三つの願い 〜男の夢〜
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■ 第四章 「第二の願い」25
駅では、幸いすぐに電車に乗ることができた。
この世界になってからはじめて電車に乗った。僕は改めて車内を見渡した。
服装は、街中とそう変わらない…若い人は、女性ならTシャツにパンティー、などの服装で乗っている。
ディープキスしながら、男は女の胸を、女は男の股間を、服の上から激しくもみ合うカップルがいる。
さらによく見ると、午前中のさちこのようにブラジャーにパンティー姿の女性や、ビキニ−かなり紐に近い−を着けた女性もいた。
次の駅で男女2組の(多分)高校生が乗ってきた。
制服は…パッと見て、別に不思議なところはない…ただ女子のスカートは、今までより短くなったかなあ。
でもよく見ると、女子のブラウスはボタンがいくつも外してあった。そして、その奥には、当然ブラジャーはないようだった。
この子たちも当然のように触り合う。たとえば、一人の男子は、左手で左側にいる女子の胸をブラウスの上から、右手で右側にいる女子のブラウスの中に手を突っ込んで、というような感じで4人で触れ合っていた。
だんだん、男子も女子も外しているボタンが多くなってきた。もう胸のふくらみはあらわになってくるところだった。
そのうちに一人の男子はスカートの下から手を入れようとしたが、入れられた女子は「だめだよぉ…ここじゃあ〜」的なことを言った。
そのあと、席が2つ空いた。男子2人が座り、その上から重なるように女子が座った。
そして、男子2人は、それぞれ上に座っている女子の胸をブラウスの上から揉み始めた。さっきスカートに手を入れようとした方の男子は、胸を片手で揉んでいた。もう片方の手は見えないように後ろからスカートの中に入れているようだった。
公共の場で、本来見えてはならないものが見えないように、一応節度を持っているみたいだった。
車内は前の世界と大きく違うのに、吊り下がった広告は、見たところ、何ら、以前の世界と変わるところはなかった。「痴漢は犯罪です」という広告も、当然のようにあった。
この世界に「痴漢は犯罪」なんて成り立つのだろうか?
そうだ…見ているばかりではだめだ。これから、あいかと、デート! なんだ。会話の予習もしないと…
ええと、何を話そう…小テストのこと…ドラマのこと…
僕は手元のメモ帳にあいかと話そうとする項目を書き込んでいった。
あと、夕食何を食べようか…やっぱりおごりの方がいいんだろうなあ…一応財布の中は…大丈夫…
そのうち、電車は川を渡り、そして地下に入った。もうしぶ○は近い。
すると、高校生の女子は、それぞれにかばんからパンティーとか、水着のボトムとかを取り出して、穿き始めた。穿くときにスカートが捲れあがらないように気をつけているようだったが、ノーパンだったことははっきりわかった。
そしてすぐに、彼女らはスカートを取った。
そして、ブラウスを脱き、彼女たちの胸も、乳首も少しの間あらわになった。そして一人は手早く水着のトップをつけた。もう一人は、そういうものは付けず、乳首にシールのようなものを貼っていた(あとでニプレスというのだと聞いた)
男子も、ごそごそとズボンとYシャツを脱いで、一人はトランクス一枚になった。もう一人は、手で前を隠しながら、競泳水着のようなものを着た。
目を他に向けると、さっきのTシャツにパンティー姿の女性も、いつのまにかTシャツを脱いでブラジャーにパンティーになっていた。
僕も、改めてTシャツを脱ぎ、トランクス一枚になった。
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