夢魔
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■ 第29章 暗転17

 剣道部部室内に真の声が、低く高く響くように真言を奏でる。
 ユラユラと揺らめく蝋燭の灯りの中、恵美のしなやかな身体が、灯りに呼応するかのように揺れ動く。
 恵美の瞳は大きく見開かれ、瞳孔は拡散し、視点は定まっていない
 その顔は官能に染まり赤く色づいて、大きく開いた口からは、ヒラヒラと舌が舞うが、声は一切漏れて来なかった。
 恵美の腰はクネクネと別の生き物のように動き、それとは全く違う筋肉の動きが、身体の至る所で起きている。
 内ももの筋肉がビクビクと痙攣するように動き、お尻の筋肉が絞り上げるように緊張と弛緩を繰り返し、下腹部の筋肉が波打つようにうねっていた。

 そんな外見の反応とは裏腹に、恵美の意識は、薄い膜を隔て保護されているかのように、しっかりと覚醒を維持し、自分の身体の変化を冷静に見詰めている。
(ここは、こんな風に動くの…。ここをこうすれば、ここが動くんだ…。ここって、こういう風にも動かせる…。ここで、こういう風にすると、こうやって出来るんだ…。凄い…凄いわ…。私の身体…こんな事が出来るんだ…)
 恵美は真の[気]で意識を保護され、身体中の筋肉を操作され、その動かし方と使い方を教わっていた。
 真の指導は恵美には恐ろしく分かり易く、恵美はスポンジが水を吸い込むように、その技術を自分の身体に蓄えて行く。
 恵美は真の指導の元、快感を与えるための身体の使い方を、急速にマスターし始めた。

 真の教育を見学している5人の調教教師は、顔を強張らせて、真と恵美を見詰めている。
(な、何だこれは…。こんな事が…、現実に有るのか…。これが、[気]の世界…。まるで黒魔術だ…)
(恵美…。何だその動き方…。そんな事が出来るのか…。一体、どう成ってるんだ…)
(うわ、すっげー…、あそこで、あんな風に動けるのか…。いや、有えねぇ〜…。そこは、随意筋じゃ、無いだろ…)
(凄い…、凄い…、あんな風に出来るのね…。身体って、あんな風に動かせるのね…)
(うわぁ〜…。流石アスリートね…、あれって、柔らかいから出来るの? それとも…。いやだ、私にも出来るかしら…。私も教育して欲しくなちゃった…)
 5人は皆それぞれの思いを持って、無言で真の教育にのめり込んでいった。

 真の身体には大量の汗が噴き出し、眉間に深く皺が寄っている。
 真が恵美に行っている教育は、以前梓に行った秘術にまでは行かないが、光子に行った物より、かなり高度でリスクの高い物だった。
 真は恵美を今回の教育で一挙に有る程度の位置まで、押し上げるつもりでいる。
 いや、恵美だけでなく、今日教育を行う5人全てを、同じレベルに引き上げるつもりで居た。
 それは、恵美達の素養もさることながら、真の心情による物が大きい。
 真は少しでも多くの完成された奴隷を作る事で、弥生の早期解放を目論んでいたのだ。
(弥生待っていて下さい…。直ぐに…、直ぐに取り戻して上げますから…)
 真はそんな思いの中、恵美を必死に教育していた。

 恵美に上体と腰、下半身の筋肉と膣の使い方を教え終えた真は、課題である子宮の使い方に移る。
 真の真言が韻律を変えると、真のチ○ポが恵美のオ○ンコの中で、その形状を変えた。
 真のチ○ポはスルスルと細く長くなり、恵美の子宮口に蛇のように近づくと、恵美の子宮口がパックリと開く。
 真のチ○ポはそのまま子宮内に入ると、一気に子宮底部まで貫いた。
 内臓を直に押し上げられた、恵美は電流のような感覚を、身体が感じながら激しく跳ね上がる。

 子宮にチ○ポを収めた真は、再び真言を変え形状を変化させた。
 真のチ○ポはカリの部分が異様に大きくなり、子宮口のサイズを凌駕すると、子宮内を引っ掛けるようにして、引っぱり始める。
 無論通常なら激痛が恵美を襲う筈だが、真の[気]に因って、恵美の子宮を支えている筋肉は、弛緩しており抵抗を減らしていた。
 恵美の体内の構造限界近くまで、数p程引きずり出すと、真は恵美の筋肉に徐々に力を戻して、その動かし方を教える。
 恵美は体内に起こっている、最早異変と言うべき事態を、冷静に真剣に見詰め覚え込む。

 筋肉がその動きに慣れ、意識が動かし方を認識すると、真は[気]を薄くして恵美に身体の主導を渡す。
 恵美は教わった通りに、身体を使い筋肉を動かし、その動きを覚えて行く。
 恵美の身体が、子宮の使い方を有る程度覚えた時、真の意識に警鐘が鳴った。
(この方の肉体は、そろそろ限界ですね…)
 恵美の身体は、今まで一切使った事がない筋肉を総動員させ、酷使したため悲鳴を上げ始めたのだ。

 恵美は真の教育が始まって、直ぐに感覚を肉体から切り離されたため、意識は一部の感覚を感じていない。
 その感覚とは、痛覚と快感だった。
 その為恵美は肉体が受けた絶頂も激痛も、今は一切感じていない。
 真は恵美の肉体の限界を感じ取り、最後の大仕事に取りかかった。
 恵美の受けた肉体的ダメージを[気]で補修しながら、肉体の感覚を恵美に譲り渡すのである。

 真は慎重に痛覚と快感を少しずつ解放しながら、恵美の子宮壁をコントロールした。
(くふはぁ〜〜〜っ! なに…、これ…すごい…。こんな感じ始めて〜〜〜っ…、子宮が…子宮が熱い…! とろけちゃう〜〜〜っ…)
 恵美は子宮全体で真のチ○ポを包み込み、子宮壁をヤワヤワと動かし擦り上げている。
 子宮全体で真の[気]を受けている恵美は、その快感の強さに驚いた。

 そして更に真の[気]で子宮の筋肉が操作され、絞るように子宮全体が躍動を始める。
(あふぅ、くふ、あん、ひゃん、うくぅ〜〜ん、くひ、あくぅん、ひゃん、ひゃん、くふぅ〜〜ん!)
 恵美は快感を半分程解放され、子宮全体で快感を感じ始め、意識が飛びかけた。
(ぐ〜〜〜ぎ〜〜〜っ、がひぃ、ぎっ、ぎっ、ぎぃ〜〜〜っ!)
 しかし、その直ぐ後、痛覚も解放され、飛びかけた意識が引き戻される。

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