Hカップお嬢様乃南ちゃん
わたる:作

■ 30

さらに幸いというべきか、小野が欠席だった。

「小野君・でもよかった……このまま何もされなかったら……」

もう三時間目の授業が終わったところだ。あと三時間、何もなければ……
乃南はそう思い、十分の休憩を過ごしに別のクラスへ行った。

「へへ……乃南ちゃん、ビックリだろうな、あんなDVD送られたら……」
「俺らといると何かされそうだからよその教室行ってるんだな……」
「でも何もされないから安心してきた頃だろーな……ひひ」

男子たちが乃南の出たドアを見ながらニヤついていた……


キーンコーンカーンコーン……
チャイムが鳴り、四時間目が終わる。今から昼休憩だ。

「次は……やだ、体育……」

時間割を見て乃南が呟く。

そして先ほどのように乃南がほかのクラスへ行こうとして……

「やぁ、乃南ちゃん」

クラスの男子数人が乃南のところに群がってきた。

「な……何……?」

乃南がうつむきながらたずねる。

「土曜日小野とプール行ったんだってね」
「うらやましいなぁ、小野のやつ……」

「え……? どうして知ってるの……?」

乃南が言う。

「こんなセクシーな水着姿でさぁ……」

男がそう言って一枚の写真を出した。

「いやっ……! これ……」

黄色いビキニ姿で巨乳を露出させている乃南の写真だ。

「うおお……やっぱりおっぱいデカすぎだよ……乃南ちゃん」

男子が寄ってたかって乃南の写真を見る。

「や、やめて! 見ないで!」

乃南が言い、男の手から写真を取ろうとする。

「まぁまぁ乃南ちゃん……あとこんなのもあるんだけど……」

水着の写真をポケットにしまい、もう一枚別の写真を出す。

「いやぁっ!」

乃南は思わず写真から目をそらす。

それはお尻を丸出しにして、小野にオイルを塗られる乃南の写真だった。

「へぇ……お尻触られてるのにこんなキモチよさそうな顔して……」
「乃南ちゃん清純だと思ってたけど結構エッチだね」

男子たちが言う。

「や…やめて……」

乃南が弱弱しく言う。

「あ、そうそう、DVD見てくれた?」

男子が言う。

「え……? じゃあやっぱり……」

乃南が言う。

「乃南ちゃんの水着着替えだよ……ほかの奴らも見たいだろーな……」

「そ……そんな……」

さらに男は一枚のDVDを取り出した。

「これ……いくらでもコピーできるからね。教室で再生してやろーかな……」

男が笑いながら言う。

「だめぇ……やめて……」

乃南が泣きそうになりながら懇願する。

「やめてほしい? 乃南ちゃん……」

男が言う。

「おねがい……そんなの見られたら……」

さらに乃南が哀願する。

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