夢魔
MIN:作

■ 第31章 農場10

 その巨大ウナギが、動きをピタリと止めた瞬間、周りに泳ぐドジョウがピクピクと痙攣し、プカリと浮かぶ。
「ぎひ〜〜〜っ! がはぁ〜〜〜っ…ぐ、ぐふぅ〜〜っ…」
 ドジョウが浮いた瞬間、ローザの目が大きく開き、狭い可動範囲の中で四肢を別々に振り回し、全身に走る痛みを教えた。
 小室は満足そうに頷くと
「どうです? 彼等がアマゾンの捕食者、デンキウナギです。最高電圧800Vで電流1Aにも達する強力な電気を発生させる、有る意味最強の生物です。人ですら直接触れると、心臓麻痺を起こす事もあります」
 自慢げに自分のコレクションを披露する。

 ローザの四肢はデンキウナギの放電で、筋肉が収縮し自分の意志とは関係なく動いて居た。
 デンキウナギの放電は、先程の低周波の痛みと、神経に電気が流れ込む痛みの両方を同時に与える。
 悦子はその悪趣味さに呆気に取られ、呆然としながら小室に問い掛けた。
「い、いや…、あんたの趣味は解ったし、趣向も理解したけど…。これって、頭がおかしくなる?」
 悦子の問い掛けに小室はニヤリと笑って
「何を言ってるんですか、面白くなるのはこれからですよ」
 小室はすっかり興奮気味で、悦子に向かって言うと、大水槽にかぶりつく。
 小室の興奮気味の態度に押され、悦子が大水槽に近づくと、3匹のデンキウナギが、ローザの周りを悠然と泳ぎ、ピタリと止まては、ドジョウが浮き上がり、ローザが叫び声を上げる。

 そして、水温の上昇と共に、その間隔が徐々に狭くなり、2匹同時に止まった時など、ローザの身体はビクビクと震え、苦痛に歯を食い縛り鼻水を垂らしながら、真っ白になるまで両手を握りしめていた。
 デンキウナギの電気ショックは人間の持つリズムとは関係なく、いつ電撃が来るのか予測が出来ず、常に無防備の状態で電撃を食らう。
 ローザはハァハァと荒い息を吐きながら、水面を見詰めウナギの姿を追っていると、一際大きく身体を震わせる。
 正面からは丸見えだったが、ローザの右側からスーッと近づいたデンキウナギが脚に巻き付き、直に電撃をローザの身体に流し込んだのだ。

 ローザは白目を剥いて、ビクビクと痙攣し口の端に泡を吹いている。
 更に、水温が尚も上昇し、デンキウナギの活性化が進むと、ローザは何度も直に電撃を食らう。
 大きく広げた脚がビクビクと跳ね回り、それを攻撃と勘違いしたデンキウナギが電撃で反撃する。
 ローザの身体が腕だけで支えられ、ガックリと力を無くす頃、最大のクライマックスが、ローザを襲う。

 大水槽をジッと満面の笑みで見ていた小室が、ボソボソと悦子に話し掛けた。
「悦子さんドジョウの生態を知ってますか? ドジョウってね、水温が上がると柔らかい泥の中とかに潜り込むんです…。それは、体温を調整する為なんですがね…。この水槽にそんな所は有りません…必然ドジョウが逃げ込む先は…」
 小室がそこまで行った時、ローザの項垂れていた顔が跳ね上がり、切羽詰まった声が響き渡る。
「あ、い、いや…何か入って来る! いやーお尻にもー…やだ、これやめてー!」
 ローザの股間の周りに、無数のドジョウが集まり始めていた。
 ローザのオ○ンコとアナルに、水温が上がって逃げ場を求めたドジョウが入り込んで居たのだ。

 そしてローザのオ○ンコとアナルの中に入り込んだドジョウは、ローザの体温の高さに中で暴れ始めた。
「あひゃ、ぐぅ〜、ぐひぃー、あは〜っ、ぐっ、ぐぅ〜ぎひぃっ」
 ローザはオ○ンコとアナルを無数のドジョウに刺激され、身体をくねらせ、全身の虫ピンで激痛を味わう。
「どうです? 低周波の電撃より、ローザは複雑な苦痛を味わってるでしょう…、でもまだまだですよ」
 小室の微笑みは、病的な邪悪さを浮き彫りにさせ、ローザを見詰めながら呟いた。

 小室の言葉通り、そのおぞましい行為は始まった。
 人型に吊られたローザの腰が、突然後ろに引かれる。
 ローザの開脚した脚の真正面から、デンキウナギがスーッと迫り、股間に頭を寄せた。
 デンキウナギはドジョウの逃げ込んだオ○ンコの中に頭を突っ込んで、ウネウネと身をくねらせ、奥へと侵入する。
 ローザは慌てふためくが、脚を広げた状態で固定されている為、腰を振る事しか出来なかった。
 そして、腰を暴れさせるローザにデンキウナギの反撃が加えられる。

 ローザは一瞬で目の前が真っ白になり、自分が発した、大音量の絶叫もその耳に届かなかった。
 デンキウナギの電撃は一瞬で終わるが、ローザにはその一瞬が永遠に感じられる程の痛みを覚える。
 電撃が止まると、ローザの全身の力が抜けた。
 その瞬間デンキウナギは身をくねらせ、ローザのオ○ンコの奥深くに頭を進める。
 その余りのおぞましさに、ローザが意識を引き戻すと、再び電撃を食らいローザは絶叫した。

 デンキウナギはオ○ンコの中に逃げ込んだドジョウ達を、身体をくねらせ頭をよじり咀嚼する。
 その感触は、全身の毛が総毛立つ程おぞましかった。
 ローザの膣内には無数のドジョウが逃げ場を求め暴れ泳ぎ膣壁を擽り、太い大きなデンキウナギの身体が、強い力で膣口を押し広げ、膣内でうねり、膣壁を擦り上げる。
 有り得ない感触に、ローザは狼狽え涙を流し[抜いて][許して][もう止めて]と哀願し、その声は電撃の絶叫で中断される。

 痺れて筋肉の力が無く成ったローザに、更なる試練が訪れた。
 もう1匹のデンキウナギがローザのアナルを襲い、頭をねじ込み始める。
「ぐひ〜〜〜っ、いや〜〜〜っ! そこ、そこはやめて〜〜〜〜!」
 ローザは魂切る様な悲鳴を上げ、渾身の力を使いアナルを締め付けた。
「ぎげぇ〜〜〜〜〜〜〜っ!」
 ローザの喉が真っ直ぐ天井に向かい伸びると、人が発する類の声ではない悲鳴を上げ、全身を波打たせる。

 アナルに頭をねじ込んだデンキウナギは、グネグネと身をよじり、更に直腸の奥へと進む。
 ローザはその感触に震え上がりながら、諦めた。
 言葉の通じない陵辱者に、抵抗する気持ちが完全にへし折れ、ガックリと項垂れ全身の力を抜いた。
 だが、野生の陵辱者達は、そんなローザの気持ちなど、与り知らぬ。
 捕食の為にローザの体内で、バチバチと電気を発生させ、ローザに激痛を味わせた。
 ローザはオ○ンコとアナルに、電極を突っ込まれ、陵辱者の腹が満ちる迄電撃を食らい続ける。
 そして3匹目のデンキウナギは、逃げ遅れたドジョウを補食する為、ローザの身体の周りをグルグルと回り、せっせと電撃を発する。

 諦めきって身を委ねたローザの心は、激痛の中有る感覚を見つけ、それに擦り寄り始める。
 激痛から逃げる方法として、数分前に教えられた感覚。
 それは甘く優しくローザを誘い、誘惑して取り込もうとする。
 だが、激痛の中それに必死に抵抗する、遠い声がローザの中で響き、その誘いに乗る事を引き留めた。
 それはローザの、強い自尊心の声である。
 しかし、へし折れたローザの心は、その声に従えなかった。
 ローザは甘い誘いに乗りオ○ンコとアナルの刺激に頼り始め、デンキウナギの暴れる動きに性的快感を感じる。
 後はおぞましい生き物に嬲られている事を知りながら、ローザは絶頂の快楽に逃げ込む。

 その道筋は確かに悦子の付けた道だったが、悦子はそこまでローザを堕としては居なかった。
 人外の手により快感を迎える事を選んだのは、他ならぬローザである。
 絶頂を感じた後、ローザの心が感じたのは、絶望的な汚辱感だった。
 ローザの心の中で、ガラガラと何かが崩れ行く。
 それは、人としての矜持、霊長類の意地、いやもっと根源的な物かも知れない。
 ローザの意識がプラグを抜かれたブラウン管の様に、一瞬十字に光り、その光が中心に飲み込まれると、真っ暗に成った。
 力無く項垂れたローザの緩んだ唇から、ツゥーッと涎がひとしずく落ちる。
 大きく見開かれたローザの瞳には、今度こそ何も映っていなかった。

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