夢魔
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■ 第32章 崩壊87

 暴虐の日曜日が開け、地獄の1週間が始まる。
 佐山は処女の女性徒達を嬲り抜いた後、食事を済ませ100人の美少女を集めた。
 呼び集められた美少女達には、佐山の恐ろしさが刻み込まれている。
 佐山達の非道な行動全てを、映像として見ていたからだ。
 各クラスから選び抜かれた美少女達は、佐山の命令で自ら媚薬を塗り、それぞれオナニーを始めさせられる。
 媚薬により感度が上がった美少女達に、佐山は更に催眠を掛け、暗示を与えて奴隷化して行った。
 美少女達は佐山の命じるまま、性感の感度を上げ絶頂に達しては、真っ白に成った頭に服従を叩き込まれる。
 元々マゾ性が強い者を集めた学校である、佐山の暗示は面白いように浸透し、支配を強めた。
 佐山は美少女達に[絶頂を迎える度に、服従が強まる]と暗示を掛け、一晩中オナニーをさせた。
 月曜日の朝を迎えた時には、100人の美少女達は、佐山の玩具になっていた。

 虚ろな瞳でオナニーを繰り返し、絶頂を極めては潮を吹き、佐山に服従する。
 美少女達は、佐山の姿を確認すると、虚ろな瞳のまま我先に痴態を晒し、佐山の命令を懇願した。
 佐山はそんな美少女達に向かって
「お前達は、俺の道具だ。この学校にいる男達、全ての玩具だ。オ○ンコもアナルも身体の全てを使って奉仕しろ。糞を食えと言われれば、その場で躊躇わず食え。お前達に選択権など存在しない、全ての男の命令に従え!」
 命令する。
 美少女達はその命令を、平伏して受けると、命令に従い全ての男達に奉仕を始めた。
(この学校の生徒は、チョロいな…。根がマゾヒストなだけ有って、催眠術が良く掛かる。この調子で行けば、消えたメイドや奴隷達の補填材料は、いくらでも作れそうだ…。いっその事、ここでオークションして、全部売り払っても良いかもな…)
 邪悪な考えに頬を歪めて、ほくそ笑む佐山は、次のグループの洗脳に掛かる。

 残りの女性徒に、催眠暗示を掛け終えた佐山は、一旦竹内の自宅に戻った。
 メイドと奴隷達の捜索状況を確かめる為だったが、事態は思わぬ方向に進んでいた。
 佐山が竹内邸の、応接間に顔を出すと、そこには竹内グループの株式をサポートしていた、証券会社の課長が青い顔をして、座っていた。
「いや、どう言う事か、会長の株の占有率が下がって居るんですよ…。今では、22〜3%しか無いんです。この株価高騰の時期に、占有率が下がりますと、経営に迄響きますよ…」
 証券会社の課長が、伸一郎に説明するが、伸一郎は黙ったまま何も言わなかった。
 伸一郎は自分の所有する株券が、伸也の手により売却されていた事が、腹に据えかね何も考えられなかったからだ。
(あの、馬鹿息子め! 今度という今度は、絶対に許さん!)
 伸一郎の顔は、茹で蛸のように赤く染まり、湯気まで出そうだった。

 応接室で繰り広げられるこの光景に、佐山はピクリと反応する。
 佐山は以前にも、この光景を見た事が有る気がした。
(そうだ、あれは2年前の事だ。この課長が今と同じように、竹内に詰め寄っていた…)
 佐山はその事を思い出すと、その[2年]というフレーズが頭に引っかかった。
(ちょ、ちょっと待て…2年前って言えば、確かあのガキ共と話が付いたのも、その頃だ…。それに、外資系の会社が、市内に出来だしたのも2年前だ…竹内の爺さんが、興奮していたのを覚えてる…)
 佐山はその事に気付くと、何故か背筋が寒くなった。
(こりゃ、やばい匂いがプンプンするぞ…。このままじゃ、やばい…)
 佐山の独特の勘が騒ぎ始めると、証券会社の課長の携帯電話が鳴る。

 課長は携帯電話を取ると、その内容を聞いて驚いた。
「会長。私が以前話しましたよね…。会長のグループの株価が操作されていると…。その株価操作をしていた者が解りました。この会社です…」
 課長はモバイルパソコンを操作しながら、竹内に株式保有者リストを見せる。
 その中で、トップで有る竹内伸一郎の下に、田口の名前が有った。
 だが、問題は3番目の会社の名前である。
 その名前は、ジェネシス・ユニバーサル・ネットワークと書かれていた。
 それは、2年前からこの市内に進出して来た、アメリカの巨大企業の名前だった。

 伸一郎の顔が引きつり、青く染まる。
「会長、不味いです…。今、市場に出回っている分を回収しないと、このジェネシス社に、会長の会社を奪われてしまいます。この会社の資本は半端じゃ有りません、直ぐに会長の持ち株数を越えてしまいます」
 証券会社の課長がそう告げる間にも、ジェネシス社の持ち株数が増えて行く。
「か、買え。買いまくれ! 絶対にこいつ等に上を行かせるな!」
 伸一郎が怒鳴りまくると、証券会社の課長は直ぐにモバイルパソコンで[買い]の指示を出す。
 だが、高騰した株価の為、直ぐに運転資金が底を付いた。
 ジェネシス社の参入で俄に竹内グループの株価は、跳ね上がったのだ。

◆◆◆◆◆

 竹内の家に証券会社の課長が訪れる少し前、銀行が開く時間に、隣の市の信用組合に2台の大型バスが止まった。
 そのバスには妙齢の美女がビッシリと座り、信用組合の窓口が開くのを待って居る。
 信用組合の入り口が開くと、62人の女性が雪崩れ込んだ。
 窓口に並ぶと、全員が[通帳の再発行と印鑑登録]の手続きを申し出る。
 信用組合の窓口は、経験した事のない事態に、パニック状態になった。

 支店長が慌てて、窓口に飛び出してくると、女性達の間から、溝口と弁護士が出てくる。
「どうしました? 通帳を無くした方が、再発行を求める。口座番号も合って、身分証明もされている。何か不都合でも有るんですか?」
 市の名士と弁護士が支店長に問い掛けると、支店長は黙るしかなかった。
 新しく通帳を作った彼女達は、その通帳内の預金を全て、純の口座に送金する。
 その金額は、15億円程だった。
 思わぬ送金手数料が入り、支店長はニコニコと微笑んで、彼女達を見送った。

 彼女達が大型バスに乗り込み、移動を開始するとそのバスの後ろを、一台の車が追い掛ける。
 車の運転席には、サングラスを掛けた榊原が乗っていた。
「まさか、こんなに簡単に見付かるとはな…。ツイてるのか、ツイて無いのか良く判らんな…」
 榊原は、先日の強引な身柄引き渡しが問題になる前に、全ての証拠を隠滅しに来ていた。
 失態の後始末に来てまさかその帰りに、メイドやマンション奴隷の団体と遭うとは思っても居なかった。
 榊原は、この女達が何処に行くのか突き止める為に、尾行を開始する。
 だが、榊原はその日、自分の命運が尽きていた事を知らなかった。
 榊原は功を焦るばかりに、自分の後ろに居る、1台のキャディラックを見落としていたのだ。
 その車は一般のナンバーとは、違うナンバープレートを付けている。
 外交官ナンバー。
 このナンバーを付けた車は、例え警察でも手出し出来ない。

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