夢魔
MIN:作

■ 第32章 崩壊93

 伸一郎と田口は顔を付き合わせて、応接室で酒を煽る。
「何故だ…、何故こんな事に成った…」
 伸一郎と田口は信用組合から、600億円を月締め払いの年利0.025%で借りた。
 この金利で金を借りた場合、1日に5千万円の利息が付く。
 田口は自分の持つ土地を、その弁済担保に当てた。
 関東近辺に持つ田口の土地財産は、400億円程有りそれが2人の生命線に成っていた。
 2人の顔は焦燥で、10歳程も老け込み、溜め息を付き合っていた。

◆◆◆◆◆

 純はジッとモニターを見ながら、情報を集める。
「へへへっ、田口の爺さん土地を担保に入れる契約をしたな…。よしよし、準備は整ったぜ。持ってるだけでも、青色吐息なのに、株価が下がったらどんな事になると思う…?」
 純はモニターに向かって、ニヤリと微笑み、ブツブツと呟く。
「あ、あの〜…、純様…、それ怖い…。モニターは喋りませんよ…」
 絵美が怖ず怖ずと純に告げると、純は顔を赤くして振り返り
「うるさいな〜もう…。癖なんだよ、癖! 人が気分出してる時に、横からちゃかさないでよ」
 絵美に向かって、照れ隠しに怒る。
「だって〜、変だったんでスモン…。何かドラマの悪役そのままでしたよ〜」
 絵美は全裸にエプロンドレスで、拗ねたように身体を擦り付けながら、純に告げた。
「へん。そう言って、只構って貰いたいだけなんだろ」
 純が意地悪そうな表情で、絵美に言うと
「違います〜…、そりゃ、少しは遊んで欲しかったけど…。純様お仕事だし…」
 絵美はクネクネと身体を揺らして、上目遣いに純を見た。

 純はフッと微笑むと
「こら〜、言ってる事とやってる事が全然有ってないぞ…。たく、悪い子にはお仕置きだ。尻を向けろ」
 絵美に向かって命令する。
「は〜い、悪い子にお仕置きくださ〜い」
 絵美は満面の笑みを浮かべ、純に向かって白桃のようなお尻を突き出す。
 純はその白桃のようなお尻を撫でると、おもむろに平手を打ち付ける。
「きゃふ〜ん、絵美は悪い子です〜」
 パチンと言う打擲音と供に、絵美が甘い謝罪の声を上げる。
 パチン、パチンと打擲音が響き、絵美の謝罪が続くが、いつしか絵美の謝罪が先行する。
「おい、好い加減にしろよ、お前のおねだりに、俺が答えてるだけじゃないか」
 純がパシーンと強く叩いて、絵美に怒ると
「だって〜…純様のお仕置き、気持ち良いんですもん…」
 赤く腫れたお尻をフルフルと振って、絵美が言い訳する。

 純は大きな溜め息を1つ吐くと、
「今日はもう少しで、終わらせるから、ベッドの用意をしてろ。悪い子を本格的に虐めてやる」
 純は絵美に告げた。
 絵美は目を輝かせて立ち上がり
「やった〜! 直ぐに準備に掛かります〜…。今日は誰を呼びますか?」
 絵美が問い掛けると
「3人とも呼んどけ、どうせあいつ等も、暇でする事ねえ筈だ」
 純はぞんざいに、絵美に告げる。
「え〜そんな事無いですよ。あの子達も、今一生懸命3人で、奉仕の練習してますもの。私も負けない様にしなくちゃ。3人に伝えて来ま〜す。大喜びしますわ…」
 絵美はそう言うとペコリと頭を下げ、リビングを出て行く。
 絵美が廊下に出ると[みんな〜純様が、お仕置きしてくれるって〜]絵美の大きな声が響いた。
 次の瞬間、ドドドドッと音を立てて、3人の少女がリビングに四つん這いで雪崩込んで来る。
 その3人は、純のクラスの特攻少女だった。

 3人の少女は床に正座すると、純の前でお尻を突き出して平伏する。
 3人の少女のアナルには、別々の尻尾が付いていた。
 積極的な性格の美由紀は、犬の尻尾。
 流され易い性格の康子は、豚の尻尾。
 引っ込み思案な性格の琴音は、牛の尻尾。
 純はこの3人を自宅に匿い、学校には行かせなかったのだ。
 匿われた3人は、絵美に許可を貰い、純の奴隷に成るべく、自己研鑽を行っている。
 今はそれぞれ家畜に成りきり、訓練に励んでいたのだ。
 3人の最大の望みは、純に処女を捧げる事で、一日でも早く達成したいと願っている。

 純は3人に一瞥をくれ、モニターに視線を戻すと
「聞いただろ? お前達も、絵美の手伝いをしてこい」
 3人に静かに命じる。
 3人は、[ワンワン][ブーブー][モ〜]と鳴いて、お尻を振って感謝を示し、また四つん這いで出て行った。
 純は溜め息を吐いて、頭を抱えると
「は〜…、何か、変な方向に進み出しちゃったなぁ〜…」
 ボソリと呟く。
 その喋り方は、純と狂が混在となった物に変わっていた。
 純の単一化は、日を追う毎に進み、安定し始める。
 純は調べ物を終え、パソコンの電源を切り、腰を上げた。
 純のお仕置きの夜は更けて行き、少女達は歓喜の声を上げ、主人に傅く。

◆◆◆◆◆

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