夢魔
MIN:作

■ 第31章 農場16

 悦子はそのローザの身体を何も言わず、ジッと見詰めている。
 その目は全く表情を浮かべず、只無言でローザの身体を舐めるように見渡す。
 ローザの顔が赤く染まりながら、情けない顔に変わって行く。
 ローザの顔の紅潮は、首から胸、胸から腹と全身に広がり、ローザの表情は、眉間に深い皺を寄せ、苦痛に歪む。
「ぎぃっ…ぎぃ〜〜〜っ…がっ、ぐぅ〜〜〜っ…」
 ローザの口から噛み殺すような、苦痛を我慢する声が漏れ、全身の筋肉がビクビクと痙攣を起こす。

 ローザは全身の神経が、擦り合わされるような痛みに耐えながらも、泣きそうな目で悦子の顔をジッと見ている。
 悦子の視線がフッと緩み、微笑みを浮かべると、ローザの身体からスッと痛みが嘘のように引く。
 ローザはちんちんのポーズを取ったまま、ホッと溜息を吐いた。
 全身を襲う痛みの理由も、痛みの原因もローザには分からない。
 全く説明の付かない痛みだった。
 しかし、その説明の付かない痛みは、現前とした事実としてローザを襲う。
 そしてその痛みは、悦子に認めて貰えなければ、数秒でローザの身体に訪れ、全身の神経に灼けるような痛みを与えるのだ。

 ローザは悦子に対して、服従している訳でも、跪いている訳でも無かった。
 今取っている屈辱的なポーズも、裸を晒す恥辱も、ローザには堪難い程の悔しさがある。
 だが、それ以上に全身を駆けめぐる痛みは、堪えられ無かったのだ。
 悦子が身を乗り出し、手を前に差しだして軽く手招きすると、ローザはちんちんの姿のまま、ヨチヨチと悦子に近づく。
 その行為も屈辱以外の何物でもないが、それをしないと激痛が走るのだ。

 ローザが悦子の直ぐ前まで歩いて来ると、悦子はローザの豊満な胸に手をあて
「ホントに立派な胸ね…これで、今まで何人の男をたらし込んだの?」
 ローザに問い掛ける。
 ローザは自分の経験人数など、絶対に他人には教えたくなかった。
「はい、11人です。悦子様…」
 しかし、ローザの思いとは裏腹に即答し、同級生を敬称で呼んだ。
 途端にローザの心の中で、激しい後悔が生まれ、口惜しさに歯噛みする。
 内心に葛藤が起きると、ローザの身体に、チリチリと小さく神経の痛みが脅すように走り、ローザはその心をねじ伏せた。

 悦子はそんなローザの心の葛藤が、手に取るように分かり、楽しくて堪らなかった。
(良いわ…、これは、これで面白い…。[否定する服従]ね…、さていつまで心が持つかなぁ〜…。楽しみだわ)
 悦子は心の中で、残虐な笑みを浮かべ、ローザに命令する。
「ローザ、オナニーよ…10数える間にイカないと認めないわ」
 悦子の命令を受けて、ローザは弾かれたように両手を股間と乳房に移動させ
「はい、悦子様。ご覧下さいませ」
 オナニーを始めた。

 ローザのオ○ンコは既に熱く潤みきっており、難なく指を受け入れる。
 クチュクチュと嫌らしい音を立て、ローザはM字開脚のまま、悦子にオナニーを披露した。
「1…2…3…4…」
 悦子の口がユックリと数字を数えると、ローザの指が激しく動き、ニチャニチャと粘り気を増す。
「5…6…7…」
 悦子の数える数が、後半に入り終わりが近づくと、ローザの瞳はトロリと蕩け、口が緩んで[ハァハァ]と熱い息が溢れ[ンクゥ、ンクゥ]と切ない鼻息が漏れる。
「8…」
 悦子の声に、ローザが高ぶり、顔を真っ赤に染め眉根に皺を寄せ、絶頂の訪れが近い事を知らせた。
「9・10」
 悦子が最後をトントンと数え終えると、その瞬間
「ひぎぃ〜〜〜〜〜〜っ!」
 ローザは目を剥いて叫びながら、ビクビクと全身を痙攣させる。

 悦子はニヤリと微笑むと
「あら、間に合わなかったわね…。そのまま続けて…」
 ローザに冷ややかな声で、命令してユックリと立ち上がった。
 ローザは激痛に身体を襲われながら、悦子の命令通りオナニーを続ける。
 ローザの前に立ち上がった悦子は、スッと両手をスカートに差し込み、ユックリとパンティーを脱ぐと
「全部飲めたら、許して上げる。さぁ、口を開けなさい」
 そう言ってスカートを捲り、ローザの顔に股間を近づけた。

 ローザは涙を流しながら口を大きく開いて、舌を差し出す。
 悦子は[んっ]と小さく息むと、チョロチョロとオシッコをする。
 ローザは涙でグショグショの顔を必死にコントロールして、悦子のオシッコを口で受け止めた。
 そのローザの必死な顔を見た悦子は、内心腹を抱えて笑い、尿道を解放する。
 その途端チョロチョロと出ていたオシッコは、勢いを増しローザの顔面で飛沫を上げた。
「あばばば、がはぁ〜〜」
 ローザは悦子のオシッコをその端正な顔で受け、慌てながら口で受け止めるが、痛みはその強さを増し、身体の感度が跳ね上がって、快感が増す。

 歯を食い縛って我慢したい痛みだが、口を閉じると悦子のオシッコを受け止められない。
 受け止めなければと思う心と、同級生のオシッコを飲む嫌悪感がせめぎ合い。
 オナニーを晒し恥辱を感じながら、オシッコを浴びる汚辱を受けた身体が、激しく官能に燃え上がる。
 ローザは激痛の中、身を灼く程の屈辱を感じ、官能の感度を上げて行く。
 まるで方向の違う感覚が、ローザの心を牛裂きのように引き合い、散り散りにしようとする。
 悦子はオシッコを出し終えると、大きく開いたローザの口に手を突っ込み、喉奥を刺激した。
 ローザはえづきながら、胃の内容物を溢れさせ、床にばらまくと
「は〜い、やり直し〜。そのまま、ぜーんぶ綺麗にしなさい」
 ローザに吐瀉物を舐め上がるように命じた。

 ローザは悦子に命じられるまま、激痛に身をさらし、床に這い蹲って悦子のオシッコと自分の吐瀉物を必死に舐め上げながらオナニーを続ける。
 汚辱、屈辱、恥辱様々な感情が渦巻き、ローザの身体を敏感に変え、興奮がその身を満たし、激痛に苛まれながら、口惜しさに身悶え、快楽を掘り起こす。
 自分の行う行動が、自分の心を傷付け、精神を追い詰めながら、官能に酔いしれる。
 ローザは、自虐人形としての道を突き進む。
 だが、その活動期間は、僅かでしかないであろう。
 ローザは壊れる為に存在する、花火のような物だった。

■つづき

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