夢魔
MIN:作

■ 第31章 農場43

 車は人気のない通りにさしかかり、角を曲がると公園が見える交差点にたどり着いた。
 その交差点には、浮浪者が2人立ち、小室の運転する車を見つけると、路上に立ちつくし通行を遮る。
 小室がクラクションを鳴らすと、2人の浮浪者は車に近づき
「悪いけど、他の道に回ってくれ…。今この道路は通行止め出だ」
 小室に向かって、告げた。
 小室がムッとした表情を浮かべると、公園の方から5〜6人の浮浪者が歩いて来て
「今は、駄目だよ。ここは、通れないんだ…。俺達のパーティーを邪魔するつもりか?」
 先頭に立った浮浪者が、小室を睨みながら車を囲む。

 すると、悦子が後部座席の窓ガラスを下ろし
「私が貸し出している物を、見に来たのよ。お腹いっぱいにして上げてる?」
 先頭に立った浮浪者に問い掛ける。
 その台詞を聞いた先頭の浮浪者が、驚いた顔を向けて
「あ、あんたが持ち主か? 約束の時間までは、まだかなり有るぞ…」
 悦子をジロジロと見ながら、不満をぶつけた。
「ええ、取りに来た訳ではないわ…、見せてもらいに来たの。どんな風に成ってるかね…」
 悦子はそう言うと、浮浪者をジッと見詰め、酷薄な微笑みを浮かべる。

 その微笑みを向けられた浮浪者は、顔を引きつらせ
「あ、ああ…そう言う事なら、文句は無い…。ちゃんと言われた通りに扱ってます…」
 悦子の迫力にたじろぎながら、進路を開けた。
 小室は浮浪者の間を縫う様に、ユックリと車を走らせる。
 車は公園の入り口の直ぐ脇に止まると、ライトを消してエンジンを止めた。
 車の中からは、人が多過ぎて何が行われているか分からない。
 ただ30人程の人間が、その集まった中心に、是が非でも辿り着こうと、必死に蠢いている。

 目を凝らし身体の位置を変えながら、何とか目当ての物を見ようとした悦子に、小室が小さく声を掛け
「悦子様…あの滑り台、絶好の位置に有りますよ」
 指で示しながら教えた。
 小室の言葉に滑り台を見ると
「あら、本当ね…。さあ、みんなで行きましょう」
 ニッコリと微笑んで、小室に頷いた。
 小室はスッと滑り台の方を向くと、浮浪者達を掻き分け、悦子の露払いをし、薫が一番後ろからついて行く。

 滑り台の滑り口から駆け上がった小室は、悦子に手をさしのべ引き上げると、下方を指さし
「想像を超える程、凄い事に成ってますよ…」
 ニヤリと笑いながら、悦子に告げる。
 悦子がその言葉を聞き、浮浪者の中心に目を向けると、そこは小室の言う通り、凄惨な状態になっていた。
 ローザは仰向けてで横たわる、浮浪者に騎乗位で跨り、前に居る浮浪者のチ○ポをフェラチオし、左右にいる男のチ○ポを両手でしごいている。
 これは輪姦されている場所で良く見る光景だが、ローザの場合は、お腹が大きく膨らみ、必死な顔でそれをこなしていた。

 そして、フェラチオをされている浮浪者がフィニッシュを迎えると、ローザの喉奥に精を放つ。
 ローザはそれを、喉を鳴らして飲み込むが、直ぐにえづき始めると
「おっと! 危ねぇ、危ねぇ。戻される所だったぜ」
 両脇に居た浮浪者に口を押さえられ、胃袋から迫り上がった精液を飲み込む迄、口を押さえられる。
「ぐふぅ〜〜〜っ…んふぅ〜っ、んふぅ〜っ…」
 ローザが口の中の精液を、飲み込んだのを見越すと
「おーい、そろそろまた胃袋が、限界だぜ!」
 周りの浮浪者に、口を押さえた浮浪者が告げる。

 すると、周りにいた浮浪者は、ローザの身体に手を伸ばし、1人がアナルに指を入れ栓をすると、ローザの頭を上にし髪の毛を引っ張って、喉を反らせ、身体を上下に振り始める。
 口を押さえた浮浪者は、トン、トンと軽くローザの胃袋を、腹の上から叩いて刺激した。
 ローザは苦痛に顔を染めながら、天を向いて
「ぐぅ、ぐぉっ、ぐっ、ぐっ…」
 喉の奥に詰まった様な、苦鳴を漏らす。
 口を押さえた男が、ニヤニヤ笑いながら、頃合いを見ると口から手を放す。
 自由に成ったローザの天を向いた口から
「ぐげ〜〜〜〜っ…」
 湿ったゲップが出る。
 ローザの口からゲップが出終えると、今度は仰向けに成った、浮浪者のチ○ポにフェラチオを始め、四つん這いでアナルを差しだし、両肩を別の浮浪者に支えられ、両手を使って浮浪者に奉仕を始めた。

 暫くその姿勢で奉仕をしていると、今度はアナルを犯していた浮浪者が
「おろっ、また逆流してきたぞ。爺さん頼むわ」
 背後に向かって声を掛けると、浮浪者の間からガリガリに痩せた老人が出て来て
「ふぉ、ふぉ、ふぉ…。もういっぱいに成ったのかい」
 ニコニコと微笑みながら、ローザの横に立つと、浮浪者達は今度はローザの頭を下にして、抱え上げる。
 老人が細い腕を剥き出しにすると、ローザの天を向いたアナルに、ズブズブと突っ込み、直腸に溜まった精液を手のひらで、S字結腸の中に押し込み始める。
 その老人の手の動きで、ローザの足はバタバタと空で藻掻き、哀れなダンスを披露した。

 老人はあらかたの精液を押し込むと
「良いぞ、やってくれ」
 周りの浮浪者に合図を送る。
 すると、周りの浮浪者は、ローザの口を2人がかりで押さえ、身体を持ち上げ、振り下ろす。
 今度はさっきの逆で、結腸から直腸に溜まった空気を追い出し始める。
 逆さまにされたローザの胃袋から逆流した精液が、口を押さえられている為、鼻の穴から溢れ、涙腺からも流れ出た。
 老人がスッと空いた方の手を挙げると、周りの浮浪者はローザの動きを止める。
 老人がローザのアナルから、素早く手首迄抜くと、その動きに合わせて
「ブバババブボッ」
 ローザのアナルから、溜まったガスが吐き出された。

 老人は暫く様子を見ながら、アナルに差し込んだ手を一気に引き抜くと
「バフッ」
 一際大きな音を立て、直腸に溜まったガスが出る。
 老人が手を抜き、浮浪者達はローザを起こして、地べたに置く。
 老人がローザのアナルに差し込んだ手を、ローザの前に差し出すと、ローザは貪る様に老人の腕を舐め上げる。
 それが終わると、再び騎乗位奉仕が始まった。

 こうして、ローザは文字通り身体の中に、精液を詰め込まれて行く。
 その苦痛と恥辱は、常軌を逸するだろう。
 だが、ローザは狂え無い。
 悦子により掛けられた暗示が、ローザの自我を無責任に煽り立て、狂う事を許さ無い。
 そして、ローザは苦痛や恥辱を快楽に変えても、快楽に酔いきれない。
 それもまた、暗示により強化された、ローザの自我がそれを決して許さなかったのだ。
 ローザは苦痛と恥辱と汚辱に晒され、狂う事も快楽に浸る事も許されず、浮浪者の中でのたうち回る。
 そのローザの凄惨な状態を見て、薫が嬉しそうに笑い、小室が喉で笑い腹を抱え、悦子が悪魔の様な微笑みを浮かべた。

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