Hカップお嬢様乃南ちゃん
わたる:作

■ 41

次の撮影はスク水という恥ずかしい格好であるにもかかわらず、これで終わる、という望みから羞恥が弱かった。

「もう少し……もう終わりだから……」

乃南はそう呟きつつ、無理に男子に向かって微笑みつつポーズをとる。

そして、スク水姿の乃南が全てのリクエストを聞き終える。

「はい……っ終わりです……!」

乃南が言い、教室を出る。耐え切った。

すぐさま乃南はトイレに入り水着を脱ぎ、制服姿に戻った。

「はぁ……恥ずかしかった……」

トイレを出、乃南が呟く。すると、

「お疲れ様乃南ちゃん。お客さんにあいさつがあるから来てくれる?」

男子が近づいてきて言う。

「あ……はい……」

やはり終わるんだ……乃南は安堵しつつ男について行く。そして撮影場所だった教室に入る。

「へへ……すごい……!」
「お〜、そのアングルいいね……」

中では男子たちがそれぞれ撮った乃南の写真をいやらしい顔で見せ合っている。

「いや……!」

乃南は無意識に腕で巨乳を覆った。
そしてまた男子たちの目の前に立たされる。
しかし、なぜかカンペを出していた男子も乃南の横についている。

(どうしてだろう……?)
乃南が思う。そして……

「二年生一の巨乳美少女! 乃南ちゃんファンの皆さん! 楽しんでますか!?」

突然、男が言う。

おおーっ、と返事が返ってくる。

「乃南ちゃんと同じクラスにして大のファンである僕が、ここからは司会を務めます!」

男が言う。

(えっ……!? これからって……!)

乃南が驚く。

「さて! 乃南ちゃん!」

急に司会が乃南に振る。完璧にどこぞの撮影会の司会者気取りだ。

「え……っ……あ……はい……?」

乃南がとりあえず返事をする。

「今日は20人も乃南ちゃんファンが集まってくれたけど、どんな気持ち?」

司会者が乃南に尋ねる。

「えっ……? 嬉しいです……」

とりあえず流れに合わせて乃南が答える。

「でも写真撮られるの恥ずかしくない?」

またも乃南は聞かれる。

「はい……ちょっと恥ずかしいです……」

乃南が答える。答えつつ、乃南は絶望していた。

(やっぱり……まだ続くの……?)

「どこを見られるのが恥ずかしい?」

ニヤニヤと司会が尋ねる。

「えっ……?」

乃南が戸惑う。客席の男子たちの荒い息が聞こえる。
乃南には男子たちが期待している答えが何かは分かった。

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