桜怜ちゃんグラマラスデイズ
わたる:作

■ 40

「う…んっ!」
桜怜は体操着のすそを両手でつかみ、ぐいっ、と引っ張りあげる。
体操着は汗でべったりと肌に張り付き、さらに大きすぎる胸にジャマされなかなか脱げない。
「ん…っ…っ…」
桜怜がおっぱいをどうにか押さえつつ、体操着を首から抜く。
「や…! おっぱいが…!」
思わず桜怜はあらわになった二つのメロン大おっぱいを隠す。

「み…見てないよね…?」
桜怜が呟く。みられてないとはいえほんの数メートル先には男子たちがいる。
桜怜はしゃがみこみ、完璧に岩に隠れながら、頼りないビキニを胸に当てる。

「ちゃんと…隠してね…?」
水着に訴えるように桜怜は呟きながらビキニの紐を背中に回し、できるだけ固く結ぶ。
そしておっぱいのハミ出しを最小限にできるよう、水着の位置を調節する。

「桜怜ちゃ〜ん、まだぁ〜?」
不意に男子の声。
「きゃっ! ま…まだ…!」
桜怜は驚き、思わず胸を隠す。

「じゃあもうしばらく桜怜ちゃんのブラジャーで遊ばせてもらうよ」
「あんまり遅いと覗いちゃうからね〜」
男子が言う。

「早く着替えなきゃ…」
桜怜が呟き、中腰になりながらブルマに手をかけ、一気にパンツごと引きおろす。
豊満なお尻でつかえるが、腰を振りながらどうにか下まで下ろし、脱ぐ。

すかさず水着を足から通し、引き上げる。
ヒップの食い込みをできるだけ直し、おっぱいの露出もできるだけ少なくする。

「だめ…! やっぱりほとんど見えちゃう…!」
桜怜が言う。やはりこの水着では桜怜のJカップは隠せない。
「いやっ…! またこんなハダカみたいな格好…!」
桜怜が言う。今の水着姿は本当に見せられないトコロだけを隠しているという感じだ。

「でもブラジャー…返してもらわなきゃ…」
桜怜が言い、意を決して岩場を出て、男子たちのほうへ向かった。

「おおお〜!!」
桜怜が岩陰から出たとたん、男子たちは待ってました、とばかりに歓声をあげる。
「だ…ダメ…! 隠したら喜ぶだけだから…!」

桜怜はまたしてもセクシーすぎる水着姿を見られた恥ずかしさに耐える。
きついビキニをはち切ろうと桜怜が歩くたびに大きく弾む爆乳を手で隠したくなるがこらえ、
できるかぎり羞恥を見せないよう男子たちに近づく。

「ひゅ〜! 爆乳ちゃん!」
「うおお〜! 何回見てもすげぇ〜!」
男子たちが言いながらまじまじと桜怜の巨乳を見る。

「あん…!」
やはりビキニを着けただけの爆乳を見られる恥ずかしさに耐えかね、桜怜が片腕で豊満すぎる胸を隠す。
「見ないで…っ…」
無駄とわかりきっているものの、桜怜が小声で言う。

「いや〜、そんなでっかいおっぱいの女の子がセクシーな水着姿してたら見ちゃうって!」
「それも桜怜ちゃんみたいなとびきり可愛い娘がさぁ…!」
言いながら、男子たちが桜怜を取り囲む。
「あ、そうそう、もちろんちゃんと撮ってるからね? 桜怜ちゃん」
不意に一人の男子が言う。

「えっ…? あっ…! やっ…!」
桜怜がそちらを向く。一人の男子がビデオカメラを桜怜に向けている。
「いやっ…! と…撮らないで…!」
桜怜がとっさにカメラに背を向ける。
「そうはいかないよ、桜怜ちゃん」
一人の男子が桜怜のブラジャーを露骨に広げながら言う。
「やっ…! ブラジャー、返して…?」
桜怜がおずおずと言う。

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