夢魔
MIN:作

■ 第30章 圧制10

 久美は狂った様に腰を振り、感じた事のない快感に翻弄される。
「い、いや! 置いていかないで〜! お願いよ〜この薬をとってぇ〜!」
 1人に成った部屋で、自分のオ○ンコを覗き込みながら、襲い来る媚薬の強烈な快感に涙した。
 穢れを知らぬ膣内が、媚薬によって強引に快感に目覚めさせられる。
(いや〜ん…身体が…溶けてく…、ドロドロに…溶けてっちゃう〜…。こわい、こわいの〜…こんなのやだ〜…)
 久美は自分の心がドンドン壊されて行く様に感じながら、目の前でビクビクと痙攣し、膣口をパクパクと開け閉めするオ○ンコを見詰め、目の前が真っ暗に成り、夢であってと願う。
 だが、現実はもっと残酷だった。
 媚薬による体温の上昇と激しい腰の動きが、腸内の浣腸薬を予定より早く溶かし始める。

 突然襲い始める激しい痛み、その痛みは腹痛なのかどうかすら解らぬ程、激烈に久美の身体を苛んだ。
「ぐぅ〜〜〜、くはぁ〜〜〜、きぃい〜〜〜」
 久美の口から、余りの苦痛に意識せず声が漏れる。
 反射的に身を丸めようとするが、手足が全く動かず、身体をベッドに押しつけるだけだった。
 しかし、その途端お腹全体をキリキリと、貫く様な引き裂く様な痛みが走り、それは決壊したダムの様に急速に便意へと替わる。
「あくぅ〜〜〜〜っ…、お、お腹が…い、痛い…。ウ、ウンコ…出ちゃう…」
 恐らく直腸にS字結腸から、溶かされた便が流れ込んだのだろう、排便反射に猛烈な便意を催した。

 だが、アナルには強力なアナルストッパーが施され、排便を決して許さない。
 久美は歯を食い縛り、便意を押さえようとするが、脳内反射の為全くの徒労に終わる。
 その時再び、媚薬の炎が立ち上り、久美の官能を炙り快感を燃え上がらせた。
 全身の性感帯に塗られた、媚薬が次々と連鎖反応を起こし、今まで以上の快感を久美に与える。
 悦子が最初に塗った薬は、直美と奈々が塗られた媚薬で、その後に塗られた媚薬により、より強力に反応し始めた。

 しかし、ここにはそれを鎮める、男性などどこにも居ない、媚薬の炎に炙られるだけで、官能が上り詰めて行く事が無い、外的刺激が久美には一切与えられないのだ。
(ころして…こんなの…だめ…がまん…できない…。きもち…よくて…つらい…くるしい…の…)
 朦朧とする意識の中で、久美は只ひたすら何かを願う。
 そんな、久美に神は答えた。
 強い外的刺激が、久美を襲う。
 それは、腹部を襲う、激烈な痛みだった。

 久美は身体を刺激出来ず、もどかしく感じていた所に、強烈な腹痛が襲う。
 その途端久美の腰がビクリと跳ね、久美の股間から愛液が溢れ出す。
(うきゅぅ〜〜〜ぅ…、いたい…きもちいい…くるしい…、いたい…くるしい…きもちいい…、あかっ、あかっぁ〜〜〜っ、へん…からだ…いたいのに…きもちいい…、いたいのに〜ぃ…きもちいいのぉ〜〜〜っ…)
 経験した事のない、痛みと快感を同時に体験した久美の精神は、それを受け入れた。
 それを受け入れた瞬間、久美の身体は激しく反応し、絶頂を迎える。
 後は、暗い底無しの穴を落ちて行く様に、久美の感覚は痛みを快感に混ぜ合わせ、快感と痛みを同意語にする、マゾ牝を作り上げて行く。
 その坂を転がる時間が8時間有るというのは、底に行き着くのに、決して少ない時間では無い筈だった。

◆◆◆◆◆

 同時刻、竹内邸のリビングに、4人の男が集まっていた。
 3人掛けのソファーの真ん中に、伸一郎が座り、上座の椅子に田口、下座のソファーに榊原、そして伸一郎の正面に執事長の佐山が座り、酒を飲んでいる。
 リビングの中には、10人の全裸の奴隷が甲斐甲斐しく動き、世話をしていた。
 彼女達は皆、竹内グループのOLとして入社し、現在は伸一郎の奴隷マンションで生活する、奴隷達だった。
 伸一郎は、自分の正面の大きなディスプレーに、学校の協力を拒んだ家庭に行った、制裁をビデオで映しながら、大笑いしていた。

 有る中年男性は、会計職員からビルの清掃会社に転勤させられ、いきなりビルの外壁清掃をさせられている。
 男性はロープにしがみつき、小便を漏らしながら[助けてくれ〜]と懇願した。
 有るイタリアンレストランでは、高級食材がダブルブッキングで注文されて、大量に運び込まれ、その上予約した客は時間に成っても誰も来ず大損害を被り、運転資金を申し込んだメインバンクから、そっぽを向かれる。
 有る新築住宅には、盗難された無人のダンプカーが、坂の上から猛スピードで突進し、半壊していた。
 有る家族は、全員未経験の職場に送り込まれ、恥辱の限りを尽くされていた。

 伸一郎はそんなビデオを大笑いで見ながら、酒を飲み奴隷に奉仕させ、悦に浸る。
「で、まだ、登校していない者が、5人居ると聞いたんだが…それに対して、どう動いたんだ…」
 ひとしきり笑っていた、伸一郎が佐山に問い掛けると、佐山は榊原を示し
「1軒は商店ですので、兵糧攻めと嫌がらせしか出来ませんでした。他の4軒の内、1軒は彼に任せ、今ねつ造した婦女暴行犯として、取調中らしいです。後の2軒は損害賠償請求の、仲立ちが恐らく明日にも連絡が入る筈です。最後の1軒は芸能関係でしたので、事務所に圧力を掛けました」
 佐山は淡々と答える。

 伸一郎はニヤニヤと嫌な笑いを浮かべ
「ん? 損害賠償請求…何を仕掛けた…?」
 身を乗り出して、佐山に問い掛けると、佐山は再び淡々とした声で
「はい、1軒は老舗の料理屋でしたので、1人5万程の料理で50人の宴会を組み、[10億の商談の大事な客]と依頼して成功させる事を確約させました。その上で、今朝方全ての従業員を引き抜き、引き抜きに応じない者は事故に遭って頂き、宴会が出来ない様にして商談を潰しました。後は、老舗料理屋の名前を盾に取り、弁済の確約を取って金額交渉です…。まぁ、商談自体の金額を要求しましたから、必ず泣きついてくる筈です」
 事も無げに説明する。

 伸一郎は嫌な笑顔を崩さず、もう1軒を尋ねた。
「もう1軒は、クラブのオーナーママでしたので、店内で事故に遭わせて、その事故の責任を負って頂きました。この件はまあ、事故に遭ったのが広域指定暴力団の若頭で、その店の支援をしている組織の上部団体の方に、出向いて貰ったと言う所がミソですね。この件も、何処にも相談は出来ない筈です」
 佐山は再び淡々と説明した。
「おいおい、そんなコネどこから持って来た…」
 伸一郎が笑みを消しながら、佐山に問い掛けると
「もしもの時のストックは、常に持ち合わせております…。私が出向いてお話をすれば、嫌という方は少ない物で…」
 佐山はニヤリと微笑んで、伸一郎に答える。

 伸一郎は佐山をジッと見詰め
「まあ、お前のその特技のお陰で、儂も随分助けられた…。だが…ほどほどにしておけよ…」
 佐山に釘を刺すと、佐山は深々と頭を下げ
「はい、重々承知致しております」
 伸一郎に丁寧に答えた。

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