夢魔
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■ 第32章 崩壊8

 3人の女性徒は、直ぐに管理棟で待機させられる。
 管理棟で黒鍵達をチェックしていた風紀委員に監視を頼むと、2人の風紀委員は踵を返して正門を出て行き、再び3人の女性徒を連行して来た。
 驚く正門の風紀委員に、再度女性徒を預け、最後の4人組を回収し、10人の手に革手錠を施して、首輪に鎖のリードを付ける。
 全裸に剥いて制服を審判室のロッカーに入れると、愛液でビショビショに濡れたパンティーをそれぞれの口に咥えさせた。
 膝にベルトを嵌め、鉄棒を固定して膝が閉じないようにする。
 左手にリードを束ねて持ち、右手に騎乗鞭を握ると、女性徒達のお尻を、鞭で叩きながら追い立てた。

 女性徒は痛い程起立した乳首と、内股を踝まで濡らす愛液で、スケスケに成った木綿の白パンティーを晒し、5人並んで、廊下をフラフラと進む。
「ほら、パンティーを咥えてても喋れるでしょ、自分達が何をしたのか、説明してよ。ちゃんと説明しないと、後で酷いよ」
 小柄な風紀委員が、女性徒達に告げると、女性徒達は真っ赤な顔で、涙を湛え
「私達は、こんな状態で、学校に登校してきました」
「途中で、何度も快感が止まらなく成り、路上にへたり込みました」
「私は路上で発情してしまい、誰にも命令されていないのに、禁止された[路上オナニー]をしました」
「私も、[路上オナニー]をして、イッてしまいました」
 口々に自分の罪を告白する。

 惨めで悔しい事だが、自らの罪を大勢の前で認めないと、この後拷問のような取り調べを受け、有らぬ罪まで着せられる恐れが有るのだ。
 女性徒達は身を守る為にも、事実だけを口にして、罪を絞り込む。
 だが、罪を確定させる方も、ここで本人からより重い罪を自白させねば成らない。
「ほらほら、それがどう言う事だか、分かってたんだろ? ちゃんと、罪名を言えよ」
 大柄な風紀委員が、女性徒のリードを引いて命じると、女性徒は言葉を濁らせた。
 女性徒のお尻に、鞭を打ち付け
「ほら! 口ごもるって事は、判ってんだろ!」
 怒鳴り散らすと
「ひ〜〜〜っ! [保守義務違反]です〜!」
 お尻を打たれた女性徒は、喉を逸らしてその罪名を言った。
 1人がその名前を認めると、後はガラガラと崩れるように、全員がその罪名を口にする。

 [保守義務違反]は、その守るべき秘密の度合いにも依るが、基本的にランクはBクラスで、2階級降格である。
 黒鍵の場合、その罪を犯しただけで、首輪剥奪となる重い物だった。
 ただ、Aクラスの[無断欠席]のような公開処罰は行われない。
 生徒会の定めた、罰則を満たせば普通の首輪無しに成り、クラス委員の裁量で白鍵に戻る事も出来るが、彼女達にはその上[遅刻]と言う、Cクラスの罪も有る為、その罰則はかなり厳しい物になるだろう。

 催淫剤で火照る身体を嬲られながら、女性徒達は教室棟を1階から3階まで練り歩き、2階の渡り廊下から風紀委員会室に入る。
 風紀委員会室に入ると、薫が正面に立ち待っていた。
「その子達の告白した罪名は?」
 薫が真っ先に、風紀委員の2人に問い掛ける。
「はい、[保守義務違反]を全員が認め、[遅刻]の事実が有ります」
 報告を聞いた薫の唇が、キュッと上がり笑みの形を作ると
「それだけ有れば、取り調べは必要ないわ。委員長がお呼びです、委員長室に入りなさい」
 2人の風紀委員に静かに告げた。

 2人は風紀委員長室の扉をノックすると、中に入り悦子に挨拶をする。
 悦子は満面の笑みで、2人を迎え10人の[監督官]を命じ、ポイントを与えた。
 2人はそのポイントもさることながら、[監督官]に成れた事を喜んだ。
 [監督官]は文字通り、その罪人を監督する者で有り、罪を償いきる迄の管理者である。
 その間、罪人は[監督官]に絶対服従であり、何をされても文句は一切言えない。
 更に[量刑]を満たしているかの判断も、[監督官]に任されている為、正に生殺与奪の権利者であった。

 2人の風紀委員は、委員長室を出ると、薫にその事を告げる。
「あら、良かったじゃない。こんな可愛い玩具が、10体も貰えたなんて。貴方達1年生には、過分のご褒美ね」
 薫はそう言うと、ポケットから鍵を取り出し
「これは、私からのご褒美よ、地下2階の私ブースの鍵。貴方達のブースじゃ狭いでしょ、貸して上げるわ…」
 2人に手渡した。
 2人は満面に笑顔を浮かべ、薫に感謝すると10人を連れて、地下2階へ向かう。

 地下2階に降りた2人は、10人の先輩美少女を全裸に剥き
「は〜い、僕達が先輩方の[監督官]だよ。判ってるよね、[監督官]の意味?」
 小柄な風紀委員が一列に並べ問い掛ける。
 3年生達は、コクコクと頷き年下の支配者に、答えを返す。
「おう、じゃぁ。挨拶の一つでもして貰おうか…」
 大柄な風紀委員が、女性徒達に告げると、女性徒達は足を大きく拡げ、自分の身体を全て晒し
「何でもいたします、どんな事にも服従します。私の罪を量って下さい!」
「どんな事でも、絶対に逆らいません、ですから私の事を宜しくお願いします!」
「私の身体をどんな風に扱って頂いても構いません。ですから、いっぱい使って下さい」
 女性徒達は秘部を晒し、腰をくねらせ、口々に自分を使ってくれと、風紀委員に懇願する。

 それは、罪人が裁量者に他の者と差別して貰える、唯一の手段。
 何も持たない者が、救いを受ける為の、たった一つの武器。
 己の肉体を投げ出し、服従を誓って媚びへつらう事。
 女性徒達は己の罪が消える迄、自分の身体を行使し、忠誠を示して媚びを売り、何をされても黙って諂う。
 それが、彼女達の自由を手に入れる、最速の手段なのである。
 彼女達はこれから、罪を償い終わるまで、[監督官]の玩具として、ずっと嬲られ続けるのだ。
 2人の1年生風紀委員は、お互い顔を見合わせ、この絶景を楽しみながら見ていた。
 彼女達は悦子の気が済むまで、この罪が消える事がない事を知らない。

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