三つの願い 〜男の夢〜
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■ 第三章 女子寮で……3

「あっ、すすむさんじゃないですか。おかえりなさい!」
 後ろから声がした。
「ただいま!」
 すすむが明るく答えた。
 振り返ると、元気よさそうな女子二人、男子一人が立っていた。やはり全裸だ。男子の両腕をそれぞれの女子が組んでいる。
 僕はこの三人も知らないが、向こうはすすむを知っているようだった。
 すすむもちょっと驚いた顔をしているところをみると、やはり知らないようだ。
 声をかけてきた女子は、茶髪のポニーテール。やせている。かわいいと言っていい子だ。
 あとの二人は…
 女子は…第一印象“ドラム缶”っていう感じ。茶髪のショート。顔は笑顔だからまだ見られるが“かわいい”とは対極にある子だった。
 男子は…こいつもかなりのウェストだ。髪は短く刈り上げ、おにぎりのような、そして“キモメン”を絵に描いたような顔の奴だった。
 股についた液からみると、つい今さっきポニーテールの子と“キモメン”がセックスしていたようだった。

 余談だが、さすがに髪は茶髪の子でも陰毛は黒かった。

 ポニーテールの子はすすむにディープキスした。
「そちらはお友達ですか?」
 その子は僕のほうを示してすすむに聞いた。
「うん、同じ学科のまさる」
 すすむは、さもその子が以前からの知り合いかのように答えていた。
 うろたえずによく答えられるなあ。さすがすすむだ、と思った。
「はじめまして。さちこといいます。二年生です。サンエスイーに住んでいます」
 サンエスイー…3SE、という寮内の部屋か、区画のことなんだと思うけど、どこなんだかまだ分からない。
「はじめまして。まさるです。こいつと同じ学科の三年生です」
「よろしくお願いしまーす」
 さちこは僕とディープキスした。
「すすむさん、まさるさん、けいこって会ったことありました?」
 さちこは“ドラム缶”の子を示して言った。
「いやぁ、まだ無いかな」
 すすむが答えた。
「同じ部屋のけいこです。けいこも二年生」
「よろしくお願いします」
 けいこは、声も太めで答えた。そして僕、すすむ、とディープキスした。
 “ドラム缶”にキスされて、頭ではちょっとだけ“うっ”と思った。でもキスした感じ、棒に血液がどっと流れ込む感じ、は、他の子とのキスとまったく変わりなかった。

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