夢魔
MIN:作

■ 第29章 暗転44

 2匹にとっては、完全な敗北が突きつけられ、自分達の怒りが只の愚痴だと気付く。
(嘘…、絶対無理って思ってたのに…こんなに簡単に…、しかも、自由自在に動かせるなんて…)
(辛いって思ってただけなの…? 知ってたのに…あれが、あんな風に成るって…知ってたのに…)
 2匹が打ちのめされる中
「物事はね…無理と思った瞬間に出来なくなるのよ…。[痛みを快感に感じなさい]とか、[恥辱で絶頂を迎えなさい]って言うのも、無理って思うから出来ないの…。人は、心で感じる生き物…壁を作ればそこから出られる訳がないわ…」
 キサラは優しく2匹に告げる。

 キサラの言葉に、2匹は目から鱗が落ちた。
 愕然とする2匹に、キサラは畳み掛ける様に告げる。
「で、どうするの? お前達は今までと同じように、悲嘆して悲劇のヒロイン宜しく、泣いて項垂れて暮らすの…? それとも、お前達の事を危険も顧みず、丁寧に世話をした奴に、喜んで貰う身体に変わるの…? どっちでも、好きな方を選べば良いわ。但し、半端な覚悟じゃ務まん無いわよ…。地獄を見る覚悟が有るなら、教えて上げるわ」
 キサラの言葉に、最早2匹は逆らえなかった。
 いや、頭の中に浮かんだ教頭の喜ぶ顔が、2匹に身体を投げ出す、覚悟を決めさせる。
 教頭は自分の与り知らぬ所で、罪作りを行う。

◆◆◆◆◆

 2匹の家畜女教師を地下の拷問室に繋いだ教頭は、道具の後片づけを行い、自分の荷物をまとめ、帰路に着く。
 時計を確認すると、時刻は午後7時に成ろうとしていた。
(いやいや時間が掛かってしまった…。あの、2匹本当にイヤらしい身体に変わってたな…。オッパイは大きくなって、腰なんかこう、キュッと引き締まって…あのスラリと伸びた足の、綺麗だった事…。あれで、私に必死に奉仕するんだ…可愛く無い訳無いじゃないか…。あの入れ墨も、私だけの物の証と思えば、何にも気にならない…)
 教頭は鼻の下を伸ばしながら校門を潜ると、その教頭にスッと近づく影が有った。

 教頭はその影の気配に気付かず、駅の方に向かうと、その影は素早く教頭に近づき
「教頭先生…」
 遠慮がちに声を掛ける。
 教頭は急に呼び止められ、ドキリと振り返ると、そこには私服を着た春菜が立っていた。
「あ、あの…出勤されていると聞いておりましたので…あ、あの…」
 春菜は顔を真っ赤に染めながら、俯いてモジモジとしている。
(は、春菜? そうかこいつも居る…。こいつも偶然とはいえ、私に忠誠を誓って居るんだ…。こんな美人の3人に思いを寄せられるなんて、私の人生で無かった事だぞ…、一体どう成ってんだ?)
「霜月先生…。私を待っていたんですか?」
 教頭は頭で考えた言葉など、何処吹く風の余裕綽々の態度で、春菜に問い掛けると
「あ、あの…はい…」
 春菜は小さく成って、コクリと頷く。

 教頭はスッと春菜に近づき、耳元に
「朝から待っていたのか? こんな時間まで…」
 囁く様に問い掛けると
「あ、あの…昼迄は我慢したんですが…どうしても…お会いしたくて…」
 春菜は教頭に擦り寄りながら、囁き返した。
 教頭はニヤリと微笑み
「どっちで、逢いたかったんだ?」
 春菜に問い掛ける。

 春菜は潤んだ瞳で、顔を上げ
「はい…屑女で、お逢いしたかったです〜…」
 教頭に熱い吐息混じりに答えた。
 教頭はスッと春菜に背中を向けると
「食事でも如何ですか? 霜月先生…」
 春菜を少し大きな声で食事に誘う。
 春菜は怖ず怖ずと教頭に寄り添い
「はい…ご一緒させて頂きます…」
 俯きながら従った。

 教頭の手が下に降り、春菜の股間の辺りに来ると、教頭はグッと有る物を握り込む。
 その瞬間春菜の腰がビクリと震え、肩が小刻みに揺れる。
 春菜のフレアースカートの股間部分を握り、スカートの布地越しに疑似男根を握られたのだ。
「あ、あくぅ〜〜ん…貴史様…貴史様〜…こんな所で…あく〜ん…」
 春菜は慌てながら、教頭に小声で抗議するが
「屑女として逢いに来たんでしょ? 屑女らしく感じなさい」
 教頭に命令されて、抗議を呑み込んだ。

 春菜は頬を真っ赤に染め、両手を後ろに廻して、バッグを持ち教頭の直ぐ後ろを歩く。
 教頭は春菜の疑似男根を手で嬲りながら、春菜を繁華街のあちこちに引きずり回した。
 春菜が限界に近づくと、教頭は春菜を人気のない雑居ビルの奥に引き込み
「どうした? もう限界なのか?」
 春菜の疑似男根を離さずに、問い掛けると
「貴史様…貴史様〜…屑女は…感じ過ぎて、限界です〜…。はしたない、屑女のアナルに、貴史様のおちんちん下さいませ〜」
 春菜は教頭にしがみついて、おねだりした。

 教頭は春菜の背後に回り
「屑女…恥知らずな穴を差し出せ、お前の好きなモノを入れてやる。感謝しながら受け入れなさい」
 春菜の耳元に囁くと、春菜はスカートを勢いよく捲り上げ、ノーパンの艶やかなお尻を晒し、クイッと腰を反らせて突き出して、アナルの力を抜き教頭に差し出すと、教頭は一挙に春菜のアナルを貫いた。
「あはぁ〜〜〜ん! あん、有り難う御座います…有り難う御座います〜ぅ…屑女のはしたないアナルに、貴史様の素晴らしいおちんちんを頂けて、屑女は光栄です〜ぅ…。淫らによがり泣きますので、お目汚しで無ければ、嘲笑って下さいませ〜…」
 春菜は教頭に感謝を示すと、クネクネと腰を振り乱し、お尻を妖しく振りたてて快感を貪る。

 教頭は春菜のスカートの前をたくし上げ、疑似男根を露出させると、シュッ、シュッと擦りながら
(私は良く考えたら、誰のオ○ンコも使ってないな…。縁がないのか?)
 最近の自分のSEXについて考えていた。
 そんな教頭が、春菜の耳元に囁いても無理は無かった。
「屑女…、この疑似男根が外せたら…。私をご主人様と呼ばして遣っても良いぞ…」
 春菜は教頭の突然の言葉に、身体の動きを止め、目を大きく見開き振り返る。
「ほ、本当ですか…。屑女が…貴史様の奴隷になれるんですか…」
 春菜はプルプルと震え、問い返した。

 教頭はニヤリと微笑み頷いて
「但し、私は毎日こうやってお前のアナルを使う。それでも、外す事が出来たらの話だ…」
 意地悪く疑似男根を擦り、腰を前後に揺さぶりながら、春菜に告げる。
「あくぅ〜〜〜ん…、はん、あひぃ〜〜〜っ…。あ、あ、あ、…が、頑張り…ますぅ〜…。奴隷に…、ご主人様と、呼べる様に…なりますぅ〜〜〜…」
 春菜は悩ましげに顔を歪め、顎を反らせて絶頂を我慢し、教頭に誓った。
(ふふふっ…面白いな…。こういう感覚が…サディストと言う奴なのか…。服従させひれ伏させたいと思いながら…それをさせる、条件で女を嬲る…。ゾクゾクする感覚…、今まで感じた事がない…。堪らんな…)
 教頭は春菜を犯しながら、急速に目覚め始めるサディズムに、酔いしれ始める。
 狂に触発され、奴隷を堕とす事により、教頭も坂道を進み始めた。

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