桜怜ちゃんグラマラスデイズ
わたる:作

■ 29

「ダメ…隠したら喜ばせるだけ…」

桜怜が呟く。

「恥ずかしがっちゃダメ…」

桜怜が意を決し、男子をみないようにしながらスカートに手を入れパンツを引き降ろす。そしてすばやくビキニを履く。

「下は大丈夫…」

桜怜が呟く。砂浜に落ちた純白のパンツと自分の胸に注がれる視線をどうにか無視し、着替えを続ける。問題は上だ。

「胸だけは…絶対見せない…!」

桜怜は思い、その場にしゃがみ込む。
ひざを立てできるだけ体を丸め、ポロシャツを引き抜きにかかる。

「ぬ…脱げない…っ!」

大きすぎる胸に邪魔されなかなか脱げないが、どうにか首から抜く。
そして脱いだシャツを胸に押し当てながらブラを外し、水着をつける。

「だ…ダメ…小さすぎる…!」

桜怜の規格外の巨乳の前にはそのビキニは小さすぎる。
腕で定期的に胸を支えなければ簡単に水着が脱げてしまいそうだ。
桜怜は片手で胸にシャツを押し当てながら水着を直す。
どうにかホックをつけることはできたが、案の定大きすぎる胸がハミ出しまくっている。
桜怜はどうにか水着を整え、おっぱいの露出を最小限にする。

「よし、桜怜ちゃん、立ってよ」

男子が言う。

「恥ずかしがっちゃだめ…!」

桜怜は胸を手で支えながら恐る恐る立ち上がる。
そしてスカートのホックを外し、ハラリ、と胸を隠していたシャツが下に落ちる。
桜怜のビキニ姿。
男子の歓声、驚きの表情。

「いやっ!!」

桜怜はとっさに胸を抱えてしゃがみこむ。

「す…すげぇ…!!」
「マジでバスケットボールくらいあるよ…!」
「水着意味ねぇ…! ほとんどハミ出してる…!」

男子が歓喜を抑えられず言う。
17歳の爆乳美少女の水着姿。
世間で言う巨乳グラビアアイドルを遥かにしのぐ大きさのバスト。
そしてそのアイドル達に全くひけをとらないあどけなさをたっぷりと残す美少女。
その美少女の羞恥にまみれた表情。
男子たちの海パンはこれでもかとテントを張っている。

「いやぁ…! 見ないで…! 撮らないで…!」

桜怜が胸を覆いながら言う。

「ほらほら、桜怜ちゃん、泳ごうよ」

男子の一人が言う。

「うう…やぁ…!」

やはりこんな裸同然の格好は見せられない。
桜怜は立てない。

「じゃあこれもらっちゃうよ」

男子の一人が言い、桜怜の脱いだ制服と下着の入ったカバンを引っつかみ、海のほうへ駆け出す。

「あっ!…だめ…」

桜怜はとっさに立ち、走って追いかける。
すかさず、大きすぎる胸が激しく揺れる。
水着のホックが危うく取れそうになる。

「いやっ…おっぱいが…!」

桜怜が言い、手で胸を支えて走る。

「うおっ!! おっぱい出そう!」
「つかマジデカすぎ!」

周りで男子たちが桜怜の弾む爆乳、水着の食い込む豊満なお尻を食い入るように見つめている。
当然、カメラも回り続けている。

「み…見ないで…!」

桜怜が息を切らせながら言う。
桜怜は砂浜に置かれたカバンに追いつく。

「はぁ…はぁ…」

うつむいて息を切らす。そして、

「いやぁぁ!」

間近で胸を撮られていたことに気づき、桜怜が悲鳴を上げる。

「よし、みんな、泳ごうぜ」

男子が言い、海に入っていく。

「ほら、桜怜ちゃんも」

カメラの男子が言う。

「うう…」

桜怜は腕で胸を支えながらしぶしぶ海へ向かった。

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