夢魔
MIN:作

■ 第29章 暗転40

 教頭は成されるがまま、2人の愛撫を受け入れた。
(ふっ…有り得ないな…。私の事を歯牙にも掛けなかった、この2人が…今は懸命になって、私に心から奉仕している…。人生なんて、どう転ぶか解らない…。ジャンケンに負けて、貧乏くじを引いたと思っていた…。小僧に顎で使われ、悔しいとも思った…。それがどうだ、いつの間にか勝ち組に入っていて、こんな夢の様な状況に居る…。目先の欲望に流されていたら…私は多分こんな物、感じる事もなかったんだな…。はははっ…無駄に年を取った…。従おう…彼に…。彼こそ私の師匠だ…)
 教頭は極上の愛撫を受けながら、冷静に今までの出来事を、頭の中で取りまとめ、自分より遙かに年若いサディストを師匠と定める。

 教頭は自分の心の場所を落ち着けると、スーッと気持ちまで落ち着いた。
 すると、奈津実と留美子の愛撫の足りない所が、分かり始める。
(そこは、そうじゃないだろ…。そう、もっと腰を擦りつける…、骨盤を当てては駄目だ…。動きのスムーズさが消えてしまう…)
 教頭は前と後ろに密着されながら、その動きのムラに苛立ちを覚え、次の瞬間その解消法を誘導する。
 すると、教頭の動きに対して、奈津実達の動きが滑らかになり、教頭と奈津実達に与える快感が、大きくなる。
(そうか…私は知って居るんだ…。ただ、それが見えていなかった…、経験は有るが、それを使えてない…)
 教頭は冷静に成る事の本当の意味を知り、奈津実と留美子を誘導し始める。

 奈津実と留美子は教頭の身体の動かし方が変わり、それに伴って自分の快感が、加速度的に強くなって行く事に驚きながらも、身体の動きは快感の為止める事が出来なかった。
(いやん…いやん…、気持ち良い…気持ち良いよ〜…。身体を擦り付けてるだけなのに…、凄く気持ち良いの〜…教頭様…教頭様〜…。奈津実イッちゃう〜…)
(あふぅ〜、あ、ああぁ〜ん…。オッパイ良いの〜…クリちゃん気持ち良い〜…、教頭様のお肌ツルツルして…暖かくて…最高〜…もっと…、もっと擦りたいの〜…留美…留美イクの〜イッちゃうの〜…)
 2人は荒い息を吐きながら、真っ赤に紅潮した顔で、絶頂を我慢する。

 教頭は絶妙なタイミングで身体を捻って、両脇に2人を抱きかかえると、左右の太ももを奈津実と留美子の股間に差し込み
「さぁ、イケ!」
 2人の頭を胸に抱え込んで、短く命じた。
「キャフ〜ン!」
「フミャ〜!」
 2人はそれぞれの鳴き声を上げ、絶頂に達しビクビクと身体を痙攣させる。

 教頭は2人の反応と、絶頂の声に驚いていた。
(私の命令でイッたのか…。いや、それよりも、さっきの絶頂の声…完全に犬と猫だったぞ…。そこまで、擦り込まれていたのか…)
 教頭はスッと身体を起こすと、奈津実と留美子の頭を撫でながら、痛々しげに見詰め
「お前達気付いているか…。お前達の心は…家畜に墜ちているのを…」
 教頭が静かに問い掛けると、2人は絶頂の余韻から急速に覚め、蒼白な顔で考え込み、コクリと頷いた。

 教頭は2人の返事に溜息を吐くと
「今から私は、お前達を家畜として扱う…。人として扱ってその反応や仕草が地下で出れば、こんな事をしている人間が居る事に必ず気付かれる。そうすれば、最低でもお前達は監視が付けられ、2度とこんな事は出来なくなってしまう。お前達がそれで良いなら、私は何も言わん…」
 優しく頭を撫でて2人に問い掛ける。
 すると留美子は[にゃ〜ん]と鳴きながら、教頭の顔をペロペロと舐め、奈津実は[く〜ん]と鳴きながら、膝に頬摺りする。
 2人は言葉で返事を返すのでは無く、2匹に戻って教頭の身体に甘えじゃれつき、態度で答えた。

 教頭は2匹の行動で、指示を受け入れた事を知り、スッと立ち上がって浴槽に進む。
 教頭が浴槽に浸かり
「こっちへ来い」
 短く命じると、2匹は泡だらけのまま、高足の四つん這いで、嬉しそうに駆け込んでくる。
 教頭は2匹を抱き止め、それぞれの唇に口吻をした。
 2匹は甘えながら、争う様に教頭の唇を求め、貪った。

 ゆったりと浴槽に浸かり、身体の疲れを取った教頭達は、浴槽から出て寝室に向かう。
 教頭の前を、2匹の家畜女教師が、お尻を突き出して這い進む。
 教頭に向けられたオ○ンコとアナルは、拡張され続けたせいで、未だ完全に閉じては居ない。
 オ○ンコは膣口がだらしなく開き、アナルも指1本軽く入るくらい、緩んでいる。
(こいつ等これじゃ、普通サイズのチ○ポじゃ…感じないんだろうな…)
 教頭は2匹のオ○ンコとアナルを見つめ、自分の股間に視線を落とすと溜息を吐いた。

 寝室に戻った教頭は、医務室から持って来た様々な薬剤を並べ始める。
(えっと、これが針の傷に塗る薬…これは、火傷…これは、血行障害…これは、筋肉疲労…これは…)
 狂に貰ったメモ用紙に書かれている、薬の効能と塗布方法を見ながら、教頭は塗り薬を手にして、奈津実と留美子に視線を向けた。
 2匹は教頭の足下で、ニコニコと嬉しそうな顔をして、[待て]の姿勢を取っている。
「良し、オッパイから薬を塗るぞ…」
 教頭が2匹に告げると、2匹は膝立ちに成り、両手で乳房をすくい上げ、教頭の目の前に差し出した。

 教頭は消毒液を取り出して、丁寧に乳房の表面を拭い、雑菌を消毒する。
 奈津実と留美子の乳房には、3oの針が付けた無数の穴が有り、一部化膿していた。
 教頭は0.5o程のワイヤーの様な針を取り出す。
 それは、鍼灸で使われる様な柔軟な針で、先端は尖って居らず、針の側面に細かい螺旋状の突起が付いている。
 その突起は3種類の役目を果たす様になっていた。
 1つは薬を絡め易くする為、もう1つは針が奥に進むネジの役目、そしてもう1つは2匹の反応に現れる。

 教頭は説明書に書いてある通りに薬を塗ると
「少し痛いかも知れないが、我慢するんだぞ…」
 そう言って化膿している、針の穴に先端をあてがい、クルクルと針を回した。
 すると、針はスルスルと傷の中に入り込んで行く。
 教頭は1本1本細心の注意を払い、針の端部を軽く押し込みながら廻す。
(抵抗がある所は、無理せず数度廻すだけ…。針の先がどうしても動かないのは、そこで終わりだぞ…)
 教頭は説明書に書いてあった事を思い出しながら、奈津実と留美子の乳房に針を刺す。
 2人がどんな顔をして、その治療を受けているかなど、教頭は全く気付いていなかった。

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