夢魔
MIN:作

■ 第29章 暗転42

 2匹は鳴いた。
 快感に鳴いた。
 境遇に鳴いた。
 惨めさに鳴いた。
 そして、教頭の優しい支配に鳴いた。
 2匹は鳴いて、官能に狂い、淫らに絶頂を貪った。

 数限りない絶頂を迎え、息も絶え絶えになった、2匹のオ○ンコから手を抜いた教頭は、乳房に刺さったままの針に手を伸ばし、ユックリと引き抜く。
 全ての針を引き抜いた教頭の手に、2匹の家畜女教師が顔を近づけ、愛液で濡れ光る手に舌を這わせる。
 教頭がスッと手を取り上げる様に引くと、2匹は悲しそうな顔をして、教頭に視線を向けた。
 教頭はそのまま、身体を後ろに倒し、仰向けに横たわると、針を横に置き、両掌を上に向け2匹に与える。
 2匹はパッと顔を輝かせ、教頭の手を押し抱くと、ペロペロと丁寧に舐め始めた。
 指の股に舌を這わせ、1本1本口に含み、心を込めて舐め上げる。

 2匹の家畜女教師達はこの時初めて、奉仕の快感を感じ始めた。
(気持ち良い…教頭様の身体舐めるの…凄く気持ち良い…あふぅ〜…、舌がクリ○リスに成ったみたい…強く擦り付けると…オ○ンコの奥…ビクビクする…あふぅ〜…コレ好き…癖になりそう…もっと別の所、ペロペロしたい…)
(あふぅ〜ん…おいしいよ〜…きもちいいよ〜…おちつくの〜…、こんなのはじめてぇ〜…もっと〜…もっと、なめる〜…いろんなところ…なめなめする〜…うふふっ…)
 2匹はウットリとした表情を浮かべ、視線を蕩かせ一心に教頭の手を舐め、同じ事を考える。
 その奉仕は手から腕、腕から肩、肩から全身に広がり、2匹は飽く事無く教頭の身体を舐め、愛液を溢れさせた。

 教頭は2匹の舌の奉仕を受けながら、その快感に目を見張る。
(何だ? こいつ等の舌はどう成ってる…。ヌメヌメとした極上の指が、肌の上を滑っている様だ…、舌先の力が凄い弾力を持って押しつけられて…コレは堪らん…)
 2匹の舌が与える快感は、只舐めているだけで無く、力強く押し当てられ、肌の上を滑り、繊細に刺激して行く。
 2匹の舌は3kgの重りのせいで、舌の力が強くなり、長さも変わった為に独特なタッチを手に入れていた。

 2匹はその舌を駆使して、教頭の全身を舐め上げる。
 足の指の1本1本はもとより、アナルの皺の1つ1つまで丁寧に舐め上げ、強く顔を押し当てながら、アナルの中にまで舌を差し込み、舐め上げた。
 それは、背筋がビクビクと震え上がる様な快感だった。
 教頭は2匹が奪い合う様に、アナルを舐め始めた時、心の底からこの2匹を服従させ、飼い主になり離したく無いと考える。

 そして、そんな2匹の奉仕は案の定、有る場所で取り合いに成った。
 教頭の腰の右と左に座り込み、チ○ポを挟んで2匹は睨み合う。
 2匹はお互いの眼を見詰めながら、牽制し合う様にチロチロと舌を伸ばして、教頭のチ○ポを舌先で舐める。
 呆れた教頭が、身体を起こして
「奈津…お前はこっちにおいで、留美…お前がそこを舐めなさい」
 2匹に命じると、留美子は勝ち誇った顔をして、奈津実は泣きそうな顔をした。

 奈津実がガックリと肩を落として、教頭の顔を見ると
「お前はここだ…」
 教頭は自分の唇を指差し、奈津実に微笑んだ。
 その途端、奈津実の顔は輝き、留美子の眉根が跳ね上がる。
 奈津実は教頭の首にしがみつき、唇にむしゃぶりついて、奉仕を始めた。
 留美子は不満を感じながらも、目の前のチ○ポに頬を染め、舌を這わせる。
 どちらも勝ち誇り、どちらも相手が羨ましかった。
(私もあっちがしたい…)
 2匹同時に奉仕しながら、同じ事を考える。

 教頭は頃合いを見て2匹を交代させると、奈津実の奉仕で射精した。
 奈津実と留美子は教頭の精液を2人で分け合い、美味しそうに飲み込んで、最後は留美子が後始末する。
 教頭はこの2匹の舌の奉仕を受け、心の底から感心して
「お前達の舌はどう成ってるんだ…。凄く気持ちが良かったぞ…、あんな奉仕を受けたのは初めてだ…」
 2匹の奉仕を褒め称えた。
 教頭の手放しの讃辞に、2匹は嬉しそうに眼を細めると、チラリと舌枷に目を向ける。
(多分アレのお陰…。付いている時は、重くて仕方がなかったけど…、外した今は凄く動きが軽いし、微妙にも動かせる…もっと、練習して、いっぱい褒められたい…)
 2匹は舌枷の効果を肌で感じ、更なる鍛錬を積む決意をした。

 教頭は2匹の汗を再び浴室で流し、責め具を取り付けエレベーターに向かう。
 エレベーターに向かう道中も2匹は、教頭の足下に身をすり寄せながら進んだ。
 2匹は、身体を燃え上がらせる官能と、心を蕩かせる快感を与えられ、急速に教頭に傾倒した。
 そして、この治療が心に残れば残る程、この後の苦難の生活で、2匹は強く教頭を求める。
 教頭に恋い焦がれ、盲従する様に成るのだった。
 そう、それは遅効性の猛毒の様に、気付いた時には手遅れになり、完全な家畜として服従する。

 地下に降り立った教頭達は、ユックリと奥の拷問室に向かう。
 往きはエレベーターに近づく度、歩調が遅くなった2匹だが、帰りは奥に向かう度、歩調が遅くなる。
「さぁ、早くしないと、誰かが来てしまう…。ふっ、確か往きも同じ事を言ったな…」
 教頭は2匹を促す言葉が、同じだった事を微かに笑いながら言い
「次も同じ事を言うかな…?」
 2匹に微笑みかけた。

 2匹はその言葉を聞いて、また次がある事を知り、今度は言わせないとばかりに首を振る。
 教頭はニッコリと微笑んで
「じゃあ、私を困らせないでくれ…。私も送って行くのは辛いんだぞ…」
 2匹に告げた。
 奈津実と留美子の胸はその時、キュンと締め付けられ、教頭を困らせる行為を取った事を恥じ、歩みを早める。
(心配させちゃ駄目! こんな事で、教頭様を困らせるなんて、私は馬鹿!)
(私は我が儘でした…。こんな風に、教頭様を煩わせるなんて…、最低でした!)
 2匹は心を入れ替え、拷問室へ向かう。
 2匹の心は、坂を下り始めた。
 支配と服従の世界への長い長い急坂を、コロコロ音を立てて転がり始める。

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