夢魔
MIN:作

■ 第29章 暗転14

 真は直美を見て
「この方は、少し荒淫の気が強いようです。その分、一番オ○ンコとアナル、子宮の使い方は、早く覚えるでしょう。ただ、その他は平均的なので、伸び悩むかも知れませんね。まぁ、広く浅くタイプの方だと思います」
 黒澤に診察結果を告げた。
 黒澤達も、真の触診に驚くばかりでは無く、直ぐに対応を始める。
 真の言葉を大城がメモを取り、大貫が次の診察者を選んで、山孝と山源が診察を終えた奴隷教師を、部屋の隅に運ぶ。
 真はこうして4時間を掛けて、24人の奴隷教師の触診を終えた。

 真は診察を終えると、黒澤に向かい
「で、どう言った感じで、調教を勧められるおつもりですか? 私はそれに伴い、リスクや条件を提示させて頂きますが」
 真が問い掛ける。
 真の問い掛けに黒澤は、ピクリと反応すると
「源さんの仰り方ですと、何だか[出来ない事は無い]と言っているように聞こえますね…」
 訝しむような顔で、真を見詰めた。
「ええ、リスクを気にしなければ、今日依頼された事は、全て今日中に出来ます。但し、失敗した場合は、廃人か生涯動けなくなる恐れが有ります。その方の素養によって、成功率も変わって来ますが、恐らく最高でも1%ぐらいですかね…」
 真は微笑みのまま、ゾッとする事をサラリと言う。

 黒澤はこの時始めて、真もどこか頭のネジが切れている、常識外の人間だと理解した。
「いや、源さん…そんなに早く全員を仕上げなくても良い…。取り敢えず、なるべく早くポイントが欲しいのと、今は調教出来る奴隷を1人しか持てないんだ…どうするのがベストだと思います?」
 黒澤は口元で軽く笑いながら、事情を説明し真に問い掛ける。
(この人を、少しでもまともだと思ってた、私が馬鹿だな…。この人も彼らと同じ、化け物レベルなんだ、まともな答えが返ってくる筈が無い…)
 黒澤は稔達の顔を思い浮かべながら、自分を基準にしていた事を恥じ、自嘲的な笑みを漏らした。

 真は暫く考えると、女教師を4っつのグループに分け
「先ず最初に、全員の尿道拡張を始めましょう。それなら、自主練と言う事で話しも通るでしょう。そして、明日の朝までに、この方達を有る程度仕上げます。その後も有る程度まで一旦仕上げて、ポイントを取ってからレベルを上げて行くのが、ベストだと思いますよ。この場合だと、大体半月ぐらい見て頂ければ、全員黒澤さんが求めたレベルに達すると思います。それに、それぐらい掛ければ、尿道の拡張も安定する筈です」
 黒澤に告げると、黒澤は目を丸くしながら
「半月で24人ですよ? そんな事が可能なんですか?」
 真に問い掛ける。

 真はコクリと頷き
「子宮と身体の使い方を教えるのに、1人大体1時間半使う予定です。感覚の変換に使う時間は1人あたり20分使って1日11時間…休憩を挟んで約12時間掛ければ、このサイクルで回せると思います」
 黒澤に告げると、黒澤は驚きながら
「1日12時間って…。源さん死んでしまいますよ…、大丈夫なんですか?」
 真に問い掛けた。

 真はにっこりと微笑み
「いえ、これも修行です。まぁ、かなりの苦行には成ると思いますが、大丈夫です女性の方にリスクを負わせるような真似だけはしませんから」
 黒澤に答えた。
(いや、私は1日12時間SEXする貴方を心配して居るんです。それを、半月間続けるって…無茶も良い所だ)
 黒澤は喉から飛び出し掛けた、言葉をグッと堪える。
 それは、真の瞳の奥に、何か決意のような物を認めたからだ。
(無理は承知です)
 真の瞳はそう語っていた。

 黒澤は真を真っ直ぐ見詰め
「宜しくお願いします」
 深々と頭を下げて、依頼する。
 真も正面から黒澤を見詰め
「承りました」
 深々と頭を下げた。
 この瞬間、2人の契約は成立し、2人の間に強い絆が生まれる。
 それは、揺るぎない信頼であった。

 黒澤はこの時、真の一番大事な女性が、囚われている事を知らなかった。
 その解放条件が[しっかり働く]だと言う事も、想像の外である。
 真は伸一郎の約束の言葉、ただそれだけを信じて、苦行に身を投げる決意を固めた。
 だが、真は伸一郎の事を理解していない。
 口約束を守る男では無い事を。

 真は黒澤から視線を外すと鞄を手に取り、中からゴム製のようなカテーテルを取り出した。
「これは、以前庵君がキサラさんに依頼されて作った物らしいんですが、ここにストックされていたので、持って来ました」
 真の手にしているカテーテルは、青い色の付いた物で、とりわけ普通のカテーテルと変わらないように見えたが、庵とキサラの名前を聞いて、全員が表情を引き締める。

 真は全員を見渡しながら、紙を手に取りカテーテルの説明を始めた。
「このカテーテルは4層構造になっていて、一番外側は細かいメッシュに成っています。その次に薬剤層が0.5o厚で有り、ここにはジェル状の薬液が詰まっています。薬液は、アムロジピンベシル酸塩系の血管拡張剤をベースにした薬で、尿道の拡張を促します。その次の層はダンパー層でコイルスプリングが入っています。青いこれは300gの力で、4o幅均等に押し広げようと働きます。直径2oのチューブ自体も基本的に200gの力で絞めないと潰れませんから、常に500gの力を掛けないと、オシッコは垂れ流しに成るって書いてます」
 青いカテーテルを全員に見せながら、プリントアウトした説明書を読む。

 一同その説明を聞いて、ゴクリと唾を飲み込み
 「これに、慣れて頂くと次に黄色、赤、黒とレベルは上がって行きます。黒ですとダンパー層は3kgの圧力で8cm迄開き、チューブも2kgの力でないと潰れません。この黒まで行って、自在にオシッコを出来れば、流石に尿道の開発はほぼ完璧だと思います」
 真が次々と微笑みながら出す、残り3色の凶器を見て、固まってしまった。
 確かに黒いカテーテルは、ダンパーが解放されていない状態でも、直径4p程有り、とても人の尿道に入るとは、思えない代物だった。
 だが、この半月後、24人の女教師は、このカテーテルを使い、全員尿道オナニーが出来る程に変わる。

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