夢魔
MIN:作

■ 第31章 農場4

 声を掛けられたサラリーマン達は、久美の顔をマジマジと見詰め、この美しい上品な少女の依頼に
「お、お嬢ちゃん…。い、今小父さん達に何て言ったんだい? 今行った事は本気なの…?」
 サラリーマンの1人が、久美に問いかけると
「お、おい…この子の首見てみろ…。これ首輪だぜ、この子誰かに調教か、何かされてるんだ…SMって奴だよ。どこかで、この子の事を監視してるご主人様って言うのが居て、そいつの命令でこの子やらされてるんだ…」
 別の1人が久美の首輪に気付き、ボソボソともう1人のサラリーマンに告げる。

 告げられたサラリーマンは
「は? お前何言ってんだ…SMって…」
 サラリーマンは問い掛けると、久美の首輪に気が付いた男が、大きく顎を引き
「そう、この可愛いお嬢ちゃんは、変態だって事だ…」
 嫌らしい笑みを浮かべ、もう1人の男に告げる。
 それを聞かされた男は、久美の顔を見つめ直して、ゴクリと唾を飲み込み
「本当に、良いんだな…。これは、君が言い出したんだぞ」
 久美に向かって念を押す。

 久美はサラリーマン達に向かって、コクリと頷くと
「はい、私のオ○ンコを使って下さい。これは、私のお願いです…」
 男達にハッキリと宣言する。
 その言葉を聞いた男達はお互い頷き合うと、久美の手を1人ずつ掴んで、薄暗くなって行く繁華街の中に消えて行った。

 その様子をワンボックスの中で監視していた悦子と薫はニンマリと笑って、お互いの顔を突き合わせる。
「男なんて簡単ね…。あんな、可愛い女の子に誘われれば、ホイホイ連れて行くんだから…。久美も良い感じに仕上がってるし、この調子でいけば私の地位は安泰ね」
 悦子は自慢げに、久美の仕上がりを喜んでいた。
「悦子様、当然ですわ。あんな可愛い清楚な少女が、どんな事でも受け入れる人形何ですもの。誰でも興奮せずには、居られません。流石は悦子様ですわ」
 薫も悦子の自尊心を擽る様に褒め称え、同意する。
 そんな2人の言葉を、小室は運転席で薄笑いを浮かべ聞いていた。

男達は久美を手近なラブホテルに引きづり込むと、久美に洋服を脱ぐ様に命じる。
 久美は男達の命令と、同時に発せられた悦子の指示に従い、ユックリと洋服を脱ぎ、その裸身を晒した。
 男達は久美の裸身を見て
「スッゲーなんだこの蝶…何で出来てるんだ…。ピアスか? いや、これ針だぞ…虫ピンが直に埋め込まれてるんだ」
 その美しさと、壮絶さに感心しながら、無遠慮に撫でさする。

 男達の興奮はピークに達し、2人で久美を押し倒して、犯し始めた。
 男達は貪る様に久美の身体にしゃぶりつき、乱暴に乳房や尻を揉みしだき、久美の反応に息を呑む。
 久美のオ○ンコと口とアナルを興奮しながら男達は使い、激しく出し入れする。
 クネクネと白い裸身をくねらせ、恥ずかしげに甘い官能の声を上げる久美は、美しかった。
 悦子はその様を満足そうに、眺めていた。

 だが、その悦子の微笑みが俄かに曇り始める。
 男達の反応と会話が悦子の笑みを曇らせたのだ。
 久美を必死に使って居た、男達の動きが緩慢に成り、小首を傾げ始め
「おい…、お前気持ち良いか?」
 オ○ンコを使って居た男が、口を犯す男に問い掛ける。

 戸惑った表情を浮かべながら
「う、うん…。だけど、何か変なんだ…。まるでオナホールを使ってるみたいな…そんな、妙な感じがする…」
 口を犯す男がそう答えると
「おう、そんな感じだ! 可愛くて、色っぽい反応をするけど、何かAVを見ながら、オナってるみたいな、妙な感じなんだ」
 オ○ンコを使っていた、男が口を犯している男の意見に同意し
「オ○ンコも締め付けは凄いけど、単調で痛いし、何か表情も作り物みたいで、不自然で気持ち悪い」
 男達は次第に腰を振るのを止め、久美から離れる。

 ベッドの上で身体をくねらせていた久美が、恥ずかしげな表情を浮かべ
「私の身体をもっと、使って下さい…」
 男達に懇願するが、男達は急に恐ろしく成り、慌てて洋服を着込み
「いや、俺達もう良いわ…。金は払っておくから…。じゃあな」
 2人して逃げるように、ラブホテルを出て行く。
 ラブホテルのベッドにポツリと一人残された久美は、上品な微笑みを浮かべ、全裸のままピクリとも動かない。

 車の中の悦子は、この結果を見て、唇を噛んでワナワナと震えた。
「久美! 早く洋服を着てそこを出なさい! 次よ」
 悦子は、マイクに指示を喚き散らし、苛立ちを紛らわす。
 久美は悦子の指示通り、ラブホテルを出ると、同じように男を漁り、同じようにラブホテルに入るが、同じ結果を迎える。

 その結果を愕然と見詰めていた悦子の口から
「キィ〜〜〜! どうして! 何でなの!」
 甲高い声が飛び出し、髪を振り乱して、車の中でヒステリーを起こした。
 その時運転席から、かみ殺した笑い声が漏れて来る。

 その笑い声に素早く反応した悦子が、笑い声の主をキッと睨み付けると
「何がおかしいの!」
 怒鳴り散らした。
「いや、悪い、悪い。ただ、この後幾らやっても結果は同じだよ…」
 小室は悦子達を小馬鹿にしたような口調で告げる。
 口を閉じた小室の唇には、勝ち誇った様な笑みが浮かんでいた。

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