夢魔
MIN:作

■ 第29章 暗転32

 伸也はその時女教師の胸に目が行き、有る事に気付く。
 軽く返事を返して暫く呆けていたが、ムクムクと邪心が頭をもたげ、踵を返し女教師達の背後に近づくと、真ん中の教師のスカートを捲り上げる。
 スカートを捲り上げた伸也の眼が、その中身を見た瞬間、自分の考えが正しかった事を理解した。
 女教師のスカートの下に有ったのは、真っ白なお尻だったのだ。
(やっぱり…こいつら、下着を穿いてない…)
 伸也は両手でスカートを持ち上げながらジッと見詰め、次の瞬間異常を感じる。
(あ、あれ…この女…、悲鳴を上げないぞ…?)
 伸也は当然起こりえる、抵抗と悲鳴が無かった事に、驚きながら顔を上げると、女教師は身体を固めて微動だにせず、周りの女教師も動こうとしなかった。

 伸也は訳が分からないまま、調子に乗って片手を離し、舌舐めすりしながらお尻に手を伸ばし掛けた時、その手を強い力で握られる。
 突然の事に伸也が驚いて後ろを振り返り、スカートから手を離すと
「お前達はもう行きなさい…。それと、今の場合は抵抗しても構わなかったぞ…」
 伸也の背後から、低い男の声が女教師達に注意を与えた。
「はい、黒澤様…以後気をつけます…」
 女教師3人は、伸也の腕を掴んだ黒澤に深々と頭を下げて、その場をそそくさと後にする。

 黒澤は女教師が離れていくと、伸也の腕を離し
「竹内君…君は、お父さんに何も聞いていないのか? 教師達にあんな事をしては、如何だろう」
 伸也に向かって、叱責した。
 伸也は黒澤の言葉が全く理解出来ず
「親爺から? 何にも聞いてないぜ…。どう言う事なんだ…これ…?」
 黒澤に問い掛けると、黒澤は腕時計を見て
「もうじき理事長が来られる予定だ、直に聞いてみなさい」
 そう言って伸一郎を、職員室に連れて行く。

 職員室には、19人の黒首輪を付けた女教師が床に正座し、その周りを5人の教師が囲っていた。
 19人の黒首輪の教師は黒澤派の18人と志保理であり、その周りを囲む教師も山孝、大貫、大城、山源それと京本である。
 京本も白井の陰謀の後、呆れ果てて黒澤グループに入り、実質その場所にいるのは全員黒澤派だった。
 黒澤派の奴隷教師は、下半身の開発と使い方を真に学び、拷問を黒澤に学んだためキサラの評価は高く、恵美を除く初日の3人と、教育を受けていない由香が6ポイントで、後は8〜9ポイントを取っている。
 そのため、黒澤、山孝、大貫、山源がBランクに上がり、大城も後14ポイントでBランクに上がる位置にいた。
 京本は新参のため自ら固辞し、始めから自分の奴隷だった、志保理のみを奴隷としている。

 黒澤派は、今の現状で黒首輪19人、赤首輪10人の総勢29人の奴隷教師を抱える大所帯となり、対する迫田派は6人の赤首輪しか居ない、圧倒的劣勢に立っていた。
 その上、前日に伸一郎から通達され、24人の黒首輪が出そろった時点で、黒首輪を持たない調教教師には、厳罰が与えられる事になり、迫田、白井、小室、森、光子、井本の6人は、かなり焦りを見せている。
 そして、伸一郎は現状確認のため、この日の午後に学校に訪れる事になったのだ。

 そんな中、何も知らない伸也は、異様な雰囲気を醸し出す職員室の中を呆然と見渡す。
(んだよ、これ…こいつら、何が有ったんだ…? 試験前から妙に変だったけど…色っぽ過ぎねぇか…?)
 伸也は正座して背筋を伸ばして居る女教師を見詰め、ゴクリと唾を飲み込み
(それに、この立ってる奴らの威圧感…。背筋が寒くなる…)
 周りの教師の雰囲気に、ブルリと震え上がった。

 伸也が震え上がった時、奥の校長室の扉が開き、中から教頭が現れ
「理事長が来られた、皆さん中に入って下さい。おや? 竹内君…君は何をして居るんだい?」
 教頭が伸也を認め、訝しげな表情を向けると
「いえ、教頭…。竹内君は理事長から何も聞いていない様なので、もうそろそろ理解して貰った方が良いのではと思い、私の判断で連れてきたんです」
 黒澤が教頭に説明する。
 教頭は少し考えながら
「待って下さい、理事長のご意向が先です…。今、私が聞いてきます」
 黒澤を手で制し告げる。

 するとその時、教師達の影から
「俺も、その方が良いと思うぜ…。もうそろそろ、全部知って腹を決めるのも良いんじゃねぇか? 新学期まで後1週間なんだぜ…。始まって、直ぐ慣れろって無理だろ」
 年若い声で、偉そうに喋る声がした。
 教頭がその声に反応し、溜息を一つ吐くと
「君が言うなら仕方がないな…。解りました、認めましょう」
 教頭がアッサリと伸也の立ち会いを認める。

 伸也は教頭の態度も、その声の主の発言力にも驚き、後ろを振り返った。
 伸也が振り返った先には、小柄な影が職員室の入り口付近に佇んでいる。
 その人影は、さっきまで自分と話していた、狂だった。
「お、おい、工藤よ…これは、一体何なんだよ! 訳わかんねぇぞ…」
 伸也が狂に問い掛けると、狂はニヤリと笑いながら、校長室を指差し
「中に入れよ、親爺さんも待ってるぜ…。新学期について、話を進めよう…」
 伸也を促した。

 伸也がオロオロする中、狂は教師達の間を抜け、先頭に立ち
「んじゃ、教頭…。中のお偉いさんに、先触れして呉れよ。どうにも、こいつの踏ん切りつかねぇ見たいだから」
 クスクス笑いながら、教頭に告げる。
 教頭は直ぐに頷くと、校長室の中に消え、数秒で戻ってくると
「理事長も納得されました。どうぞお入り下さい」
 狂に丁寧に告げた。
 狂は頷いて伸也を伴い、校長室を突き抜け理事長室に入る。

 理事長室に入ると、伸一郎と田口がソファーに座り待ち構えていた。
 伸也の姿を認めた伸一郎は、少し仏頂面だったが、田口は満面に笑顔を浮かべている。
 理事長室に、26人の教師と、2人の生徒が入ると、流石に圧迫感があったが、理事長は何の躊躇いも無く
「揃ったな、見せてみろ」
 奴隷教師達に命令した。
「はい、ご主人様」
 19人の奴隷教師達は、一斉に伸一郎の命令に答えると、洋服を脱ぎ、全裸を晒して一列に並んだ。

 応接セットの前にズラリと並び、手を後ろに組んでモデルの様に立った、全裸の美人教師に伸也は驚き、表情を引き痙らせる。
 伸一郎と田口はソファーから手招きすると、その全裸の美人教師が端から次々に、テーブルの上に乗って、大きく足を広げ、オ○ンコとアナルを晒し、両穴の具合と裸身を嬲られチェックを受けた。
 19人全員のチェックが終わると、伸一郎は伸也に向かい
「こいつ等は全員儂の奴隷だ。お前が手を出す事は許さん。お前は、ここの生徒達をこいつ等と同じように奴隷に仕上げろ。その下準備は、そこの工藤君がして居る。彼は、エキスパートらしいから、良く話を聞くんじゃぞ…」
 簡単にこれからの事を説明する。
 伸也は余りの衝撃に、伸一郎の言葉に曖昧に頷き、狂の顔をじっと見ていた。

■つづき

■目次4

■メニュー

■作者別


おすすめの100冊