夢魔
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■ 第29章 暗転11

 教頭達が用務員室に着いて扉を開くと、東と谷が美由紀を2人がかりで犯していた。
 美由紀はスーツを着たまま、ブラウスをはだけられ、スカートを腰まで捲り、下半身に東、上半身に谷が取り付いて腰を使われている。
「ああ、教頭どうしたんだ?」
 バックで美由紀を貫いている東が教頭に問い掛けると
「浴室を借りに来た。使うよ」
 教頭は少し緊張した声で、新しい用務員に断りながら、室内に春菜を連れて入って行く。

 この東と谷のような人間は、少し前の教頭なら、先ず口も利けず、すごすごと逃げるように、避けていたのだが、今は堂々と話をし、自分の意見を言えるようにまで変わっていた。
「ああ、良いぜ。後で俺達も使うから、湯は落とさなくて良い」
 東は教頭に横柄に告げると、春菜の首を見て
「おや、その女も首輪無しだな…。首輪無しの女は基本的に俺達の管轄だ、使うなら俺達に許可を得て貰わなきゃ困るぜ」
 東が教頭に言った。

 その言葉を聞いた春菜の身体がビクリと震えると
「私は、理事長には全ての奴隷を占有する権利を貰ってる。君たちに断りを入れる必要など、微塵も無い。それと、私は立場上君たちの上司だ、口の利き方には気をつけたまえ」
 教頭は東と谷を睨み付け、面と向かって言い切った。
 暫く東と谷の目線と教頭の目線がぶつかり合ったが
「OK解った…。確かにあんたは、ここの責任者で、俺達の上司だ…。だが、忘れないで呉れよ…、俺達は理事長の直属の部下だ…。あんたの部下じゃ無ぇ…。俺達も報告するルートは持ってるってな…」
 東が唇の端を吊り上げて、教頭に告げる。

 教頭は春菜を連れて脱衣場に入ると、[ふぅ〜]と大息を付いて、冷や汗を拭いながら
「私はどうだった? 毅然としていたか? 震えていたのは、バレなかったかな?」
 小声で春菜に問い掛ける。
「はい、貴史様とても毅然とされていました。あの人達も、驚いた顔をしておりましたわ」
 春菜はニッコリ微笑んで、教頭に小声で答えた。
 知的職業に就く者の多くは暴力に弱いが、教頭はそれを克服しようと必死になり始めた。
 先ず、この用務員達を御しきらなければ、学校の教員を制御出来ないと思っていたからだ。
 ジッと考え込む教頭の洋服を、春菜が丁寧に脱がせ始める。
 教頭はその春菜の手の動きに、考えを止め春菜に視線を向けると、春菜は既にボロキレの様に成った、スーツを脱ぎ終え、疑似男根を誇示する裸身を晒していた。

 春菜の身体のあちこちに、靴の跡と痣が付いており、井本の怒りを推測する。
(あの男も…、黒澤君の所にいる時は、まだ冷静だったんだがな…。最近は感情的すぎる…)
 井本は京本グループに入ったは良いモノの、全く精彩を欠き、奴隷を陥落させられなかったのだ。
 その為グループ内でも立場は、雑用要員の小間使いである。
 弱小グループの小間使いは、言ってみれば調教教師の最下層であった。
 新たに京本グループに、光子が戻って来て、更に除け者になった感が強くなり、井本は相当焦り出す。
 そんな中、奴隷教師に喧嘩を売られれば、その怒りはひとしおだったろう。

 春菜は思惑通り首輪を剥奪され、にこやかに微笑んでいた。
 教頭はそんな春菜を苦しそうに見詰め
(私のせいだな…。私が、あんな馬鹿な事を言わなければ…。誤魔化して遠ざけようと思わなければ、こんな事には成らなかった…。だけど、どうしても解らない…春菜が、私に従いだした理由が…)
 春菜の服従の原因を探そうとするが何一つ解らず、教頭は服従を押しつけられている気持ちになり、疎ましく感じだしたのだ。
 教頭は春菜に一言聞けば良かったのだが、自分に自信のない教頭は、気恥ずかしさが先に立ち、それも聞けずにいた。

 だが、現状はそうも言っていられる状況でも無く、自分の反省の意味も込め、春菜に問い掛ける。
「春菜…、どうしてお前は私に尽くすようになったんだ?」
 教頭の問い掛けに、春菜は驚きながら頬を染め、話し始めた。
 春菜の話を聞いて、教頭はその偶然に驚く。
 春菜が屑女に堕とされて以降、春菜を使用したのは井本が数回で、後は教頭だけだった。
 それもその筈、他の調教教師達は奴隷陥落が忙しく、それ所では無かったし、校長達も稔達の動向を探るため、必死に動いて居たのである。
 単純に暇を持て余していたのは、学校内では教頭ただ1人だけだったのだ。

 しかし、事情を知らない春菜は、[誰も自分に興味を示さない][自分は、屑女で必要のないモノ]と心を追い込み始め、自殺を考えて屋上に向かって階段を上り始める。
 その自殺を偶然見つけた、教頭が声を掛ける事により止めたのだ。
 そして、その後入浴させ身体を清め、濃厚に春菜を使い、春菜に存在価値を与えた。
 春菜の口から零れ出た言葉と、その時の状況を摺り合わせながら、教頭は度重なる偶然に驚く。
(はははっ…春菜の勘違いか…、全く人騒がせな…。それならいつか熱も冷めるだろう…)
 教頭は春菜の気持ちを理解し、春菜の服従を受け入れる。

 教頭は春菜を抱き寄せると、唇を重ねた。
 春菜は直ぐに教頭の唇の間に舌を差し込み、教頭の舌に絡め、唾液を貪り始める。
「うくん、はん、あん、チャプ…、チュ、ズルル〜…、うくん、うくん…あはん、あん…、貴史様…もっと…唾を飲ませて下さい〜…。貴史様の唾とっても美味しいです〜…」
 春菜は身をくねらせ、教頭の身体に自分の身体を押しつけて、教頭の唾液をねだる。
「良し、今いっぱい出してやるからな。少しお預けだ…ほら口を開けて待っていろ」
 教頭が春菜に命じると、春菜は教頭の身体から身を離し、正座して上を向くと大きく口を開けて、待機した。

 教頭が口中いっぱいに唾液を溜めると、春菜の顔の30p程上から、ダラリと唾を垂らす。
 春菜はそれを、舌を伸ばして受け取り、自分の口の中に溜める。
 最後の一滴まで注いだ教頭は、大きく開けた口の中を覗き込み、指で掻き回して弄ぶ。
 春菜は恍惚とした表情を浮かべ、教頭の成すがままに蹂躙させた。
 教頭は春菜の疑似男根を軽く足でこ突くと、春菜は直ぐにそれを両手で持ち、恍惚とした表情に淫卑さを混ぜる。

 春菜が疑似男根を擦り始め、身体をくねらせると、教頭は春菜の開いた口にチ○ポを差し込んだ。
 春菜は自家発電をしながら、必死に教頭のチ○ポに舌を絡め、喉奥を絞め付け、唇で刺激した。
「ジュボ、ジュボ、んっくぅ、んはっ、ジュル、ジュルル〜、んふぅ、ふぅ〜〜ん、んくっ」
 春菜は大量の涎をまぶし、甘い鼻息を漏らしながら、蕩け切った目で教頭の顔を見詰め、快感に溺れる。
(美味しいの…美味しいの〜…貴史様のおちんちん…最高なの〜…気持ちいい…気持ちいいよ〜…このまま、ずっと使われたい…。私は、いやらしいですか…淫乱ですか…変態ですか…屑女として、恥を晒せていますか…)
 春菜は頭の中で、一番最初に下された命令を、確認していた。

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