夢魔
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■ 第19章 出張23

 金田は朝7時に目覚めた、目覚めて直ぐに金田がした事は、梓の様子を見に行くのでは無く、溝口達の状態を覗く物だった。
 ソッと主寝室を覗いた金田。
 溝口達は全裸で抱き合い、布団で眠っている。
 溝口は次にもう一つの副寝室を覗くと、4人は入り乱れた状態で、眠っていた。
 昨夜の激しいプレイの名残が、部屋のあちこちに散らばっている。
 金田は溝口達がまだ当分起きてこないのを確認し、自分の部屋に戻った。
(あいつらが起きてきたら、うるさいしな…)
 金田はユニットバスの扉を開け、電気を付けた。
 途端に金田の鼻を、強いアンモニア臭が叩く。
 その中にすえた栗のような臭いが混じっている。
(一晩放っておくと、こうなるのか…)
 金田は顔を歪め、ユニットバスの中に入った。
 梓は突然付いた電気に、目をばしばしと瞬き、眼球だけ動かして金田の姿を探す。
 金田は中央で正座する梓の横に立ち、梓を見下ろした。
 梓の美しい顔には、濃く疲労の色が浮かび、目元には濃い隈が出来ている。
 開いた口から、掠れた呼気が漏れ、今にも死にそうな老人の呼吸音の様だった。

 金田がニヤニヤと笑い
「挨拶は?」
 梓に問い掛ける。
 梓は掠れた、うめき声を上げ、激しく咽せ込む。
 カラカラに渇いた喉が、声を出そうとする事により、強い痛みを伴って咽せ返らせたのだ。
 金田は腹を抱えて笑い、梓に向かって
「どうだ、喉が渇いたか?」
 梓の顔を覗き込み、問い掛ける。
 梓はブンブンと首を縦に動かしたつもりだが、実際は小さく縦に揺れた程度だった。
 だがそれだけでも、梓の鼻孔は悲鳴を上げ、クリトリスは刺激に震える。
 金田は前に張ってあるチェーンを跨ぎ、梓の前で浴衣をはだけチ○ポを出すと
「ほら呉れてやる。目を閉じるんじゃねぇ、ズッと俺を見てろ」
 そう言って、梓の開ききった口の中に放尿した。
 梓は金田の小便を、音を立てて飲み始め、激しく咽せても、また喉を開き飲み込む。
 梓の目からは、涙が溢れた。
 それは、喉を貫く痛みのためでもあり、喉を潤せる喜びのためでもあり、また別の理由のためでもある。
 梓の出張2日目の朝は、こうして溢れ出す涙で始まった。

 金田はユニットバスのカーテンレールに取り付けて有った、チェーンを外し鼻フックを外した。
 梓の首はやっと自由になり、俯こうとするが、首が痺れて中々上手く行かなかった。
 金田はその後万力に繋いでいた、チェーンも外し、排水パイプをくぐらせる。
 梓が金田を向いて
「あひがふぉうごあいあふ」
 舌を出したままの掠れ声で、感謝を言うと金田は手に持ったチェーンを再び、万力に取り付けた。
 梓は背中を少し曲げた状態で、クリトリスと舌をダイレクトに繋げられる。
 今から何をされるのか、不安を浮かべる梓に、金田は笑いながら
「さぁ、自由にしてやろう…」
 そう言って手足の枷を、全て手早く外す。
 だが、梓に自由は返ってこなかった。

 梓の四肢は、長時間不自然に曲げられ、完全に痺れきっていた。
 生まれたての仔馬のようにプルプルと震え、立つどころか手足を踏ん張る事も出来ない。
 更に舌に付けられたチェーンがバランスを崩す度に、激しくクリトリスを引き上げる。
 金田はそんな梓の無様な姿をニヤニヤと見詰め、次の行動に移った。
 金田は梓を仰向けに寝かせると、昨夜拾った木の枝で、梓の足や手を打ち付ける。
 身体を丸め、金田の方を見ていた梓は、その木の枝が悪魔の道具だと本気で思った。
 痺れきった手足にその木の枝が当たると、そこから中心に激しい痺れが走る。
 余りの感触に、梓が首を仰け反らせると、激しくクリトリスが引かれる。
 その度に梓は悲痛な声を上げ、涙を流し悶え蠢く。
 それは、梓の痺れが消える迄、20分程続いた。
 木の枝で叩いても、ピクリとしか反応しなくなった梓を、つまらなさそうに見詰め、金田は木の枝を投げ捨てた。

 力無く倒れ、時折ピクリと痙攣するように動く梓を見詰め、金田は考えていた。
(このまま、この臭いをさせてると、不味いな…直ぐにバレちまうし、ゴソゴソと離れの風呂場で洗ってたら、あいつらが来ないとも限らん…。良し、朝の散歩を兼ね露天風呂に行くか…)
 金田は溝口達に見つかり、梓を責める邪魔をされたくなかった。
 溝口が昨夜注意した事など、金田の頭の中には全く無かったのである。
 金田は昨夜と全く同じ状態で、梓を追い立ててた。
 唯一違うのは、今日は専用通路を使い、直に露天風呂に向かっているところだった。
(流石に朝からあそこを通るのは不味い、昨日の夜と比べて、人通りも格段だからな)
 現在の時間はもうじき、8時に成ろうとしていた。
 この旅館は10時がチェックアウトに成っているため、どんなに暢気者でも、この時間に風呂に入る者は居ない。
 従って、金田が露天風呂に入った時は、昨夜同様誰もいなかった。
 元々混浴のこの風呂は、普通の客には人気が無く、ディープな温泉客しか利用しなく成っている。

 金田は梓を伴い露天風呂の中に入ると、辺りを見渡す。
(ただ洗うんじゃつまらないし…こいつを辱める方法、何か無いか…)
 そう考えていた金田は、不意に何かを思い出し、梓を待機させて脱衣場に飛び込んだ。
 数分経って戻って来た、金田の手に持っていた物を見て、梓は項垂れた。
 金田が手に持っていた物は、細い竹の棒の先にたわしが付いた、別名[便所たわし]だった。
 金田は梓にたわしの先を突きつけ
「さあ、臭い身体を洗ってやるぞ、同じ物で汚れてるんだこれで充分だろ」
 そう言って梓の身体にお湯を掛け、ボディーソープを振りかけると、たわしで擦り始めた。
 梓はその行為をジッと我慢し、堪え忍んだ。
(この恥辱も私の罪…これも罰なのよ…)
 梓は金田の命ずるまま、足を開き、両手で尻タブを拡げ、顔を差し出した。
 従順な梓、それに怒りを覚える金田、2人の溝はどんどん深まって行く。

 金田は梓の髪の毛も擦り始めたが、たわしに絡みつき上手く洗えない。
 諦めた金田は、たわしを放り投げ、梓に自分で洗うように命じ、自分は浴槽に浸かり始めた。
 梓は自分の髪の毛を、丁寧に丁寧に洗い、トリートメントをして臭いを消す。
「いつまで時間を掛けている! 早くこっちに来い」
 金田は上半身を湯船に出して、縁に寄り掛かっている。
 梓は四つん這いになり、金田の元へ急ぐと
「中に入れ」
 金田が梓に命じる。
 梓はここに来て幾度と無く、浴室に入っているが、ようやく2度目の浴槽であった。
 体力の限界を迎えそうな責めを受け、窮屈な姿勢で一夜を過ごした、梓の身体はその温かさに、ホッとし力が抜けて行く。
 [ほぉ〜]っと思わず息を吐いた梓に、金田は声を掛ける。
「何だ? まさかお前を呼んだ理由を間違えていないか?」
 金田は睨み付けるように、梓を見詰め言った。
 梓はビクリと金田の方に向き直り
「も、申し訳御座いません…」
 慌てて謝罪する。
 その謝罪する梓の頭に、金田の右手が素早く伸び、梓の頭を湯船に沈めた。

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