三つの願い 〜男の夢〜
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■ 第四章 「第二の願い」35
車には、まず助手席にけいこが乗った。まあ、体型からして、当然そうなるだろう。
そして、後部座席にのどかが入った。
僕が成り行きを見守っていると、はるかさんがにっこりしながら言った。
「まさるくん、じゃあ向こうから乗って、あつしくんはこっちから」
僕は、言葉どおりに向こう側に回って後部座席の扉を開け、乗りこんだ。
「お邪魔します」
あつしも反対の扉から乗って、後部座席に三人が並んだ。
三人乗ったらぎりぎりだ。僕はのどかに密着した状態になった。僕の棒は、当然反応した。
僕はちょっと、何の気なしにのどかの方を見た。偶然、のどかと目があった。のどかは顔を赤らめているようだった。
「ね、ねえ、のどかさん」
「はい…」
気まずくなって、何か話そうと思った。
「…普段、お風呂ってどうしてるの? 男子と一緒で入りにくくない?」
のどかはもっと顔を赤くし、唾を飲み込んだようだった。ちょっとここで聞くのはよくなかったかも。
「…はい、だから、なるべく入っている人が少ない、掃除直後を狙うとか…します。銭湯の女湯に行くこともありますよ…」
そう、この世界でも、ふつうの銭湯の女湯は、男は入らない方がいいところだった。
ここで、のどか、一息間をおいて、
「でも、いつまでもこんなんじゃ、だめだ、って思って、今日は思い切って入りに行くことにしました! …まあ、多分前は隠しちゃうと思いますけどね」
ぼくはふと、すすむが“女子寮制覇を目指す”って言ってたことを思い出した。
すすむのことだ。それは今まさに実行しているに違いない。
制覇するには、当然、このような、一緒に風呂に入るのさえ恥ずかしがる、のどかとも、やることになる…どういうことになるのだろう…
「無理しなくてもいいよ。一緒に留守番する?」
「いえ、だ、大丈夫です…」
はるかさんとのどかがそんな会話をした。
僕は車の中の現実に戻った。
あれ、はるかさんはどこに乗っているのだろう…
僕はのどかの向こうを見た。はるかさんは…あつしの膝の上に座っていたのだ。
当然ながら、それだけでは終わらなかった。
「上、失礼します…タオル取っちゃっていいですか?」
「え、ああ」
さちこがあいていた車の扉の外からそう言った。
意味がよくわからず、返事をしてしまったが、さちこは僕の棒を隠して巻いているタオルの結び目をほどき、僕の前側からどけた。
そして、自らの体を巻いていたタオルもいったん外し、前だけが隠れるように持った。
そして、僕の膝の上に、座った。
視界いっぱいにさちこの茶髪。あまり光は入ってこないから、どちらかというと、嗅覚から感じる。ふんわりいいにおいがする。
そして僕の胸や腹は、さちこの背中にほぼ密着。そして、僕の棒は、さちこの尻に、密着することになった。
その狭い空間で、当然棒は固くなっていった。
「まさるさん、入れたいですよね。あたしも入れたいですよぉ。でもこの体勢じゃちょっと無理ですね」
「あ、あぁ」
僕はそう答えるのがやっとだった。
「胸触ってもらっていいですか?」
さちこはそういうと、僕の両手をとり、タオルの中の自らの両胸のところに置いた。
「まさるくん、あつしくん、のどかちゃんも触ってあげてね」
左からははるかさんの声もした。
「みんな大丈夫? じゃあ行くよ」
りんこさんがそう言い、車が走り出した。
10分くらいして温泉施設に到着するまで、僕は左手でのどかの胸をブラの上から、右手でさちこの胸を直接触り続けた。
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