桜怜ちゃんグラマラスデイズ
わたる:作
■ 2
しかし中学在学中にも、おっぱいの発育は続いた。中三になった時、桜怜はHカップだった。
そして中学を卒業した桜怜は、そのまま付属の高校に進学した。
これからも同姓としか関わらなくていい生活が続く、と思っていた。
しかし桜怜が高校二年生、17歳になった夏、父親の都合により急に転校することが決まった。
転校しても女子高じゃないとイヤだ……桜怜は願っていた。
しかし、現実に決まった桜怜の転校先はそれとかけ離れた所だった。
「大丈夫かなぁ……わたし……」
また桜怜は呟き、視線を落とす。
制服とコートに包まれてなお、その大きさを周りに知らしめる桜怜のおっぱい。
98cm、Jカップ。
巨乳、なんて大きさではない。
肉付きはいいものの全く太っていない桜怜の体系にはあまりにもアンバランスだった。
胸にバスケットボールを二つ入れていると言っても不自然ではなかった。
「いやだなぁ……脱ぎたくない……」
呟き、コートを抱きしめる。
こんな真夏にコートを着ているのは明らかに服装違反。
先生が来れば脱げと言われるに決まっている。
夏の服装は半そでの白シャツにスカートと決まっているのだ。
今朝、制服を着た自分の姿を鏡で見た桜怜は、
「きゃ!」
と叫んでうずくまってしまった。
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