人身御供
非現実:作

■ 処女巫女4

うつらうつら……うつら…… ……
眠い訳ではない、酔った訳ではない。
だけど何も考えられず……。
手足は動かないが、風に漂うように全身がフラフラとなっている……。
(ンぁ〜〜〜なぁ…はぁはぁ…んなの?)
その様子を伺い、ワシはほくそ笑む。
御党首の耳元で囁く。

「総布様、頃合いでございまする」
「うっ、うむっ……そろそろかっ?」
「はぃ琴乃姫は、特殊な薬が効いて参りましたよ?」
「お〜お〜お〜〜〜〜ぉ……待ちわびたぞぉ?」
「今日、叶いまする」

全身が熱い……そして疼く。
どこが?。
(苦しいであろう、痒いであろう……のぅ琴乃姫?)
無意識であろう、琴乃姫ははしたなくも……膝を擦り合わせていた。

「熱いのか〜〜〜奥方殿?」
「んぬぅ〜〜〜んぅぅ…あっついぃのぉ……。
桔梗ぅ、熱いよぉぉーーーっぉ!!」
「桔梗はおらぬ」
「ああぁンっはぅ…何故にぃ!?」
「奥方殿……いや琴乃姫よ」
「ぅぁ…ンくぅ……」
「魏志、やれいっ!!」
「ははっ!」

魏志の抜き身の刀が一閃した。

「ぁっっぅ!?」
「見事じゃ、魏志よ」
「恐れ入りまする」

白の装束に赤い袴が、ハラリと真っ二つに割れた。
美姫こと琴乃姫の乳房、そして局部が露になった。
魏志四郎の美技、真っ二つにされた巫女衣装は真ん中から裂かれ、卑猥にも腕に垂れ下がっていた。
(そそる姿じゃわ)
吊られた琴乃姫……卑しくも秘所を曝け出している。

「では、では……のぉ、見せてもらおうか琴乃姫よ」
「ン…ぅ…ぁあぅ?」

御党首の手で秘所が割られる。
我等はソコに釘付けとなる。
綺麗な、穢れを知らぬ色。
恐怖と羞恥でヒクヒクと蠢く秘所は、実に美しかった。
何かを求むような秘所は、直も艶かしく動き続ける。
(んっぅ、んむ……!!?)
ワシはハッとした。
見た所、使われた雰囲気は無い秘所。
よくよく見るに、その秘所には膜があった。
(これはこれは……これは……生娘たる証)
…… ……ワシは栄弦殿に感謝した。
この姫を陥れ、憎き栄弦を奈落に落とす策が脳裏に過ぎった。
そっと御党首に耳打ちをする。

「かの奥方、生娘に御座いまする」
「そ…のようじゃ」
「では、処女を保ちなされませ」
「何とっ!」
「総布様におきましては……尻穴と口をお使いなされませ」
「むぅ?」

よく解らないという雰囲気の御党首であった。
その御党首の様子を伺い、ワシは一度間を空けた。

「膣を責めてるはいかんのかっ!?」
「いつでも出来ましょう処女を奪うのは……。
口と菊門の責めにより姫を……穢すのです。」
「ほぉ?」
「な…なぁ〜〜〜〜に…ぅう……?」

何が起きているのか、どうなっているのかが理解出来ない琴乃姫の声がする。
ワシは続ける。

「処女の菊穴人身御供、如何でござるか御党首?」
「くっくっく…はぁっはっぁはぁ……面白い。
是非にも、それを堪能しようかよっ!!。」
「恐れ入りまする」

ワシは……頭を下げる。
下げた頭の……その表情は……決して言えない。
ワシの笑みは、悪魔の形相であるに違いないから。

「どれ……確かめさせてもらおうか」
「ぅっぅ」

総布家党首、総布兵重の手が伸びた…… ……。
囚われの姫君に……。

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