桜怜ちゃんグラマラスデイズ
わたる:作

■ 32

「はぁ…はぁ…はぁ…!」

桜怜のカラダから汗が噴出す。先ほどより激しく揺れる桜怜の巨乳に、男子たちは言葉も出さずにただ釘付けになる。
ぶるん! ぶるん!

「ダメ…! 水着が…!」

桜怜は水着が取れそうなのを感じる。

「でも…ここでやめたら…!」

桜怜は思い切ってラストスパートをかける。

「はい、終了!」

男子が言う、同時に…
プツッ…!

「いやぁっ!」

ホックが弾け、桜怜のビキニが落ちる。とっさに桜怜は両腕で胸を庇う。

「やっ…! み…見ないで…!」

無駄とわかっていながらも桜怜が言う。
到底隠し切れない桜怜の爆乳がハミ出す。
こんな桜怜のセクシーすぎる姿から男子が目を離すわけがない。

「すごい揺れ方だったね…桜怜ちゃん」
「うおお…! 手ブラじゃん! すげ…」

男子の冷やかしに桜怜はあわててビキニを拾い上げ、胸を隠す。

「さ…結果は? 桜怜ちゃん…」

男子が言う。
(お願い…!)
桜怜は祈る。そして水着から万歩計を外し…

「な…72回…!」

桜怜が安堵の声で言う。
50を大きく超える記録だ。

「あ〜っ…くそ…!」
「マジかよ…」



はじめる前はできると言っていた男子も落胆している。

「おめでとう、桜怜ちゃん」
「それにしてもすごいユレっぷりだね…ハダカが見れないのは残念だけど」

男子の一人が言う。

「うんうん、必死でおっぱい揺らしてる桜怜ちゃんバッチリ撮らせてもらったし」

ビデオカメラを持った男子が言う。

「やっ…! で…でも、…帰っていいの…?」

桜怜がたずねる。

「ああ、約束だからね」
「ビデオも今は俺らで楽しませてもらうだけ、バラまいたりしないよ」

(よかった…!)
今は、というのが気になったが桜怜は安堵し、急いでカバンをつかんで水着姿のまま小走りに男子たちから離れた。

「とにかく…どこかで着替えなきゃ…!」

桜怜が呟きながら走る。



「ちっ…! あんなことしなくてもハダカになれって命令すりゃよかったのに!」

男子の一人が言う。

「でもいいモン見れただろ? 自分であのおっぱいを必死に揺らす桜怜ちゃんだぜ?」
「ビデオにも撮ったからこれネタにしてまた脅せるしな。」
「まだ夏休みは長いし楽しみは取っておこうぜ」
「今回はこんなもんで十分さ…」

男子たちは桜怜の去ったほうに向かって笑みを浮かべていた。



「ふぅ…」

海岸の近くの木陰。
桜怜が水着を脱ぎ、カラダを拭いている。

「みつからないうちに帰らなきゃ…」

桜怜が呟き、パンツを履く。
桜怜は恥ずかしいことには変わりないが、初めてその爆乳をもって男子たちに落胆を与えたことで少し気分がよかった。
そしてきついブラジャーを手に取り、

「たまには…着けなくていいや♪」

今は少しこの巨乳が誇らしかった。
桜怜が言い、直に制服を着る。
そして手を添え、カバンで胸を隠しながらだが、桜怜は転校前のようにノーブラの心地よさを久々に味わいつつ家に帰った。

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