夢魔
MIN:作

■ 第30章 圧制36

 そんな中、白井のストレスはピークに達しようとしていた。
 お嬢様育ちの白井には、それが我慢成らなかった。
 突然給料が減った事も、自分が節制を強いられる事も、白井にとっては理不尽以外の何物でも無い。
 故に、白井は今の状況が我慢成らず、その凶暴性に歯止めが利かなく成っている。
 だが、白井は規則に縛られ、首輪持ちに危害を加える事が出来ない。

 首輪無しの女生徒は、未だクラスから出て来ず、教師の首輪無しは教頭に守られている。
 必然ターゲットは、家畜に向けられるが、家畜達も現在用務員の管理下に入り、白井には手出しが出来なかった。
 欲求不満を解消する為に、性の達人の真に依頼しようと考えたが、真は黒澤派にべったりだし、それ以前に白井の事を毛嫌いしている。
 街に出て男を漁ってみたが、幾ばくかの金になる物の、身体は燻るばかりだった。
 白井は正に四面楚歌の状態で、常にイライラとしながら、その矛先の向け所を探していた。

 そんな白井が廊下の角を曲がると、ゴツンと胸板に衝撃が走る。
 以前にも感じた衝撃に、白井は目を開けると、以前と同じように小さな女生徒が、頭を抱え込んでいた。
「中山さん…。貴女本当に良く、人とぶつかるわね…」
 白井は怒りを噛み殺して、笑顔を作り悦子に嫌味を言った。
 だが、次の瞬間白井は思わず、息を呑み固まってしまう。

 悦子がおでこを押さえながら、顔を正面に向けたのだ。
 その悦子の表情の変化に、白井は顔を引き痙らせ
「あ、あの…ごめんなさいね…。私も、良く前を見ていなかったわ…。えっと、本当にごめんなさい…」
 悦子に自然に謝った。
「良いわよ…気にしないで…。貴女は先生…、私は生徒よ…。そんなにへりくだる事無いわよ…」
 悦子は低く響く様な声で、白井の謝罪を受け流す。

 その声、その表情、その雰囲気に白井は思わず、震え上がり3人の生徒を思い出す。
 稔、庵、狂の3人と、発する圧力が符合するのだった。
 白井は本能的な恐怖感を感じ、ズリズリと下がり始める。
「あら? どうしたの…先生、お化けでも見てるみたいな顔をしてるわよ…」
 悦子がニヤリと微笑むと、白井はその笑顔で、全身の筋肉が絡め取られ、動けなくなった。
(この子…どうしたの…たった、1日よ…。それで、どうしてこんな風に変わるの…)
 白井は顔を引き痙らせながら、悦子の顔を凝視する。

 悦子は心の底から、尊敬し恐怖していたキサラを、自分の都合で排除する事に決めた。
 その心の動きは、逃避からとは言え相当のストレスを伴い、悦子の心を傷付ける。
 逃げ場を無くした悦子の強いストレスは、その発散の捌け口を性癖に求めた。
 悦子の心はより強いサディズムに移行し、その心の位置の変化が、悦子から滲み出している。

 悦子は何か思いついた表情になると、白井に手を差しだし
「先生…。私これから、忙しくなるんだけど、手伝って下さらない? ひょっとしたら、Bクラス教師ぐらいまで、直ぐに上がれるわよ」
 協力を依頼した。
 白井はその差し出された手を掴む事を一瞬迷ったが、選択の余地は無く悦子の手を握る。
「忙しく成るって、調教の事? Bクラス教師に上がれるって本当?」
 白井は悦子の申し出に、問い掛けながら立ち上がる。
 まさか、その行為が悪魔に魂を渡す事と同意で有るとは、その時の白井には思いもよらなかった。

 悦子は立ち上がった白井に、酷薄な笑みを向けると
「そう、お人形を作るの…。綺麗で何でも言う事を聞く、玩具をいっぱい作るのよ…」
 背後に目も向けず、久美を手招きする。
 久美が直ぐに悦子の横に移動すると
「そうこんな玩具よ…」
 低い声で囁いて悦子は久美に向き直りしゃがみ込むと、左手でスカートを捲り上げ、右手でパンティー剥ぎ取り、いきなりズボリとオ○ンコに手を突き入れた。
 悦子の右手は手首の上まで、久美のオ○ンコに飲み込まれる。

 久美のオ○ンコは拡張などされていない為、一瞬で裂けた。
 鮮血が悦子の腕を伝い、床に滴る。
「久美! タイプ20の表情、タイプ15の仕草、タイプ7の声で喘ぎなさい!」
 悦子が久美に命令すると、久美は蕩けた表情を作って、足を肩幅に開き腰をグラインドさせながら、前後に揺さぶって両手で乳房を激しく揉む。
「あくぅ〜〜〜ん! ひぃ〜〜〜っ! あふぅっ、あふぅ〜〜っ…きもちいい…、オ○ンコきもちいいです〜〜〜っ」
 久美は快感で蕩け切った熱い声で、快感を訴え涎を垂らしながら、もだえまくる。

 悦子は久美を喘がせながら、久美のオ○ンコの中で手をこね回し、激しく出し入れする。
 悦子の腕に絡む血が量を増し、それとは別の体液がその血を洗う。
「ほらイクのよ! 連続でイキなさい」
 悦子が命じると、久美の表情が切なく歪み
「あひゅ〜〜ん、イキます! イッちゃいます〜〜ぅ! イクぅ〜〜〜っ、あく〜〜ん、イグのぉ〜〜〜っ…」
 声を上げるたび、ビクビクと身体を痙攣させ、絶頂を極める。
「ほら、まだよ! もっと! もっとイキなさい! ほら、ほら、ほら!」
 悦子の命令に久美は、掛け声を掛けられる度、ビクンビクンと痙攣して、オ○ンコから愛液を溢れさせた。

 学校の廊下で十数回連続絶頂を極めさせた悦子は、ズボリと久美のオ○ンコから手を引き抜く。
 その手は真っ赤な血で汚れ、大量の愛液でテラテラと光り輝いていた。
 悦子は久美の顔の前に、その手を差し出すと
「お舐め…」
 小さく久美に命令する。
 久美は白百合の様な微笑みを湛え、悦子の右手を捧げ持つと丁寧に舌を這わせ始めた。

 悦子は白井に目を向けると
「どう? 面白そうでしょ…。これから、こんな玩具をいっぱい作るのよ…」
 酷薄な笑みを浮かべ、白井に告げる。
 白井は顔を赤く興奮で染め、コクコクと頭を上下させた。
 白井の身体は、悦子に魅入られた様に強張り動かない。
 ピチャピチャと久美の舌を這わせる音だけが廊下に響く中、最悪の加虐コンビが結成された瞬間だった。

■つづき

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