桜怜ちゃんグラマラスデイズ
わたる:作

■ 3

あまりに大きいJカップおっぱいは制服を張り裂こうとばかりにシャツを押し上げ、さらに制服のボタンは三つも閉まらず、そこからは深すぎる谷間がしっかり見えていた。

細くしっかりくびれたウエストから上へ上り、急激なカーブを描いて盛り上がるおっぱい。

それは17歳の美少女が晒すには恥ずかしすぎるセクシーな姿だった。

桜怜は暑いのを耐えてコートを着てきた。少しでも大きさをごまかしたい。

しかしそれも長くは続かないだろう。

「あ……暑い……」

桜怜の首から汗が滴る。
カラダ中が汗にまみれているのが分かる。

「んっ……キモチわるい……」

谷間も汗にまみれていた。

桜怜はふいに窓から校庭を見た。

男子、男子、男子。

「いやぁ……! やっぱり……」

桜怜が転校してきたのは、今年度から男女共学となった元男子校だった。

とは言っても、共学になったのは今年からなので、女子生徒は一年生しかいない。

すなわち、桜怜はこれから二年生唯一の女子となるのだ。

女子用の設備もままならない中で桜怜は一人。

「どうなるの……?」

桜怜は不安でたまらなかった。

コンコン、

ドアがノックされる。

「小川、待たせたな、教室に行こう」

担任の教師が来た。

「はい……」

桜怜は後に続いて応接室を出る。

「ここだ、小川」

二階の教室前で担任が言う。

担任が先に教室に入り、

「今日はみんなに転入生を紹介する」

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