Hカップお嬢様乃南ちゃん
わたる:作

■ 38

(いや……ポーズなんて……)

乃南は今すぐこの場から逃げたい気持ちを抑え、

「じゃあ……順番にリクエストを……どうぞ……」

乃南が言う。

「え……えと……」

最初の男子がたどたどしく言う。

「う……腕を後ろで組んで……む……胸を張って……」

男子が言う。

おお〜、と周りから歓声が上がる。

(いや……だめ……ガマンしなきゃ……)

乃南はぐいっと胸を張り、目いっぱい巨乳を強調する。

「はい……っ」

乃南が言うのと同時に、パシャパシャとシャッターが押される。

「す……すごい……!」
「95……Hカップ……!」
「で……でかい……!」

いつも以上に大きさの際立った乃南の胸を見て男子が歓喜する。

(恥ずかしい……! 恥ずかしい……!)

乃南は恥ずかしさに耐えながらポーズを取る。

「では……次の方……どうぞ……」

乃南が言う。

興奮しきった男子たちは次々と乃南への注文を言い始めた。

前かがみになっての乳寄せ、腰を突き出し微笑む、さらには乃南自ら胸を持ち上げるなどのセクシーなポーズを取らされ続ける。

(いやぁ……ん!!)

男子たちにシャッターを押されるたび、悲鳴をあげそうになるのを必死に笑顔で耐える。

「もうすぐ……最後だから……」

乃南が呟き、必死に耐える。

乃南は次のリクエスト、床に体操座りを実行する。

「うわ……! の、乃南ちゃんの……パンツ……!」

男子が言う。

「いやぁぁ……下着が……見えてる……!」

なすすべなく乃南は変態男たちに純白のパンツを撮られる。

「見ないで……! 撮らないで……!」

乃南が思わず言うが、男子のシャッター音と歓声で聞こえない。そして、

「はい……制服はこれで終わりです……五分間休憩になります……」

乃南がクラスの男子がカンペの提示を言い、そそくさと廊下に出た。ひとまず、耐え切った。

「はぁ……はぁ……」

暑さと羞恥で乃南のカラダはほてっている。

「いやぁ、セクシーだねぇ、乃南ちゃん」

カンペを出していたクラスの男子が近づいてきて言う。

「も……もう……許して……! 恥ずかしい……!」

乃南が言う。

「何言うの、まだまだこれからだよ、俺も写真撮らせてもらったよ……ほら」
男が言い、乃南にデジカメを見せる。

中には自分で胸を強調する乃南、パンツ丸見えで微笑む乃南、

「いやぁぁっ!!」

乃南は思わず顔を伏せる。

「さ、休憩終わるよ、次は体操着だから早く着替えて」

無慈悲に男が言う。

「うう……」

乃南はしぶしぶカバンから体操着とブルマを出し、トイレで着替え始めた。

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