夢魔
MIN:作

■ 第19章 出張36

 稔はにこやかに微笑みながら
「梓、良くやりましたね。金田さんの協力がここまで得られるように成ったのは、ひとえに梓の働きだ」
 梓を抱き寄せ、口吻をした。
 梓は稔に身を任せ、ウットリとした表情で、稔の舌を貪る。
 長い口吻の後、紅潮した顔で
「ご主人様のご期待に添え、梓は嬉しいです。これからも、一生懸命仕えさせて頂きます…」
 稔に更なる忠誠を誓う。
 稔の手が、ヤワヤワと乳房を弄ぶと、[あふぅ〜]と熱い息を吐いて、身体をくねらせ淫蕩な雰囲気を醸し出す。
「ご褒美を上げよう…準備しなさい」
 稔がそう言うと、梓は恭しく貞操帯の鍵を稔に差し出した。
 鍵が稔の手に移ると、梓は後ろに倒れ込み、仰向けになって、大きく足を開いて股間を晒す。
「お前達も、手伝いなさい…」
 稔が声を掛けると、美香と美紀は梓の乳房に飛びつき、愛撫を始める。
 梓は両手を2人の愛娘の股間に伸ばし、5本の指を駆使して快感を送り込む。

 美香と美紀は梓の乳房に舌を這わせ、両手で愛撫しながら身体を擦りつけ、快感を生み出し、梓の与える悦楽に身を委ね嬌声を上げる。
 稔が鍵を外し貞操帯とバイブを外すと、梓のオ○ンコからドロリと愛液が溢れ、稔のチ○ポを待ちわびていた。
 梓の身体にのし掛かり、オ○ンコにチ○ポを深々と突き入れると、梓のオ○ンコがヤワヤワと稔のチ○ポを締め始める。
 稔が梓のクリトリスを刺激しながら
「感じなさい…好きなだけイケば良い」
 許可を与えると、梓の快感は爆発する。
 腰を淫らに振り、稔のチ○ポを食い千切らんばかりに梓はオ○ンコを締め付け、その膣壁全体で稔を感じた。
 何度も何度も跳ね上がる梓の身体に、稔は絶妙な刺激を加え、絶頂の嵐を与える。
 梓は至福の中で、何度も果て主人のご褒美を満喫した。
 稔が身体を離すと、解放された美香と美紀が、お互いの持ち場に移動する。
 美香はソファーに座った稔の股間に顔を埋め、丁寧にお掃除フェラを行い、美紀は拡げられた梓のオ○ンコに顔を寄せ、愛液を啜り舐め清める。
 美姉妹は自らの意志の元、ご主人様と奴隷の性交の後始末を行う。
 ご主人様は美姉妹の[思い人]で有り、奴隷は[母親]で有る。
 だが、美姉妹にとってそんな事は、既に些末な事であった。
[主の思うがままに]それが、美姉妹の心を埋める全てだからである。

 ご褒美を与えた稔がソファーから立ち上がると
「僕はこれで行きます。梓は身体を休めなさい、今日は親子水入らずを楽しみなさい」
 そう言ってリビングを後にする。
 梓達は、稔の後に続き、玄関まで四つん這いで進むと、土間に平伏して稔を見送った。
 稔の姿が玄関から消えても、暫く平伏を続ける3人。
 梓の頭がスッと上がり、土間に立ち上がると
「美香ちゃん、美紀ちゃん。お風呂に入ってご飯にしましょ」
 梓が明るい声で、2人に呼びかける。
「はい、ママ。ねぇ、出張のお話もっと聞かせて…」
「ママ、いっぱい虐められたのね。でも、スッゴク綺麗になってる…」
 美姉妹は梓の腕に取り付き、微笑みを梓に向けた。
「はい、はい。解ったわよ…。さ、続きはお風呂でね…」
 梓はそう言いながら、リビングに一旦戻り貞操帯を大切そうに抱え、風呂場に向かう。
 美香と美紀は梓の後ろから、じゃれつきながら従った。

 一方梓の電話を切り終わった金田は、医院長室のソファーの下で、踞っている。
 突然梓の携帯から、稔の連絡を受け緊張して会話を続ける金田に、稔から梓を頼むと言われ魂を飛ばし、それが戻りきる前に梓からもお願いをされて、ソファーから滑り落ちたのだ。
 携帯電話を手に持っていた、金田は突如笑い出し
「やった…やったぞ! 柳井君に頼み事をされた! それに、梓といつでも会える許可を貰った! やったー!」
 医院長室で、ガッツポーズを取りながら勢い良く立ち上がる。
「あ、で、でも…外でおおぴらに会う事は出来ない…。いや、食事をするぐらいは大丈夫だろ…でも…」
 金田はウロウロと、医院長室の中を彷徨き周り、あれこれと考え込む。
 この時、金田の頭の中には梓を奴隷と見て、軽々しく扱う考えは一切なかった。
 金田の中は、もう梓に対する愛情でいっぱいに成っていたのだ。
「み、溝口! そうだ、あいつに聞こう! あいつは俺より女の扱いに詳しい。あいつに聞いて何とかしよう」
 金田は直ぐに、携帯を取りだし、溝口に連絡を入れる。

 そして、稔の電話とこれからどういう風に、梓を相手にするべきか相談し始めた。
『つまり、お前は梓さんと外で、デートがしたい。そう言う事か?』
 溝口の言葉に、金田は頭を掻きながら
「うん、そうだ…突き詰めればそうなる…」
 溝口に答える。
『お前は、計らずしも地元じゃ有名人だ…それが、同じ病院の美人女医と二人っきりじゃ不味いと…。ましてや、お前は妻帯者で、梓さんの方も年頃の娘さんが居る…。だったら、こっちで合うしかねぇだろ…、2人で俺達と会えば、話の辻褄は合うんじゃないか?』
 溝口の提案に金田は、目の前が開ける思いだった。
 溝口の電話の向こうで、由美子が全裸の身体にシーツを引き寄せながら、目を輝かせ2人の会話を聞いているのは、金田のあずかり知らぬ所だったが、金田は速攻で約束を取り付ける。
 こうして、溝口もどんどん距離を詰め、稔に近付く事になって行く。

 梓の家を出た稔は、携帯を取り出すとダイヤルを回す。
「もしもし、そっちの方はどうですか?」
 稔が淡々とした口調で、携帯電話に話し掛けると
『ああ、驚く程簡単だ…。多分、MよりSの方が、目覚めさせるのは簡単なんじゃないか?』
 電話の向こうから、狂が答える。
「ええ、そうでしょうね…。普段抑圧していても、サディストはそのサガをチラホラ出していますからね…、本人も認め易いんでしょ。ですがその分、制御を怠るとただの犯罪者になります。僕達に必要なのは、性犯罪者では無く、あくまで制御者です」
 稔がそう告げると
『どう違うか、よく分かんないけどね…。まぁ、お前の理想が何処に有るのかは知らないから、後の調整は任せたぜ…。俺は、絵美を何とかしなきゃいけないんでな、早く来いよ』
 狂はつまらなさそうに、稔に言って通話を切った。
(狂の方も、何か有りましたね…。今みたいに、つまらなさそうに話す時は、絶対に他の事を考えている時ですから…)
 稔は携帯を見詰め、学校へと足を速める。

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