夢魔
MIN:作

■ 第31章 農場38

 学校の風紀委員長室では、ソファーに浅く腰を掛けた悦子の股間に、薫が顔を突っ込んでいた。
 薫は全裸で四つん這いに成り、アナルにバイブを咥え込み、お尻を振り乱しながら、悦子のオ○ンコに奉仕している。
 悦子は薫のお尻を騎乗鞭の先で撫で
「そうそこ良いわ、気持ち良い。薫は本当に上手に舐めるわね」
 褒めながら、鞭をふるう。
 薫は鞭がお尻に当たるたびに、くねらせ犬の様に嬉しさを表現する。

 2人がそんなプレーを楽しんでいる最中、突然風紀委員長室に警報が鳴り響く。
 2人はその音を聞き、慌てて立ち上がると、執務机の上に置いたパソコンに飛びついて、状況を確認する。
『久美、起きててのか…。一体何してるんだそんな格好で…』
 スピーカーから久美の兄の声が流れ、久美に近づく気配がした。
 監視モードにすると、対象者以外の声が盗聴器に入った時点で、アラームが鳴り異常を知らせる仕組みになっている。
「薫。鍵は、掛けなかったの!」
 悦子の鋭い声の質問に
「も、申し訳ございません! 恐らく掛け忘れたと思います…」
 身体を縮めて悦子に謝罪すると、悦子は手に持った騎乗鞭を、力一杯振り下ろす。

 薫の綺麗な胸に、斜めに真っ赤な筋が走る。
「失態ね…、早く理事長様に知らせなきゃ…」
 悦子は薫に一言告げると、直ぐに携帯電話を操作した。
 数度のコール音の後、電話が繋がると
「あ、もしもし、理事長様ですか? 夜分恐れ入ります、中山です」
 悦子は直ぐに自分の名前を告げる。
『中山様、主はただいまお楽しみの最中でございます。代わりに私が、ご用件をお伺いいたします』
 理事長の携帯電話に出たのは、執事長の佐山だった。

 悦子は佐山に、今の状況を知らせると
『おお、それは随分な失態でございますね…。分かりました、至急手配して対処に当たらせましょう。付きましては、奴隷の方はそちらで回収して頂けますか? その方の家族が、その家に戻る事は無くなると思いますので、家族の残留者が居ると、警察も何かとお聞きする事も出てくる恐れが有ります』
 佐山は対処方法を告げる。

 佐山の言葉に悦子は頷くと
「薫、車を用意して! 直ぐによ…。小室は、たぶん地下2階の私のブースにいるわ。早く!」
 薫に鋭い声で指示を飛ばす。
 薫は直ぐに頷くと、全裸のまま風紀委員長室を飛び出し、エレベーターに向かう。
 悦子は佐山に水無月家の家の場所を教え、10分後に落ち合う手筈をつけた。

 一方地下2階の悦子の調教ブースのベッドでは、仰向けに成った小室の腰の上で、白井が腰を振っている。
「おい、良子もう勘弁しろよ…。私もかなり疲れてるんだ…。昼間に3発出して、今2ラウンド目だぜ。流石にきつい物がある」
 小室が白井に下から弱音を吐くと
「何よ直弥さん。私のおかげで、オーナー見つけられたんでしょ。だったら、もっと誠意を見せてよ。私こんなんじゃ、全然足りないわよ」
 白井は婉然と微笑みながら、小室の両手を掴み、自分の乳房に持って行く。
 小室は苦虫を噛み潰した様な表情で、両手に当たる白井の乳房を揉み始めた。

 そこに全裸の薫が飛び込んで来て
「小室! そんなの相手にしてる暇無いわ! 一大事よ車を用意しなさい」
 小室と白井のSEXを目にして、焦った声で命令する。
 小室はその命令を聞き、ニヤリと微笑み
「と言う事だ、仕事が入ってしまったんじゃ、仕方が無いだろ」
 舌打ちする白井に告げて、白井の股下から脱出した。

 薫は小室に用件を告げると、踵を返しスタスタと通路を戻り始める。
 小室はベッドから降りると、脱ぎ散らかした洋服を拾い集め、白井を部屋に置き去りにして、薫の後を追いながら、洋服を身に纏った。
 途中で薫に追いついた小室は、背後からその後ろ姿を見て、アナルに入ったバイブに目を向ける。
(こいつも、あのお嬢ちゃんの良い玩具だな…。いつか、ヒイヒイ言わせてやりたいモンだ…)
 小室は薫を組み敷き、犯す事を考えながら、薫の背後に付き従った。

 エレベーターに乗り込んだ小室は、薫を背後から視姦しながら、有る事に気づく。
(ん? こいつ…私に見られてる事を理解してる…。いや、興奮してるぞ…)
 薫の頬が赤く染まり、太股がモジモジと摺り合わされている事に気づき、薫が小室の視線で感じている事を理解した。
 小室はスッと薫の背後に近づくと、アナルのバイブに手を掛け、一気に引き抜く。
「あひぃ〜〜〜っ! あわっ、あわわっ…」
 薫は突然の感触に、アナルで絶頂を迎え、腰が砕け崩れ落ちてしまう。

 薫はエレベーターの床に座り込みながら、小室に顔を向けキッと睨み
「何をするのよ!」
 頬を赤く染め、涙目で抗議する。
 小室はバイブを見詰めながら、ニヤニヤと笑い
「こんな物を入れてたら、不自由で仕方がないだろ? そう思ったから、取ってやったんだよ」
 薫に告げた。

 薫は顔を真っ赤にして
「そんなの大きなお世話よ! お前には関係ない…」
 小室に文句を言っている最中、小室はアナルから抜いたバイブを薫の口に押し込み
「良いか、良く覚えておけ。私は、悦子さんの命令を聞く義務はあるが、お前の指示に従う義務は無いんだ。今は調教じゃない、ただの業務だって事を忘れちゃ困る。私は、お前を罰する事も出来るんだ」
 薫に向かってうそぶく。
 薫は小室の言葉に反論出来ず、悔しそうに項垂れた。

 小室が身体を起こすと、エレベーターが2階に到着する。
 チンと音が鳴り、エレベーターの扉が開くと
「谷本さん、さぁ仕事ですよ」
 小室は何食わぬ顔で、座り込んだ薫に微笑んでスッと手を差しだした。
 薫は小馬鹿にされた気持ちになり、その手を払いのけると、小室は払い退けた手を思わぬ早さで握り、強い力で薫を引き上げ、胸元に引き寄せ
「年長者の言う事は、聞くモンですよ…」
 一瞬強い力で抱きしめながら、サディストの目線で薫の瞳を射抜き、スッと腕を緩める。
 薫はその小室の視線に、自分が翻弄されてる事を知り、下唇を噛んで歯噛みした。
 だが、それと同時に、一瞬の抱擁と強い雄の気配を感じ、身体の奥が反応する。
 処女の薫はそれが、何を意味しているか、自分では分からなかった。

■つづき

■目次4

■メニュー

■作者別


おすすめの100冊