三つの願い 〜男の夢〜
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■ 第二章 教室で……4

「おい、待てよ」
 僕はすすむを追って保健センターの玄関に差し掛かった。
 すすむは、下駄箱に突っ込んでいたTシャツを取り出して、かぶり、靴を履いて出ようとした。
「おい、すすむ、ズボン穿かないのか?」
 僕らはここまでトランクス一枚だった。
「どうせあとで脱ぐんだ、穿くの面倒じゃん」
 すすむはもうそんなにこの世界に順応したのか?? 僕はまだちょっと恥ずかしいけど…
 でも、ここまでもこの格好だったんだ。このままでもいいか、と思い、僕も思い切ってズボンを穿かずに出ることにした。

 そういうわけで僕らは、Tシャツにトランクス姿で保健センターを出て、教室目指して早足で歩いていった。
 目に入る景色は…これまでと同じ様で、抱き合い、触りあう男子女子だらけだった。中には、Tシャツをすっかり脱いで男子二人に左右それぞれの胸を触られる女子や、お互いパンティー、トランクスをおろして股間を触りあう男子と女子、とかも見えた。
 あれ、そこの芝生で、何も着ていない男子と女子。女子があおむけで横になってその上に男子。男子は腰を動かして…もしかして本当にやっているのか??
 でもすすむが急ぎ足で歩くのでよく見る余裕はなかった。
 
 やがて、すすむは教室のある建物への道から曲がり、学食に向かっていった。
 すすむは昨日の夜八時から何も食べてなかったのだったな。
「まさる、昼飯はもういいんだよな」
「うん、さっき食べたばっかり」
「俺は腹ペコで。パン買わせてくれ」
「いいけど、パンでいいのか?」
 普段のすすむだったら、ちゃんと定食か何か食べたろう。やはりすぐ教室に行こうとしてるんだな。

 すすむが戻るまでの数分、ぼくはどこを見るともなくぼーっと立っていた。
 にぎやかさはいつもどおりだ。でもその声の中身は「あぁん…あぁん」「あっ…うぅん」「あぁっ…うぅっ」
といったようなものがたくさん混じっていた。

「おまたせ」
 すすむは学食内の売店でパン二個を左手に、右手には…同じ学科のひろこの股間をパンティーの上から…握って二人で出てきた。ひろこは、白いTシャツに水色のパンティーを着ていた。
 そしてひろこの左手は…すすむのトランクスの前の膨らみを上下にさすったり、握ったりしていた。
 ひろこ…あいかやしほの友達なので、僕たちもまあまあ話す。友達といってもいい女子だ。
 長く美しい黒髪がすごく印象的な子だ。
「すすむ…いつの間に?」
「売店を出たところでちょうど会ったんだ。会ってすぐキスしたぞ…」
「おはよう! まさる君」
 ひろこは、左手ですすむの棒を握ったまま、急に顔を近づけて、すぐ僕の唇に唇を付け、そして舌を入れてきた。
 そしてひろこの舌は僕の口の中を激しくかき回した。
 ああ、これが ディープ キス というものなのか。僕の棒は再び精一杯大きくなり、心臓は高鳴った。
 僕も何とか応えないと。僕は何とか舌を動かしてひろこの舌に何回か絡むことが何とか出来た。
 数十秒後、ひろこの唇は僕の唇から離れていった。あぁ、すごかったぁ…
「お、おはよう…ひろこさん…」
 すすむはさっきより激しくひろこのパンティーの上から股間をまさぐっていた。ひろこの股間が湿っているのはパンティーの上からもはっきり見えた。
 そしてひろこの幸せそうな、気持ちよさそうな顔…
 僕も負けてはいられない。
「ひ、ひろこさん、む、胸…触っていいですか?」
「何言ってるのよ。いつも触ってるじゃない」
 ひろこは笑って答えた。
「すすむはもう触ったのか…今日」
 僕は、なるべく不自然にならないように聞いた。
「もちろん」
 そう聞いて、僕も勇気を出してひろこの胸をTシャツの上から触った。
 柔らかかった。僕は両手をだんだん胸の中央に近づけていった。固いものを感じた。乳首が立っている、ってこういう感じなんだ、と思った。
 ひろこは右手を僕のトランクスに近づけてきた。そして…ひろこの右手は社会の窓をくぐり、僕の棒を握った!
「ああっ」
 僕は思わず声を出してしまった。
 ひろこの右手はさらに僕の棒を揉んで、そして上下に運動し、皮を剥いで(恥ずかしながら、僕は仮性包茎なんだ)先端にも触った。
 僕の棒の先端からは、液が漏れているのがひろこにも分かったろう。いままでいろいろ見て、何度も立った棒。白濁の液がたまりにたまっているはずだ。
「ああっ、ひろこさん、うぅ、気持ちいいよ…でもあんまり激しくしないで。出そうだから」
 僕はそう言った。このまま出たらどうなるんだろう? トランクスは汚れ、下半身丸出しで午後を過ごすのか?? 売店にトランクスって売ってたっけ? だからといって棒をトランクスから外に出してこのままアスファルト上に出すことは、果たしていいのか?? いや、外に出しても勢いでTシャツまで汚れるのでは? かばんからティッシュ間に合うか…なんてつまらないことを考えたりもした。
 ひろこは普通に言った。
「じゃああたしの中に出す? あぁ、でもごめん。さっきやったばっかりだからちょっと中汚いかも」
 これを聞いたすすむは、気持ちよさそうだった顔をちょっとゆがめた。
「ゲッ、じゃあこの濡れているのは誰かの精子だったのか。指入れなくてよかった」
「だからさっき、パンティーの上から触って、って言ったでしょ…トイレで洗ってくるよ。行こう」
 ひろこはそういって歩き出した。ここのトイレ、ウォシュレットが結構ついている。
 そして僕たち三人はそのまま、−ひろこは両手で僕とすすむの棒を持って、すすむは股間からは手を離したが手をひろこの尻に持っていき、僕はひろこの胸を手で軽く触れた状態で−、教室のある校舎へ向かっていった。

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