Hカップお嬢様乃南ちゃん
わたる:作

■ 39

ドアを開け、乃南が再び教室に入る。

「おお〜!! 体操着〜!」
「乃南ちゃんのブルマ〜!」

すぐさま男子から歓声が沸く。

(やだ……! お乳が……!)

制服の時と比べ、生地の薄い体操着ではさらに大きさが強調される。
さらに乃南が少しでも動くたび、大きく巨乳が揺れる。

乃南はなるべく胸が目立たないよう腕を添えながら男子の前に立った。

「じゃあ……リクエストをどうぞ……」

乃南が恥ずかしげに言う。

(いやぁぁ……!)

乃南はまたも制服の時と同じようなポーズを撮られる。
しかも体操着とブルマという薄着のため、いやらしさは格段に増していた。

「すごい……おっぱい……!」
「おっぱいでかすぎ……!」
「え……Hカップ……!」

男子たちがシャッターを押しながら言う。

「いやぁ……」

乃南が小さく言う。

(いや……サイズ知られちゃったんだ……!)

胸のカップを言われたことに乃南は不快感を覚える。

それでも成すすべなく巨乳とブルマの食い込んだお尻、そして羞恥に染まった美少女の表情をカメラに収められ続けている。

(あ……暑い……汗が……)

体育の時と同じように、髪を括ってはいるが、汗が滴り落ちる。
さらに体中から汗が噴出し、乃南の全身を濡らす。

「じゃあ……次は……後ろ向いてお尻突き出して……」

男子の一人が言う。

「は……はい……」

乃南は従う。お尻を撮られるのも恥ずかしいが、背中を向けられるだけましだ。

乃南がぐいっ、と豊満なお尻を突き出す。

おおっ、とまたも歓声が上がり、写真を撮り始める。

「はぁ……はぁ……」

乃南が腕で汗をぬぐう。
じわじわと汗が体操着に染みてきて、乃南にピタリと張り付く。

「いや……下着が……」

乃南が呟く。

「よし、こっち向いて……」

男子が言う。

(い……今振り向いたら……!)

乃南が焦る。そして腕で巨乳を覆う。

「乃南ちゃ〜ん、早くこっち向いて〜」

男子が言う。

しぶしぶ乃南は胸を隠したまま振り返る。

「次は……腕組んで胸そらして」

男子が言う。乃南にとって今一番やりたくないポーズだった。

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