三つの願い 〜男の夢〜
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■ 第三章 女子寮で……19

「おかえりなさい」
 ゆみが立ち上がってそう言った。
 立ち上がった、っていうことは、入れていた男子の棒を抜いた、ということだ。
 けっこうその時までにその寸前になっていたのか、抜くと同時にその男子の棒からはどっと液があふれ、ゆみにもかかった。
「あ、いっちゃったね」
 おろおろするその男子を尻目に、ゆみはそう言って、近くのティッシュ箱からティッシュを何枚か取り、二本の手でその男子と自らの股間を拭いた。
 
 続いてまきも立ち上がった。まきが乗っていた男子は、まだ大丈夫だったようだ。その男子はコンドームをしていた。まきが「危険日」と言ったのかもしれない。
 まきは僕とすすむにキスをした。つづいて、拭き終ったゆみもそうした。
すすむは、2人をそれぞれたっぷり抱き締めて触りまくっていた。
 まきが乗っていた男子も立ち上がり、あいかとしほにキスした。
 あいかもしほも「ようこそ」のようなことを言って、軽く抱きしめた。

 ゆみは、乗っていた、さっき液を出していた男子の方に歩いて、その肩に手を置いて、言った。
「彼は、皆さん初めてでしたね。学科メイトのあつし君です。」
 その男子は、太いメガネをかけ、髪は短いでも長いでもなく中途半端でボサボサで、っていう感じの奴だ。

 彼は初めて、ということは、もう一人の男子は“架空の記憶上”では会ったことあるんだな。
「は、はじめまして、ゆみさんと同じ、機械工学科二年 あつしと申します。きょ、今日は、初めてじょ、女子寮に来させていただき…こ、こんなに、は、は、裸の女の人がいっぱいいるなんて…び、びっくりしてます…」
 あつしは、椅子から立ち上がって、直立不動になって、そう言った。

 ゆみさん、機械工学科だったのか。あれだけ男子が多い、というから、たぶんそのあたりだろうと思っていた。
 ゆみさん、どんなに大変だったんだろうなぁ…

「ほら、まさるくんも自己紹介」
 機械工学科…と考えていた僕を、すぐ後ろにいたあいかが、僕の棒を握って注意を促した。もう僕たちの他の三人は何か言ったようだった。
「えぇ、まさるといいます。あいかさんやしほさんの学科メイトで、三年生で、ここの実質寮生です」
 すると、固まっていたあつしが口を開いた。
「じ、じ、じっしつりょうせい、って何ですか? 実質的にこ、ここの寮に…す、住んでいる…んですか?」
 この言葉は、そんなには一般的ではないのかな。悪魔さんが作った架空の記憶も、なかなかすんなりと作れていないのかもしれない。僕はここで最もものを知らないわけではなかった。僕はちょっとほっとして、言った。
「まあな」
 すると、そいつの目は大きく見開かれた。
「えぇっ…だ、男子でも、来られるだけでなく、す、住めるんですか?? ど、ど、どうしたら…」

「まあ、まあ、硬い話はあと、まず乾杯しよう。座って座って」
 さっきまですすむといたしほは、冷蔵庫から新しい缶ビールを出して、僕とあつしにくれた。
 他の人も、いつの間にか手に缶ビールを持っていた。
 テーブルがあっては8人では狭かった。テーブルと椅子は片付けられ、僕たち8人は談話室のカーペットの上に缶ビールを持って思い思いに座った。
 女子は4人ともあぐらをかいた。当然ながら割れ目がはっきり見えた。

「みんな、用意はいい?…おつかれさま! 乾杯!」
「おつかれ!」「乾杯!」
 しほの掛け声で、全裸の8人は缶の端をぶつけあった。

 一口飲んだ後は、それぞれ隣の人同士(男女男女の順で円形に座っていた)のキスしあい、触り合い、舐め合いが始まった。
 僕には、あいかが乳首を舐めてくれて、ゆみが棒をもんでくれている。僕は片手でビールを持ちながら、あいかの背中から手をまわして胸を触っている。
「食堂の夕食、うぅ、あぁぁあん…足りてるのかな…あぁ…最近来てくれる男子増えてるし…ひぃぃ」
 すすむが反対隣から手をのばして、割れ目を触っていることもあって、あいかは喘いでいる。そして同時に普通の会話もしている。
「逆に、うぅん…遊びに出かける寮生も増えてるから…ふぅん…どうかなあ…会議にあげてみようか…ぁぁん」
 すすむと、名前のわからない男子に片手づつ責められ、ビールを持っていない手ですすむの棒をこすっているしほも喘ぎながら答えている。

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