変な病気になるんじゃないか?」
「ははは、お前まさか、濡れてないだろうな、変な汁垂らすなよ」
「全くみっともない姿だな。まぁ、ド変態のお前には似合いだがな」
「お前の姿、あの可愛い娘にも見せてやりたいな…。もしかして、知ってるのか? まさか、同じ様なマゾじゃないだろうな?」
「お前がどんな浅ましい姿をしてるか、見せてやろうか?」
 金田の言葉は、必死に妊娠を避けようとする梓を打ち据えた。
 梓の目からハラハラと涙が流れ落ちても、金田は口撃を止めなかった。
 そして膣内から精子を流し出し、台から降りた梓に金田は追い打ちを掛ける。
「おい、そこに溜まっている、お前を犯してくれた方々の精子は、綺麗にして行け…全部飲むんだ!」
 梓は金田の命令に従い、ピチャピチャと水飲み台の上に溜まった、精子と錆臭い水と自分の愛液の混合液を啜り上げ、舌で舐め取った。
 全てを舐め取り綺麗にした梓は、金田の前で項垂れていた。
 だが、金田はまだ止めなかった。
 項垂れた梓の頭を、木の枝で叩きながら
「おい、どうした? 綺麗にさせて貰って、お前は感謝も示せないのか?」
 梓に言った。
 梓は項垂れた顔を上げ、姿勢を正すと金田を見詰め
「牝奴隷の身体を気遣って、穢れたオ○ンコを清めさせていただきまして、有り難う御座いました…」
 深々と頭を下げて、礼を言った。
 礼を言った梓の声は、掠れ震えていた。

 金田は梓が礼を示しても、何も答えずプイッと脱衣所を向くと歩き始める。
 数歩進むと
「ズッとそこに居るつもりか? それともお前は、いちいち命令されないと判断できない、馬鹿奴隷か?」
 背中越しに梓に言った。
 梓は身体を持ち上げ、高足の四つん這いになり、金田の後を追った。
(このまま、脱衣所を出ると言う事は、身体を洗わせて貰えないんですね…)
 ベタベタとした感触が肌にまとわりつき、アルコール臭い小便の匂いが、身体から離れない。
 梓は項垂れ這い進み、女性用の脱衣所に向きを変えようとすると、金田が梓のお尻を木の枝で打ち据える。
「何処に行くつもりだ? まさかその身体で、浴衣を着ようと思ってるんじゃ無いだろうな…。そんな事してみろ、あの浴衣が駄目になるだろ。どうせ服も着ないなら、俺から離れて女性用に入る必要はないだろ…。それとも、俺の目から離れて口でも漏らすつもりで居たのか?」
 ピシピシと木の枝で、掲げられたお尻を叩きながら、金田が嫌味を言う。
「医院長様の仰る事は、尤もで御座います。愚かで、考えが足りない馬鹿奴隷をお許し下さい」
 梓が謝罪すると、金田は無言で、強く木の枝を梓のお尻に打ち付け、男性用脱衣場に向かう。
 梓は直ぐに進み出て、金田の前に回りお尻を振って這い進んだ。
 梓の白いお尻には、木の枝が打ち据えた後が、まるで鞭を受けているように無数に走っていた。

 梓は金田が身体を拭い、浴衣を着る間も伏せる事を禁じられ、高足の四つん這いで待機させられていた。
 理由は[汚れた身体を伏せて、床を汚す気か?]金田にそう言われたからだった。
 金田は時間を掛け身体を拭い、薄い髪をケアし、梓の膝が緩みそうになると、木の枝を容赦なく与える。
 金田の着替えが終わる頃には、梓はうっすらと汗をかき、呼吸が荒く合っていた。
 金田と梓は、脱衣場を出ると通路を進み始める。
 時間はまだ11時を少し回ったぐらいであろう、旅館の中はまだ、人の気配が途切れていない。
 そんな中、梓は小便と精液にまみれ、臭気を放つ全裸のまま、高足の四つん這いで這い進む。
 後ろからペシペシと金田が家畜を追う牧童のように、木の枝で梓の尻を叩き追い立てる。
 金田にはこの姿が人に見られようと、全く構わなかった。
 いや、もうどうでも良かったのだ。
 金田の頭の中にあるのは、ただ梓を辱め、穢し、嬲る事しかなかった。
 その中で、梓が許しを請わせる事が、偽りの服従を打ち壊し、稔の命令の呪縛から梓を解き放って、自分が唯一勝利する事だと思い込んでいる。
 梓を思い愛する金田の心は、悲鳴を上げていた。
 だが、それを飲み込み、押し潰す程金田の嫉妬の炎は、強く燃えていた。

 金田は梓の思いを知らない。
 梓が稔に諭され、この出張中の陵辱を自分の贖罪として、受け入れようとしている事を。
 梓は金田の気持ちを知らない。
 梓の示す服従が、稔が与えただけの、偽りの服従だと考え嫉妬に燃えている事を。
 梓の示す服従が、金田の嫉妬を煽り陵辱を強め、梓はその中で自分の罪を感じ、服従を強めてゆく。
 そして、それはどんどん加速し、引き返せない場所に向かおうとしていた。
 お互いの思いがお互いを傷つけ合う、負のスパイラル。
 それを止める事は、2人には出来なかった。

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