三つの願い 〜男の夢〜
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■ 第四章 「第二の願い」34
のどかは、仰向けになる前に、自分でブラジャーの後ろのホックをはずした。
「…慣れなきゃ」
そのようなことをぽつりと言いながら。
そして、のどかは、ぎゅっと目を閉じて、胸をあらわに、仰向けになった。思ったより大きく、きれいに半球形の胸だ。
僕は、そのふくらみに、ゆっくり触れ始めた。そして、すぐに、いつも他の女子にしているように、揉み、そして突起をつまんだ。
「あぁっ…あぁっ…」
のどかは目を閉じたまま、歯を食いしばってそう喘いだ。苦しそうにも聞こえる。
「大丈夫? 痛い?」
「…いえ、気持ち…いい…です」
右手の方もおろそかにせず、引き続きはるかさんの胸を揉み続けた。はるかさんは、僕の右側にほぼ密着し、股間を握ったり、ときどきキスしたりしてくれていた。
僕の左手は、だんだんのどかの下の方に向かい、白いパンティーに達した。
僕はパンティーの端に手をかけた。これもはずしていいかな。
「…あ、それは、まだ…」
「まさるくん、私のに入れてよ。のどかちゃんにはその上から触ってあげて」
横からはるかさんがそう言って、仰向けに倒れて脚を拡げ、改めて僕の方に近づいてきた。
「ええ、はい、ありがとうございます」
僕は右手をカーペットの上について、棒を入れる体勢になった。そしてすぐに、入れた。
「うっ…あぁっ…あん…」
はるかさんは気持ちよさそうに、喘いでくれた。
しかし、左手でのどかを触って、右手で自分の体を支えながら腰を…ではちょっと体勢的にきつい。
自然と動きはぎこちなくなり、多分顔も苦しそうになっただろう。
「あ、ごめん、この体勢つらかった? 言ってくれればいいのに…まさるくん、入れたまま対面座位に移れる?」
それは一応やったことある。さちこと。
「はい」
僕はそういうと、一度のどかからか手を話し、仰向けになっているさちこを両手で起こした。
これで主にはるかさんが動くようになり、のどかにも触れやすくなった。
最後に「まさるくん、仰向けになって」と言われて、騎乗位でフィニッシュすることになる。
そのころには、僕の左手はのどかのパンティーの中、ク○に触れることができていた。のどかは、表情も気持ちよさそうに変わっていた。
そして、僕は横になったまま、左にのどか、右にはるかさん、が横になって、ゆったりした気分になった。
のどかも、もうそんなに緊張していない様子で、改めて胸を隠すような様子でもなかった。
僕に対してはある程度警戒を解いてくれたのだろう。
はるかさんはゆっくり話し始めた。
「ね、のどかちゃん、男の人と、気持ちいいでしょ」
「はい…とっても気持ち良かったです…まさるさん、ありがとうございます。でも、いつものはるかさんもとっても気持ちいいですよ」
さっき「男の人との方が」って言ってて、もしかして、と思っていたけど、女子同士で、っていうのもやっぱりあるのか…
僕は思い切って聞いてみた。
「あの、はるかさん、のどかさんと触りあったり…するんですか?」
3人とも上を向いているのではるかさんの表情は読めないが「は?」という顔だったろう。
「そうよ…そっか、2SEの子だとその必要ないから見たことないかな…そもそもここは女子寮で、女子多いから、ね」
“2SEの子は必要ない”っていうのは…あいかやしほだと人気があっていつでも男子とやれるし、ゆみやまきは工学部で男子がいっぱいいて(以下同文)、じゅんこさんは孤高な感じで、ってことか。
確かに、ここは、ここに来た時からは、男子は僕とあつししかいなかった。
逆に、そうでないところだと、そういう…レズ行為、といっていいのだろうか…は特に不思議ではないわけか。
「あぁ、汗かいた! みんなでお風呂行こうか」
りんこさんが、伸びをしながらそう言った。
下のあつしは、けいこの中に出した後、もう一回交代したりんこの中にも出したようだった。
「でも今多分混んでますよ」
「うん、寮のお風呂じゃなくて…」
りんこさんは、車で10分くらいの温泉施設の名前を挙げた。
そこは前の世界で誰かに連れて行ってもらったことあって知っている。
「あそこ、今度会員制になったんだって」
「えっ、面白そうですね」
「のどかちゃん、大丈夫? 一緒に留守番しようか」
はるかさんがのどかにそう問いかけた。
「い、いえ、行きます!」
のどかは、決意したように言った。
会員制?
あと、何でのどかが決意が必要なんだろう?
「あの、会員制になった、って、何か特別なことでもあるんですか?」
僕はりんこさんにきいた。
「会員制になって、男湯女湯無く、男女一緒に入れる温泉になったってこと」
それでのどかが決意が必要なことが分かった。
でも、男女一緒に入る、ということだったら、この前近所の銭湯に行って、混浴を黙認してもらったけど…それとどう違うのだろう?
「ただいま! 皆さん、ここにおられましたか」
りんこさんが談話室を出ようとした時、さちこが談話室に早足で入ってきた。
「さっちゃん、おかえり。いまからみんなで会員制温泉行くけど、行く?」
「…あたし、昼休みからやってないんですよ。一度やってからでもいいですか…」
さちこはそういって僕の方を見た。
「行ってからやればいいじゃない」
「あ…会員制の温泉ですか、じゃあ、そうですね。行きましょう!」
行ってからやれば…これは、確かに近所の銭湯の黙認とは違うのかもしれない。
あのときはゆみが「公共の場所!」と言って、あつしがやろうとしたのを止めたのだった。
僕は「不特定多数」という言葉を思い出した。刑法かな?の、公然わいせつ罪、に書いてあるのかどうかわからないけど、この条文の運用で出てくる言葉だったと思う。
この世界でも、たとえば大学や寮以外では少なくとも性器とか女子の胸は隠さなくてはならない、とか、銭湯でセックスしようとすると止められる、とかは、おもにこの条文がもとの世界に近い適用がなされているからのような気がする。
さっき「会員制」と言ったのは、もしかしたら「不特定」を回避するためなのかもしれない。
でも「不特定」または「多数」どちらか一つでも適用される、とも聞いたことがあるし、よくわからないなあ。こんど法学部のじゅんこさんにでも聞いてみよう。
「やっぱり服着ていかないとでしょうかねぇ」
「車だし、タオル巻くくらいでいいでしょう」
けいこの問いにりんこさんはそう答えた。そして、のどか以外の女子は部屋からタオルを持ってきた。のどかはその場のブラジャーをつけて立ちあがった。あつしと僕は、自分のカバンのところに行って小さいタオルを取り出した。
7人は、相変わらず賑やかな玄関についた。りんこさんが先にタオルを巻いて
「ちょっと待ってて、車持ってくるから」
と言って玄関を出た。りんこさんがウーロン茶を飲んでいたのは、車を運転するためだったのかな、と思った。
そして来た車は…僕もあまり詳しくは無いが…軽。
他に飲んでいないのはのどかだけで、のどかも車を持ってきそうもなく、これで7人乗れるのだろうか??
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